Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

高級輸入家具ショールーム巡り

外苑前C邸

先日プロジェクトが始まったばかりの外苑前C邸ですが、弊社にご相談いただく前から、奥さまご自身で色々な高級家具ショールーム巡りをしてきたとのことで、その中で気になっているソファやダイニングセットなどを教えて頂きました。

最初に伺ったのは外苑前のB&Bイタリアのショールームです。こちらでは、ソファが良かったとのことで、気に入ったソファで大定番のCharles(チャールズ)や新作のAtoll(アトゥール)を確認させて頂きました。

B&Bイタリア_高級輸入家具ショールーム

ちょうどお客さまと一緒に座っているアトゥールは、2018年のミラノサローネで新作発表されたもので、デザインや座り心地の良さから普通より早めに日本のショールームに入れたというB&Bの新しい定番になりそうなソファとのことでした。

B&Bイタリア_高級輸入家具SRでの打ち合わせ

一枚前の写真で、僕各務が持っていたのは黒檀の塗装突板ですが、代官山T邸で使われていたこの黒檀は、是非どこかに使いたいとのリクエストをCさまから頂いていたので、ソファなどとの色合わせのために持ってきていたものです。

B&Bイタリア_差し込み式レザー製肘掛

アトゥールはレザー張りのひじ掛けのデザインが特徴的ですが、こちらのひじ掛けはサイズが合うソファであれば、他のものに差し込むことも可能とのこと、B&Bの弊社営業担当の大山さんが取り外してくれました。

B&B_高級輸入家具ショールームでのソファ張地研究

自然光が入りにくい3階のショールームでは、張地のレザーやファブリックの色味が判りにくかったので、1階のショールームでもう一度色味を確認して、そのサンプルを持ち帰って検討することになりました。

フレックスフォルム_高級輸入家具ショールームでのダイニングテーブル選び

次に伺ったのが、フレックスフォルムのショールームです。あまり広いダイニングスペースの確保が難しいお宅だったので、こちらからも四角いダイニングテーブルより、角が丸くなっているテーブルが良いのではとお話ししていましたが、Cさまも以前よりこちらのFLY(フライ)というものが気に入っていたそうです。天板の大理石は、ショールームのカレカッタ・ドーロは少し柄が強すぎるので、ビアンコカラーラはどうかとの話になっています。

フレックスフォルム_高級輸入家具ショールームでのソファ選び

フレックスのソファも良いとのことで、こちらのLifesteel(ライフスティール)
の座り心地も確認させてもらいました。

フレックスフォルム_高級輸入家具ショールームでのソファ生地選び

少しサイズが大きく感じたのですが、似たようなデザインでSoft Dream(ソフトドリーム)というソファもあるとのことだったので、レザー張地のサンプルを確認させてもらいました。

Cさまから、ダイニングチェアでコンパクトで、軽いものが中々見当たらないとの話が合ったので、フレックスフォルムからすぐ近くにショールームがあるモルテーニに寄って、こちらのOutline(アウトライン)の座り心地と扱い易さを体感して頂きました。

モルテーニ_高級輸入家具ショールームでのダイニングチェア選び

サイズやデザインも気に入って頂けたようですので、こちらもまずは参考までにお見積りをお願いすることになりました。

外苑前C邸_既存平面図

マンションの管理組合で撮影させて頂いた竣工時の青図から現状の図面を描き起こしたものと、

外苑前C邸_リフォームC案

これまでの3回ほどのお打合せでお話ししてきた内容をリフォーム案をとして纏めた図面が出来上がりつつあるので、それらの図面を見ながら、家具や素材のお話しをさせて頂きました。

完成後の外苑前C邸の様子もどうぞご覧ください。

天井裏の設備ダクトからの消音対策@駒沢X邸

駒沢X邸

解体後、下地がつくられつつある駒沢X邸の工事現場に、お客さまと一緒に視察に行ってまいりました。

床下地が張られたマンションリノベーション工事現場

床下地のベニヤ板が張られ歩きやすくなった状態の中、天井裏に後々は隠れてしまう設備配管やダクト類をご説明いたしました。

天井裏ダクトの敷設工事

こちらはキッチンのレンジフードのダクトを設置してもらっている様子です。通常は排気の効率を良くするために、最短の距離でダクトのルート設定をするのですが、室内の音が外に漏れることと、室外の音が室内に聞こえることに、とても敏感なお客さまなので、今回はわざと排気ルートを長くして、曲がりを多くしています。

天井裏のダクト

こちらがダクトルートをわざと長くした天井裏の様子です。レンジフードからの排気ダクトとエアコン、全熱交換機(ロスナイ)が複雑に絡み合っています。

天井裏のダクト

こちらは浴室周りの天井の様子です。梁に当初から空いているスリーブ(コンクリートの貫通孔)が限られているので、事前に図面で十分に検討したうえで設備を配置してもらっていますが、うまくレイアウトが出来てホッとしました。

