Author Archives: Kenji Kagami
2025.03.04
竣工お引き渡し&取り扱い説明
[文京区S邸]
大型マンションリノベーションの文京区S邸の補修工事が完了し、無事お引き渡しとなりました。

先日のお客さま検査後の補修箇所を一緒に回り、ザっと確認して頂いた後は、すぐにキッチンの取り扱い説明へと移ります。

まずは食洗器やオーブンといった、ビルトイン機器のご説明からです。キッチンをお願いしたリネアタラーラの牧野さんとガゲナウからも応援の説明の方が来てくださっています。

当日は、Sさまの奥さまだけでなく、お料理の片付けや洗濯、お子さまの世話もしてくださる通いの家政婦の方も一緒に説明を聞いてくださいました。

奥さまと家政婦の方がキッチンの説明を受けている間、ご主人さまはガス設備や電気の説明を分担して聞いてくださっています。

特に弱電のWIFI設定のことを詳しく知りたがって、電気屋・ムラデンのヤマト君を質問攻め(笑)にしていました。

ビルトインのワインセラーの説明だけは、ご主人も聞きたいと言って熱心に駆けつけてくださいました!

浴室とシャワーの取り扱い説明は、東京バススタイルの和久田さんです。こだわりが詰まった浴室とシャワー室は、本当に気に入っていると仰ってくださいました。

実は、このお引き渡しの日の午前中に、ぎりぎり間に合った書棚のこぼれ止め金物を造作家具屋・現代製作所の工場長が取り付けてくれました。

全部で8枚の棚板にこぼれ止めを取り付けてくれました。因みに、「こぼれ止め」とは棚の上に置かれたものや本などが落ちないようにするためのストッパー金物で「転び止め」とも言います。

無垢材で作った重厚な棚板にあう、ちょっと武骨なこぼれ止めで、これもSさまはとても気に入ってくださいました。

本来は、お引き渡しをしてから取り扱い説明をするのが本筋ですが、説明をしてくれる各職方の都合で、前後が逆転して、夕方すっかり暗くなってからお引き渡しの手続きをさせて頂きました。Sさまご夫妻から、素敵な家を作ってくれたことを感謝して頂き、僕ら設計側も施工の青の片岡社長も、現場監督の織田さんもとても嬉しいひと時となりました。
お引き渡し後も、まだ間に合っていない工事が幾つかあるので、一旦お返ししたお部屋の鍵をもう一度預からせて頂くこととなりました。
2025.03.03
グレー調のフレンチヘリンボーン探し
[ザ・ライブラリー]
ザ・ライブラリープロジェクトの紹介ブログです。
大理石キッチンの横浜H邸のお客さまから、リビングダイニングキッチンの仕上げ材は、大理石以外はグレー調のフローリングやパネルにするのはどうだろうかとのご連絡を、Hさまお手製のCGと一緒に頂きました。

これまでは明るめのオーク色のフローリングのイメージだったものが、かなりシックにガラリと変わってきました。オークのフレンチヘリンボーンであれば、何とかなると気楽に構えていましたが、グレーのフレンチへリンボーンはこれまで使ったことも見たこともなかったので、そのようなものが実際にあるのかを急ぎで調べることとなりました。

まず最初に伺ったのは南青山のIOCさんです。ヘリンボーンだけでなく、フレンチヘリンボーンの品揃えもあり、かつグレー系のフローリングを得意としているのです。

ザ・ライブラリーメンバーの田口さんと各務、岸本さんと竹田さんの4人でショールームを訪問すると、床にフレンチヘリンボーンのサンプルを並べておいてくれました。

オーダー調色が得意なIOCなので、グレー調のフローリングも横に並べてくれており、オーク材をベースにすれば、これらのような色味のフレンチヘリンボーンを特注で作ってもらうことが可能であることを説明してもらいました。

折角4人揃っていたので、その足で歩いて10分ほどのところにあるiKUTA(イクタ)のショールームも訪問いたしました。

iKUTAはヘリンボーンが日本で流行る前兆があった頃から、フレンチヘリンボーンのフローリング材に取り組んでいた草分け的な存在です。フローリングを張る際に逃げが無く、フローリング自体の寸法もかなりの精度での正確さが求められ、かつそれを張る大工の腕も求められるので、フレンチヘリンボーンは普通のフローリングより2段階くらい上の存在なのです。せ時までには色味の深いHさま好みのサンプルを幾つか揃えることができそうです。
色々とフローリングサンプルは揃ってきましたが、Hさまとのお打合せでおみせしたところ、もっと深い色のフローリングの方が望ましいとのことで、アンモニア燻蒸や鉄媒染の世界に突入してゆくことになります。詳しくはこちらのブログをご覧ください。
2025.02.28
新築マンション2住戸リノベーションの城南R邸が始まります
[城南R邸]
都内城南エリアの新築(まだ未完成)マンションリノベーションのプロジェクトがスタートします。それも同じマンション内に2住戸(ともに180平米超え!)ご購入なさったお客さまのRさまが、最上階住戸Aはご自宅用に、庭付きの1階の住戸Bをゲストハウス用になさりたいとのご要望のプロジェクトなのです。

