Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

シックモダンなバスルーム 高輪M邸-5

高輪M邸

ハイグレードマンションリフォームの浴室部分の紹介です。マンション全体はクラッシックなデザインを望まれたお施主様ですが、水廻りである浴室、洗面、シャワー、トイレはシンプルモダンかつシックなデザインを希望なされました。従来はいわゆるユニットバスでしたが、そのペコペコ感がどうにも安っぽかったので、今回のリフォームでは、コンクリートの躯体に
二重の防水を施した上に、本物の厚みのある石を貼った在来工法の浴室としました。

シックモダンなバスルームリフォーム

基本内装材を・黒い大理石・ガラス・ステンレスと決め、幾つものサンプルの中から素材の相性を考慮して、慎重に素材を決定しました。そして、その水廻り空間の中に、ジャクソン社の浴槽、セラ社のシンク、グローエのシャワータワーや水栓
を配置してゆきました。

クールモダンな浴室周りリフォーム

  • 排水の勾配と施工精度の問題や、
  • 防水の取付とステンレス枠の納まり、
  • 強化ガラスの扉やパーティションのデザイン

などが複雑に絡む空間なので、部屋としては広いマンションの一室でしかないのですが、結果としては一番沢山の図面を描き起こし、監理も最も難しい部分となりました。
全体の様子は高輪M邸をご覧ください。

都心に住むの取材・撮影@白金台K邸

白金台K邸

先日、リクルート社の住宅情報雑誌「都心に住む」で白金台K邸が取材されました。4月中旬に発売される6月号の特集が120平米強のマンションとの事で、僕等が設計したK邸(132平米です)に白羽の矢が立ったそうです。

取材は住宅情報の佐藤さんとライターの四宮さん、撮影はカメラマンの清水さんと助手の方の4人で、和やかな雰囲気の中、午前中を使って取材・撮影して頂きました。

取材の流れの中で話が弾み、僕が以前アメリカで働いていた頃の高級マンションのハイグレードリフォームの話題や、ニューヨークで設計したNY・S邸リフォームの設計にまで広がり、結局こちらの事も記事に取り上げてもらう事になりました。4月26日が雑誌発売日だそうです。どのような記事、写真になるか、今から楽しみです。

空に浮かぶ和室 高輪M邸-4

高輪M邸

高輪の高層マンションリフォームの和室を紹介いたします。こちらの和室は、仏間でありながら客間、そして休憩室として使いたいとの事で、デザイン的に随分苦労いたしました。まず洋室で使ったローズウッドからの発想で、床柱を鉄刀木(マメ科の樹木、タガヤサン)とするところからイメージを固め始めました。右側の扉の後ろにご仏壇が仕舞われているのですが、こちらが紫檀のご仏壇ですので、その収納の内部も紫檀の突板で仕上げ、扉は柿渋紙に桐模様を全体に散らした仕上げとしました。

高層マンションリフォームの和室

床の間はバランスを考え、竹で棚板を吊る形式としました。押入れはご仏壇との格の違いを考え、鳥の子紙に百花を綺羅刷りで散らした物としました。天井は梁との関係で二段天井になったのですが、手前側の高い部分は杉中杢とし、低い部分は網代天井とし、共に竹の押え縁仕上げとしています。

マンションリフォームの和室

通り土間との仕切りは、組格子の2枚引き扉としました。格子枠の太さの違いでアクセントをつけ、材料も表と裏で変えることで、室内側からの見えと、土間側からのか雰囲気を変えてみました。色々とデザインを飛躍させる事で、遊び心がありつつ、それでいて落ち着く和室となることを心掛けました。
全体の様子は高輪M邸をご覧ください。