Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

椅子の座り心地確認ツアー

渋谷区Q邸

渋谷区Q邸のお客さまご夫妻と一緒に、ダイニングチェアとリビングのラウンジチェア、そしてキッチンのハイスツールの候補となっている椅子それぞれの座り心地を確認するツアー(笑)を行いました。

ここに至るまで、渋谷区Q邸の担当スタッフの竹田さんが椅子の候補を挙げてくれた資料がこちらです。他の家具見学の際に僕らと一緒に見てきたものもありますが、お客さまたちだけで体験してきたもののあり、記憶が曖昧になっているところがあったので、一日で纏めて最終段階の候補として挙がっている椅子を一気に座り巡って、決定をして行こうという目論見なのです。

お客さまとの椅子の座り心地確認ツアー

最初に伺ったのは、新宿にあるアクタスです。ショールームの2階にあるイタリアハイブランドのポリフォームのダイニングチェア、ベンチューラの座り心地確認です。

お客さまとの椅子の座り心地確認ツアー

他の椅子との座り心地の差も実感なさりたいとのことで、マンタグレースにも座って頂きました。

お客さまとの椅子の座り心地確認ツアー

次に伺ったのは、目黒区鷹番にあるスークのショールームです。こちらでは、ネットでお客さまが見つけたカッテラン社のタイラーという椅子を見て頂きました。シートハイト(座面の高さ)が49センチと高いことが一番の問題でしたので、ご夫妻それぞれに靴を脱いで座って頂きました。

お客さまとの椅子の座り心地確認ツアー

キッチンのハイカウンターで使うスツールも探しているので、ご主人さまがイザベルに、奥さまがヴィトXに座って、交代しながらどちらが良いかを相談中です。

お客さまとの椅子の座り心地確認ツアー

次に伺ったのは、南青山のモルテーニです。こちらで確認して頂いたのは、リビングに置くラウンジチェアの候補のケンジントンです。背もたれの長いハイバックと低いローバックがありますが、断然ローバックが良いだろうとの話になりました。

お客さまとの椅子の座り心地確認ツアー

最後に伺ったのはやはりポルトローナフラウです。まずはキッチンハイスツールの候補のモンテラに座って頂きました。

お客さまとの椅子の座り心地確認ツアー

その後は、二階に移って、ラウンジチェアの候補のアーチボルトに座って頂きました。写真右手前のハイバックにご主人さまが、写真左奥のローバックに奥さまが座って下さっています。
これで長い一日のチェア座り心地ツアーは終わりとなりました。価格や納期のことも含めて、Qさまご夫妻でご相談の上、近日中に最終決定を頂くことになっています。

家具の入った品川N邸の竣工写真撮影

品川N邸

随分前にお引渡しを済ませていた高層マンションペントハウス(最上階)住宅品川N邸の竣工写真撮影に伺ってまいりました。

品川N邸竣工写真

お引き渡しがギリギリになってしまい、その後のお引越し後にコロナのことで撮影のタイミングが合わず、ここまで遅くなってしまいました。

品川N邸竣工写真

ダイニングのペンダント照明(ジョガリ・ルミナベッラ)が吊りこまれて、新しいダイニングテーブルとチェア(共にポリフォーム)が入り、以前からお手持ちのロルフ・ベンツのソファが入り、テレビボード上に壁掛けテレビが吊られ、本当にしっくりと来る空間に仕上がっていました。

品川N邸竣工写真撮影

当日はNさまの奥さまが同席してくださいましたが、とにかく考えに考え抜かれたキッチンが使いやすく、その感激を担当スタッフだった岸本さんと分かち合いたいとのことで、これまでの幾多の打ち合わせやショールーム巡り、そしてキッチン打合せの思い出話が尽きませんでした…。

品川N邸竣工写真

以前は壁でLDと間仕切られていたキッチンですが、オープンカウンターにすることで、このような景色を見ながらの料理で、何より楽しく快適だとのお話しでした。

品川N邸竣工写真

ダイニング側から見るとチーク製の家具のように見えるサブ・カウンターです。メインのキッチンカウンターからの立上り高さ、サブ・カウンターの奥行きと何度も実験しながら決めた寸法とデザインはご家族からも大好評とのことでした。