色々な事情があり、最上階住戸Aが最初にお引き渡しを受けることになっております。住戸Aについては、大きく間取り変更は考えず、マンション開発事業者(デベロッパーの略で通称デベ)が対応してくれる新築オプションで軽度な仕様変更を行ったうえで、完成お引き渡し後にLDKを中心に僕らがリフォームをお手伝いすることになりそうです。
それに対して住戸Bは、間取りから全てをスケルトンまで解体して作り直すスケルトンリノベーションをご提案することになりました。

こちらがこの新築マンションのモデルルームです(僕が映っている以外は全てモザイクの不自然な写真で申し訳ありません…)。最近の高級マンションの傾向で、モデルルームと言いながら、ほぼ全てがオプションでグレードアップされているモデルルームなので、部屋の広さ感覚や天井の高さ、窓サッシの作り方以外はほぼ何の参考にもならないのです…。

僕らが一番見たかったのが、モデルルーム内の打ち合わせ室のコーナーに置かれている、こちらの仕上げ材サンプルボックスとなります。

こちらのマンションでは、2パターンの内装材が用意されていたとのこと、Rさまご夫妻が選んだ仕様の内装材ボックスを打合せ室で確認させて貰いました。

見た目の色味は当然重要ですが、実はサンプルの裏側に記載されているメーカー名や品番などが新築マンションリノベーションの場合、かなり重要となってくるのです。新築なので、使える部分はなるべく残して、部分的に解体して工事を進めることになるのですが、同じ品番、同じ生産ロットのフローリングやタイルを見つけることができれば、継ぎ足しながらの工事が可能となるので、無駄が少なくなるのです。

今回はRさまの奥さまとご一緒のモデルルーム訪問でしたが、マンション・デベの担当者と新築オプション工事のデザイナーと一緒のお打合せで、以下の様な方針が決まりました。
- キッチン&パントリーは新築お引き渡し後にカガミ建築計画+リフォーム会社で作り替える
- 廊下突き当りの来客用トイレと手洗いも同様
- もう一つのトイレについては洗面側の収納をつぶして、拡大する工事はデベ側の新築オプションで
- 洗面所及び洗濯機コーナーはお引き渡し後に作り直すことに
- 主寝室とウォークインクローゼットは、床・壁・天井の仕上げ材はデベの新築オプションで選び、ベッドのヘッドボードやお化粧コーナー、クローゼットの棚はカガミ+リフォーム会社での後工事に
その他は、新築オプションで工事すべきか、お引き渡し後のリノベーション工事にするか、どちらが効率的なのかを相談しながら、細かく決めてゆくことができました。

以上の内容を、後日、弊社担当者の前田君が取りまとめてくれたものがこちらとなります。これをデベ側のデザイナーに渡して、先方でオプション工事の見積もりを出してもらう流れとなります。
こちらの住戸Aではキッチンとパントリーのレイアウトが一番重要なので、僕らはキッチンレイアウト案と合わせてダイニングテーブルの形とレイアウトの検討をスタートしました。

奥さまから以下のご要望を伺っていました。
- ダイニングと窓に向けて明るい側にキッチンシンクをレイアウトすること、
- 大きめのパントリーが欲しい
それらを勘案してのレイアウト案4案です。A案とB案はキッチン内部が広すぎて、冷蔵庫とシンクとコンロを結ぶ三角形が大きくなってしまうので、C案とD案では、玄関側に靴収納やSIC(シューズ・イン・クローゼット)を作って、キッチンを少し狭めにしてみた案です。

全く違った発想で、玄関からパントリーを経てダイニングキッチンへアプローチできる案を考えてみたのがこちらの2案です。上のE案ではキッチンを「ニ」の字型にしてみましたが、アイランドカウンターがかなり飛び出てしまい、ダイニングスペースが狭くなってしまうので、奥さまのご要望とは違ってしまいますが、壁面一文字型のキッチンを入れてみたのが下のF案となります。
リビングとダイニングがスペースとして一体に繋がるという良い点があるのですが、冷蔵庫や冷凍庫を開けるとリビングのソファから丸見えになってしまったり、キッチンそのものが露わになり過ぎているかもしれませんね。

G案は、これまでの案を折衷したようなアイデアで、パントリーが無いキッチンとなります。H案もパントリーなしで、その代わりにコンパクトなイートインカウンターを設けた案となります。ただ、これもダイニングスペースが窮屈になる難点がありました。
これだけ沢山の案をご説明しながらお見せしたところ、「こんなにバリエーションがあるとは!」と、とても喜んで頂きました。住戸Aのキッチンは普段使いのキッチンとなるので、使い勝手やダイニングのバランスを考えて、D案を発展させてゆくような形で考えていきたいとのことに基本方針が決まりました。