Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

職人全員集合・照明器具の調整

六本木T邸

六本木T邸の現場は仕上げの最終段階で、多数のプロが集まってくれています。塗装屋さん、建具屋さん、電気屋さん、設備屋さんといった普段から現場であっている職人さんたちに加え、本日は照明関係でデザインをお願いした三橋さん、ルートロンの谷崎さん、フロスの高橋さん、それに工事をお願いしている工務店の畠中さん、お馴染みの現場監督寺井さん、僕ら設計事務所の笠原君と各務と総勢16人も集まりました。

リノベーション工事集合写真

これだけの人が集まったので、記念撮影をさせてもらいました。広いリビング空間だと、これだけの人が並んでも狭く感じないことには改めて驚かされます。

フロア埋め込みアップライト

本日の僕らの一番の目的は、照明器具の調整への立会でした。それぞれがオリジナルな特性を持つ照明器具なので、ただオンオフするだけでなく、色味や輝度を見ながら、お互いの干渉度合を見ながら調整してゆく必要があるのです。写真は、フロス社のLEDの床埋め込みタイプ照明です。以前の打ち合わせで壁からの離れの位置や、器具取付位置を話していましたが、とてもきれいにフローリングの目地に沿って埋め込まれていました。

玄関から鋼製建具越しに見える珪藻土塗の壁に当てられたアップライトを見たアングルの写真です。心配していた色のムラはなく、とてもきれいに照らされていました。

LEDのライン照明

こちらは、リビングと書斎を間仕切る鋼製建具を照らすライン照明です。照明デザイナーの三橋倫子さんの設計で、森川製作所に特注で作ってもらった器具を天井に埋め込んでいます。写真では、わざと照明器具が見える角度で撮影しましたが、普通の角度では照明が隠れるように設計しています。

離れた位置から見ると、ライン照明の効果が判ります。鋼製建具が浮かんで見えるのに、角度的にガラスへの反射がないので、奥の書斎空間まできれいに見通せるようになっています。

こちらは書斎の天井に取り付けたスタンド型照明です。イタリアのアルテミデ社の製品です。クールでスタイリッシュなリビングダイニングに対し、ウォールナットの造作家具でコージーに纏まった書斎空間にぴったりの照明になりました。

ルートロンの調整

照明コントロール製品で抜群の性能を持つ、ルートロン社のグラフィックアイ3000シリーズを採用しています。6ゾーンまでの照明をプログラムしながら幾つものシーンに合わせて設定することができるので、その調整をしてもらっている様子です。

壁際のアートを照らすライティングやベランダの照明(既存)との明るさを比べながら、ある程度設定しましたが、また来週に家具が入ってから、もう一度微調整してゆくことになります。

他にもマルチメディアコンセントの接続状況を確認するため、実際に小型テレビを持ち込んでのテストもしてもらいました。写真はリビングのソファー下に隠れる予定の床埋め込みマルチメディアコンセントのテストの様子です。

ギャラリークローゼット訪問

六本木T邸

六本木T邸に入れるアート作品の実物を見るために、以前よりお世話になっている西麻布のアートギャラリー、ギャラリークローゼットにスタッフの岸本さんと伺って参りました。

ギャラリークローゼット

今回は、インテリアだけでなく、置き家具やアートコーディネーションまで一任して頂いています。まずは以前に図面やこちらのイメージ写真を見て貰らい、信頼するギャラリークローゼットの新井沙絵さんにある程度チョイスして貰っていたアート作品を幾つも並べて貰いました。因みに、新井紗絵さんとは以前インテリアアートに関する対談をさせて貰っています。

それらの中から、仕上がりつつある六本木T邸のイメージに合ったアートピースをチョイスしてゆきました。50平米(30畳)程度の広さがあるリビングダイニングなので、ダイニング側とリビング側のイメージを少し変化させるコーディネーションを考えています。因みに、写真のアート作品の後ろには、青山墓地の桜がきれいに咲いているのですが、残念ながら上手く写せませんでした。

ギャラリークローゼットには、T邸とほぼ同じ大きさのソファーがあるので、その後ろにイメージしているアート作品を掛けて貰い、イメージを膨らませている様子です。来週中ごろには、一度現地に選んだ作品を運んでもらい、更に候補を絞ってゆく予定です。

中西ヒロツグさんの事務所訪問

田園調布F邸

リフォームセミナーや田園調布F邸のリフォーム設計でご一緒させてもらっている、中西ヒロツグさんの事務所、イン・ハウス建築計画を訪問して参りました。

イン・ハウス建築計画事務所外観

要町の駅から徒歩10分、ちょっと下町っぽい住宅街を抜けた先に、コンクリート打ちっ放しの建物の最上階に、白いボックスが浮かんでいるのが、イン・ハウス建築計画の事務所です。外から写真を撮っていたら、早速中の中西さんに見つかってしまいました。

イン・ハウス建築計画の内部

事務所入り口にはしゃれた喫茶コーナー(ビールコーナー?)があり、内部はコンパクトながら資料や模型がきれいに整理されている、とても居心地良い事務所でした。

こちらは過去に中西さんたちが設計してきた模型の数々です。ひとしきり事務所を案内して貰った後で、一緒に伺った雑誌「建築知識」編集部の西山さんと、まず来月号掲載予定の設備リフォームについての打合せを致しました。
その後、先日現場調査を一緒にさせてもらった、田園調布F邸のリフォームプランの打合せを行いました。

建築知識セミナーのアンケート

こちらは、震災直前に行った一日速習リフォームセミナーのアンケート結果で、西山さんが持ってきてくれたものです。幸い好意的な意見が多く、東京以外の地方都市での開催をしてほしいとの意見も多数あり、勇気を頂きました。
最後は、リフォーム・リノベーション、そして建築について色々な雑談に華が咲き、9時過ぎまでお邪魔してしまいました。中西さん、遅くまで色々と楽しい話を聞かせてくださり、どうもありがとうございました。