Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

外苑前C邸_見積と仕上材の最終承認

外苑前C邸

ここまで時間を掛けながら進んできた外苑前C邸ですが、ようやく最終的な見積り金額のご承認を得ることができ、工事着工に向けて大きな一歩を進めることができました。

マンションリフォーム_見積りの最終承認

当初のご相談時より、お客さまの追加のご要望もあって1,000万円ほど見積り額がアップしてしまいましたが、リフォーム工事のリフォームキュー・岩波部長、オーダー浴室の東京バススタイルの和久田さんにも同席して貰ってのご説明で、Cさまの最終承認を得ることができて、無事工事契約への捺印となりました。

マンションリフォーム_見積りの最終承認

工事契約が無事締結されたので、そのまま仕上げ材や購入予定の家具のイメージ確認の打ち合わせを続けさせていただきました。

外苑前C邸の素材イメージ

こちらが見積りも含めて、当日に決まった素材の取り合わせとなります。ただ、もう一度工事着工前の現場で最終的な確認をなさりたいとのご要望があったので、再度現地に並べてみることになりました。

東京バススタイルでの浴槽決定

打合せの後に、浴室内部の仕上げ材の最終確認もなさりたいとのことでしたので、弊社事務所から徒歩で7~8分の東京バススタイルに一緒に訪問致しました。

東京バススタイルでの浴槽決定

浴槽のエプロン部分の形状や、シャンプーラックなどの細かい仕様についても決定することができました。

現地での素材最終イメージ承認

こちらは、先ほどの工事契約時から3日後の現場打ち合わせの様子です。素材や細かい部品を一通り全て解体前の現場に運んで並べました。

素材の最終確認

今回のプロジェクト担当スタッフは副所長の竹田さんと神崎さんですが、神崎さんの経験の為にも、彼女からCさまに説明して貰いました。

洗面所水回りの素材決定

浴室が決まるまでペンディングになっていた隣接する洗面所も、浴室が決まったので、流れで素材の色味を決定することができました。

窓のハンターダグラスの見本確認

リビングダイニングの窓は、窓枠内に収まるハンターダグラス社のシルエットシャードで検討してきましたが、これらも透け具合やスリット幅にバリエーションがあるので、それらの実際の窓際に張って透け具合を確認しながら選んで頂きました。

壁紙の最終決定

費用はあまり掛けない予定の個室でも、貼り換えのビニールクロスの色味を一緒に選ばせて頂きました。

ダイニングのペンダント照明模型

最後の一仕事がこちらでした。インテリアとして大きな要素である、ダイニングテーブル上のペンダント照明です。

ダイニングのペンダント照明模型

図面やカタログの写真では幾度か候補をご説明してきたのですが、いまいちピンとこないとのことでしたので、原寸大の模型を作って、現場で見て頂きました。 ちょっと離れて見ると、サイズや質感まで感じられるようで、これなら納得できるので、すぐに発注してくださいとCさまに仰っていただけました。

リフォーム工事着工前の記念撮影

これでほぼ全てを決めた上で、現場の工事に入ることができます。Cさまは、僕らとのお打合せとは別にも、ショールーム回りなどもしながらここまで頑張ってくださいましたが、これでようやく一休みできるとホッとしていらっしゃいました。
今回はデザインアドバイスでのご手伝いなので、工事が始まってからはリフォームキュー主体での打ち合わせや現場説明となってゆきますが、僕らも同席しながらアドバイスはさせて頂きますので、どうぞ今後とも宜しくお願い致します。

完成後の外苑前C邸の様子もどうぞご覧ください。

リブコンテツのオーダーキッチン据え付け@駒沢X邸

駒沢X邸

工事進行中の駒沢X邸の現場にて、オーダーキッチンの据え付けが始まっていました。ここまで幾度も打ち合わせを重ねてきた、八雲にあるリブコンテンツさんの施工です。

リブコンテンツのキッチン据え付け

今回はほぼ四角い形のキッチンの一面にシンクとコンロが入ったカウンターが入り、側面には冷蔵庫やワインセラー、もう一面の側面にはワークコーナー、背面にはカップボードが入る構成となっています。
まだ扉が付く前のキッチンは、ちょっと不思議な様相を見せていますね…。

リブコンテンツのキッチン据え付け

据え付けるとすぐに傷がつかないように養生されてしまうので、職人さんのスキを狙ってはキッチンに入り込んで、据え付けの様子を撮影させて貰いました。

リブコンテンツのキッチン据え付け

こちらは背面のカップボードと奥にワインセラーがビルトインされるコーナーの様子です。

キッチンアイランドカウンター上の照明高さ確定

キッチンはお客さまのXさまも強い興味を持ってくださっているリフォーム項目でした。ちょうどお時間を取って現場に来て頂いたので、キッチン中央に想定しているアイランドカウンターと同じサイズ、高さの仮カウンターを設置して…、

キッチンアイランドカウンター上の照明高さ確定

アイランド上に吊るす照明器具の高さを確認して頂きました。日本では目線に入らない高さにすることが多いのですが、実はちょうど立ったときに目線に入るくらいの高さの方が、視線が通り抜けず華やかになるので、その具合をこのような模型を使って確認させて頂きました。
Xさまもとても使い勝手が良さそうなキッチンになりそうだと、喜んでくださいました。

床暖房パネルの敷設

その他の工事では、リビングダイニングに東京ガスTESの床暖房パネルが敷設されていました。

床暖房パネルの敷設

銀色に緑色のラインが入っているものが床暖房パネルです。パネル周辺にはダミーベニヤと言われているベニヤ板を張って、この上からフローリングをフラットに張れるように下地を作っていきます。