品川N邸竣工写真

キッチン側からみると、このような作りになっています。

品川N邸竣工写真

ダイニングに面しては家具のように落ち着いた存在でありながら、キッチン側では収納性や清掃性に優れた機能的な調理の場となる、二面性を持ったキッチンとなっています。

品川N邸竣工写真

廊下から続く大理石張りの壁がリビングへと折れ曲がって、そこに壁から突き出る形でデザインしたAVボードと壁掛けの大型テレビも、最後まで迷われた部分でしたが、実際にこのようにして本当にスッキリしたと喜んで頂けました。

品川N邸竣工写真

こちらは玄関入って正面の玄関ホールです。以前からお手持ちの家具とアートと小物がピタッと嵌っていました。リフォーム前の玄関では浮いて見えたアートが、リフォーム後はピッタリで、とても喜んでくださっていました。

品川N邸竣工写真

トイレも寸法のこと随分やり取りをさせて頂きましたが、コロナのこともあって、大型の手洗いボウルとカウンターにして、本当に良かったとのご感想を頂きました。

品川N邸竣工写真撮影

最後に、担当スタッフの岸本さんと奥さまとのツーショットの記念撮影です。

設計施工でお願いしたスタイル・イズ・スティル・リビングの齋藤さんと中川さん、オーダーキッチンで幾度もの訂正に気持ちよく答えてくれたモービリティーポの徳永さん、ここまでのご尽力ありがとうございました。そして何より、長期間に渡るお打合せと工事で、最後まで気を抜かずに頑張って下さたNさまご夫妻、どうもありがとうございました!

本棚に本がいっぱい詰まった書斎&書庫

麹町K邸

先日最新型のルンバ基地のご紹介をした麹町K邸のご主人さまが使う書斎&書庫の撮影も一緒にさせて頂きました。

大容量の書庫と書斎リフォーム

大学の研究者でいらっしゃるKさまの書斎だけあって、風格のある全集本から、江戸時代の希少本、ご興味のある分野の文庫本から新書まで、ありとあらゆる本が書棚に詰まっておりました。

大容量の書庫と書斎リフォーム

60センチ幅の通路に沿って並ぶ本棚は、まだ下の方が隙間がありますが、元のご自宅から持ってきていない本や、大学の研究室から戻したい本などを考えると、もうすでに余裕がなくなっているそうです。

大容量の書庫と書斎リフォーム

大容量の本棚の一部に、このような書斎スペースが作られております。ご主人さまが好きな赤い和紙を張ったテーブルには、スチールで作った棚や、背面には書見台を設けています。

大容量の書庫と書斎リフォーム

書見台部分は上部に本棚が浮いていますが、こちらは天井裏のコンクリートスラブに打ち込んだアンカーで支えているので、200キロの加重が掛かっても大丈夫だと工務店からは言われております。吊った本棚の下面には書見台を照らすミニダウンライトもついています。

大容量の書庫と書斎リフォーム

この書見台の使い勝手がとにかく良いとご好評でした。椅子を回転するとすぐに手が届く範囲にこれだけのスペースがあるので、未整理の資料を仮置きしたり、アマゾンで頼んだ本の置き場として使ったり、重たい辞典類の仮置き場として大活躍してくれているそうです。

大容量の書庫と書斎リフォーム

窓際はこのように和紙張りの障子を設けて、直射日光の紫外線で書籍が傷むことを防ぐと同時に、前の道を通る車の音対策ともなっております。

大容量の書庫と書斎リフォーム

奥さまが会社のちょっとした打ち合わせなどに使うスペースも、書斎の裏側に作られています。こちらには小型の本やご主人の趣味のCDがたくさん置かれています。
お二人からは、出来うるならばもう少し本棚スペースが欲しいところだが、本当にスペースの最大効率と使い勝手を考えて、ここまで緻密な設計をしてくれたこと、大満足だとの感想を頂きました!