Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

川崎K邸 震災破損部分のチェック

川崎K邸

先月の大震災でリフォームした幾つかの個所が破損したとのご連絡を頂いていた川崎K邸に伺って参りました。

大震災でのリフォーム破損

写真は、一番被害が大きかった給湯器を隠していた縦型ブラインドの破損部分です。

こちらが壊れた部分を見上げた写真です。地震でどのような力が働いたのか判りませんが、開口枠が割れて、ブラインド枠のレールもねじれていました。

他は、珪藻土と突板張りの天井とのコーナーにヒビが周っていました。当時リフォーム工事をお願いしていた鎌倉の工務店アライフの新井社長、事務所で担当してくれたスタッフの岸本さんと一緒に伺ったので、早速補修方法を一緒に考えたうえで、見積りをお願いしてきました。久しぶりの川崎K邸は、家具のレイアウトが変わっていましたが、とてもきれいにお住まいで嬉しかったです。Kさま、美味しいお茶とお菓子、どうも御馳走様でした!

フィルム張り、テレビセッティングのち設計検査

六本木T邸

2月初頭からリノベーション工事が始まった六本木T邸もほぼ工事が終わり、設計検査に行って参りました。工事最終段階は、ほぼ毎日現場を見ているので、機能的なことはほとんど問題なく、塗装抜けやヨゴレ・キズを中心に見てきました。

設計検査メモ

こちらは検査内容をチェックしたメモです。メモの中で「なみだ」とあるのは、造作家具の扉を開けた際に、何かぶつかってしまう個所に貼る、クリアバンパー(戸当たりクッション:略称ナミダ目)の事です。チェック内容を現場監督の寺井さんと照合して、お引渡しまでに直してもらうことになります。

ガス検知器チェック

同時にガス感知器やインターホンのテストも行っています。ポケット型のガス噴霧器で検知器の感度をチェックしている様子です。

フィルム張り工事

外壁に面した窓には、隣棟からの視線が気になる箇所は視界制御フィルムを、関係ない個所には紫外線防御フィルムを貼って貰っています。視界制御フィルムは非常に高価な物なので、二人掛りでとても慎重な作業でした。右の職人さんの足元にあるポンプには、界面活性剤(石鹸)入りの水が入っており、それを窓ガラスとフィルムに吹掛けながらの作業です。

壁掛けテレビのセッティング

こちらは、本日お施主様のお宅に伺って受け取ってきた液晶テレビをセッティングしている様子です。引っ掛ける仕掛けを理解したうえで、マスキングテープでテレビ設置位置を確認の上、まず取付け金具をビスで固定します。

壁掛けテレビ設置

取付け後の様子です。ケーブルを背面の穴から通しながらの作業で、大人4人掛りで2時間ほどの大作業でした。辰の畠中さん、電気屋の金沢さん、設備屋の大駅さん、造作家具屋の森村さん、どうもお疲れ様でした。

帰る際の六本木ヒルズレジデンス裏の桜坂では、終わりかけの桜がここぞとばかりに咲き乱れていました。

最終調整工事とクリーニング

六本木T邸

六本木T邸の現場も週明けの検査に向けて最終仕上げの段階に入っています。

鋼製サッシの目地詰めは、テーピングをした上からコークボンドを絞り出し、

特殊な形状のヘラで、目地をサッシ面から凹めた形で仕上げてゆきます。

こちらでは建具の取付けと鍵ストライク用の穴あけ中です。

これは建具屋さんの工作道具です。沢山の種類のノミを使って、微調整しながら孔を丁寧にあけてゆきます。

リノベーションのクリーニング

工事が終わった部分から順にクリーニングが入ってゆきます。どうしても工事直後はホコリが舞っていますので、またお引渡し前に再度クリーニングに入って貰うことになりそうです。いよいよ来週月曜日は設計検査になります。