床暖房パネルの敷設

ちょっと判りにくい写真ですが、僕らが床暖房パネルを敷設する場合は、リビングダイニングの家具設置位置をある程度想定しておいて、床付けのコンセントを取り付ける為の隙間を作っておくケースが多くあります。ちょうど二つのパネルの隙間を左上に見てゆくと、奥に穴があってコードが見えている個所が、床付けコンセントの位置となります。
このようにしておくと、ソファを置いた下にコンセントが隠れ、ソファー横にレイアウトするスタンド照明や、携帯電話の充電コードが、壁とソファの隙間に通らなくて良くなるのです。

サーモオークフローリング

床暖房設置後には、すぐにフローリング張りが始まる予定です。すでに現場に運ばれていたオークを燻蒸して濃い色に仕立てた、IOCサーモオークフローリングが開梱され始めていました。
フローリングのような部材は、開梱してすぐに張り始めるのではなく、室内の環境下にある程度慣らして、湿気等の条件が室内環境と揃ってから張り始めることになります。

リビングの建具枠取付

先回のブログで紹介した既存建具の建具枠を再塗装が取り付けた個所も、ピタリと施工されていることを確認致しました。

特殊な建具枠取付

防音の為に二重の防音ガラスを差し込むための袖壁部分もばっちりです。

廊下沿いの建具枠取付

奥の廊下にも建具枠がきれいに並んでいました。手前左から、洗濯乾燥機を設置するユーティリティーの折れ戸枠、洗面所、個室となっています。

造作カウンター設置

主寝室では、既存の出窓カウンターを使ったニッチの造作が進んでいました。2面に大きな窓があったのですが、長手方向の大きな出窓の正面に、他のマンションが建ってしまったので、あえて窓をつぶして、飾り棚を作ることになっています。

品川N邸_新規プロジェクト

品川N邸

品川の高層マンションのペントハウス(最上階住宅)のリフォームのご相談があって、現地に伺って参りました。

横浜K邸 リビングダイニング現況写真

Nさまのご自宅のリビングダイニングは2面に大きな窓とバルコニーがあり、解放感抜群の空間でした。

横浜K邸 リビングダイニング現況写真

リビング側からダイニング側を見返した様子です。それぞれのお手持ちの家具はKさまご夫妻のテイストが感じられ、またご家族のこれまでの歴史を感じる素敵なものなのですが、Kさまたちが仰っているように、ただフローリングの上にそれらの家具が置かれているだけのようで、インテリアの空間性といったものがあまり強く感じられませんでした…。

横浜K邸 廊下現況写真

こちらはダイニングから廊下を見返したアングルの写真ですが、右奥に大きなクローズド型のキッチンがあります。3人のお子さまを育て上げた奥さまは、料理をするときには集中できて良かったとのことでしたが、子育てが終わった今となっては、折角明るいリビングダイニングがあるのに、日の当たらないキッチンにもう籠りたくないとのことで、オープンキッチンになさりたいとのお話しでした。

横浜K邸 キッチン現況写真

こちらがそのキッチンです。広いのですが、写真では手前で写っていない冷蔵庫からシンクまでの位置関係が遠く、とにかくキッチン内で歩き続けないと料理ができない、ちょっと非効率的なレイアウトになっていました。

横浜K邸 お客様打ち合わせ

この現地調査の前に、一度弊社事務所での無料相談でKさまご夫妻のリフォームについてのご要望を伺っていたので、事前に頂いていた資料で、リフォームの考え方を2案作って、ご説明させて頂きました。

横浜K邸 リフォーム案2案

二つの案を上下に並べたものです。どちらの案もダイニングに対してオープンなシンクのある対面カウンターを設けていることは共通していますが、トイレの向きが変わっていたり、浴室&洗面のレイアウトが反転していたり、キッチン奥のパントリーからWIC(ウォークインクローゼット)を通って寝室に抜けられるアイデアを盛り込んだものとなっています。

横浜K邸 玄関ホール現況写真

リフォームプランには、あまり表現されていませんが、この広い玄関ホールをどう見せるかも重要なデザイン要素になりそうでした。狭いよりは広い玄関ホールの方が良いですが、壁面収納だらけで使い勝手がイマイチ、そして何よりボワッとして掴み処が乏しい空間に感じられました。

横浜K邸_天井裏ダクト図

キッチンや洗面&浴室などの水回り設備をどこまで移動できるかを、現地調査で見極めることも、今回の訪問の目的でした。こちらは事前にお客さまから頂いていた天井裏の排気ダクトのルートを示した図面で…、

天井裏ダクトと配線状況確認

天井の点検口から覗き込んでみたところ、ほぼ図面と同じルートでダクトが通っていることが確認できました。

横浜K邸_給排水配管図

こちらは床下の給水給湯と排水管とガス管のルート図です。こちらは現地では確認できませんでしたが、このお打合せの後、管理組合が保管している図面集を調べることで、間違いのない図面であることを確認することができました(時々、違う階の同じ間取りの図面が混ざって、間違いがあったりすることがあるのです)。
弊社では、こちらの事務所に来ての初回ご相談は無料としていますが、現地訪問することになると、その後のお打合せでの発言に大きな責任が発生するので、現地調査費用として10万円+消費税をご用意頂くようにしております。今回はその費用のこともご了承の上での調査でしたので、ご請求書をお渡しして、本日の現調を終わりとさせて頂きました。
ここから先の実際のリフォーム設計については、再度お二人でご検討をお願いして、改めてメールかお電話でご連絡をしてくださるのを待つという形で、当日は失礼させて頂きました。その数日後メールにて、正式にご自宅リフォーム設計のご依頼を頂きましたので、新規プロジェクトとして事務所で取り組んでゆくことになりました。

Kさまご夫妻、どうぞ今後とも宜しくお願い致します!