天井裏に入れる消音ダクト

設備ダクトから伝わる音については、曲がりや十分な距離が確保できない箇所では、このような消音ダクトを使ったり…、

天井裏の消音チャンバー

このような消音チャンバー(消音ボックス)を使っています。全て、天井のボードを張ってしまうと隠れてしまう設備類なので、このタイミングでお客さまに現地確認をして貰いたかったのです。

工事現場でのお客さま打ち合わせ

当日は、ちょうど造作家具の打ち合わせも予定しておりましたので、お客さまには専門的すぎる内容でしたが…、

現場での造作家具打ち合わせ

家具の寸法や使い方等の幾つかのポイントについてご相談させて頂きました。

床下地が張られた水回り手前の床

こちらは浴室横に設ける、ユーティリティーコーナーの床の様子です。遮音置床下地の上に、フローリングを張るためのベニヤ板が張られ、床からの給水給湯管や排水管がのぞいています。

ドルゴ通気弁

排水設備に関連したものですが、こちらはドルゴ通気弁です。古い建物等で、トイレや浴槽の水を流した時に、横にある洗面の排水管がボコボコなるのを聞いた経験がないでしょうか?これは排水の勢いで、洗面の排水管のトラップにある水が吸われてしまうことで発生する現象なのです。急な排水管内の圧力の変化に対して、このドルゴ通気弁を設けると圧力を調整することが可能となり、結果としてボコボコ音を防ぐことができるという優れモノなのです。

床下地が張られたマンションリノベーション工事現場

今回はお客さまが現場視察に来るとのことで、特別にきれいにしてくれているのだと思いますが、施工をお願いしているの現場はとにかくきれいなのが特徴です。現場監督の石坂さんは、ベニヤ下地の上に濡れたモップを掛けて、ホコリまで清掃してくれるので、工事中の現場なのにマスクをしないで長時間の打ち合わせができるのです。

雑誌「都心に住む」の取材&撮影@平河町T邸

平河町T邸

ちょうど一年前にリフォーム工事が終わり、お引渡し後暮らしながらインテリアを整えるお手伝いをしてきた平河町T邸に、雑誌「都心に住む(リクルート社)」の取材撮影でお邪魔して参りました。

平河町T邸_雑誌取材&撮影

当日は、編集部からお二人、そしてライターの方とカメラマン、そして弊社での担当スタッフの前田君と各務の6名で伺っております。

平河町M邸_雑誌取材&撮影

カメラのアングルを決めて貰っている間に、ご対応下さった奥さまにリフォームのきかっけやどの部分にこだわりがあったかなどをインタビューさせて頂きました。ちなみに、こちらのダイニングテーブルは、昨年末に届いた、モルテーニのフィリグリーの大理石天板の物です。

平河町T邸_雑誌取材&撮影_都心に住む

ダイニングテーブル奥の壁に置かれているキャビネットは、こちらのお部屋に引っ越される際に購入して頂いたタイム&スタイルのウェーブ・コンポジット・キャビネットですが、特注で天板にネロマルキーナ(大理石)を載せて貰った仕様となっております。ダイニング上のミラーも特注で作って貰ったものです。

平河町T邸_雑誌取材&撮影_都心に住む

リビングとダイニングの中央、ちょうど玄関ホールの中心軸上にある丸いテーブルは、以前からお持ちだったものをダークブラウンに塗装してもらい、天板もかつてはガラスでしたが、木を黒に塗装した甲板を載せたものです。その上に吊るされている3つのペンダント照明、ルミナベッラのアプロムですが、高さや位置関係はお客さまと苦労して検討したものです。

平河町T邸_雑誌取材&撮影_都心に住む

テラスに面した木製ルーバー付きの建具を、編集部の方々に説明している様子ですが、こちらのお宅のご主人はまだ窓周りのデザインには何かが足りないと考えて下さっているようで、次回以降に変則的な仕様のダミーカーテンをご提案することになりそうです。

平河町T邸_雑誌取材&撮影_都心に住む

そうこうしている間に、カメラのアングルも決まったということで、順次プライバシーに関わるものを移設しながら、撮影を進めて貰いました。

平河町T邸リノベーション_リビング竣工写真

僕らも、家具が入ってからの写真は、これまできちんと撮影する機会を作っていなかったので、プロのカメラマンの後を追いかけながら、家具入りの竣工写真を撮影させて頂きました。こちらはリビングですが、ソファは米国製ベイカーのMAX SOFAを入れさせて頂いたものです。

お忙しい中、取材&撮影にご協力くださったTさまご夫妻、どうもありがとうございました!