関西M邸のウォークインクローゼット改造計画ですが、一度関西に伺ってのお打合せ後は、図面やサンプルを使ってのオンライン打合せで内容を詰めてきました。
こちらが完成お引き渡し時の様子ですが、遠隔地ならではの色々な苦労もありました…。
ポリフォームは平面図だけでなく、このような立体図もつくってくれるので、資料としてとても分かりやすく、電話やオンラインでの打ち合わせはとてもやりやすかったです。因みにポリフォームでは「ウォークインクローゼット」と呼ばず「ワードローブシステム」と呼称しています。
今回の工事は、既存のクローゼットを撤去して、エアコンを移動、照明器具と自火報も移動しなければならないので、ポリフォームの図面にエアコン移設や姿見の位置なども書き込んで、リフォーム工事をお願いするゼネコンともきちんと意思疎通を図らないといけないのです。
一旦図面の訂正が終わったところで、オンライン打合せをさせて頂きました。お客さまには京都のアクタスショールームに出向いて頂いて、ポリフォームのコーナーで、アクタスの営業担当の村山さんと櫻井さんにサンプルを用意して貰ってのオンライン打合せです。遠隔地でもこのようなスタイルでのオンライン打合せはとてもスムーズに進みました。この内容に沿って図面を訂正してもらったところで、まずは家具の発注となります。世界各地の戦争や紛争で、イタリアからの船便がスエズ運河を使えないので、発注後日本に納品になるのが6か月半掛かるので、早めに発注を掛ける必要があるのです。
そろそろクローゼットのシステム家具が日本に到着するとの情報を貰ったので、弊社設計担当の竹田さんに一人で関西に日帰り出張をして貰い、ゼネコンのリフォーム担当者とアクタスのポリフォーム担当者に現地に来てもらい、工事の取り合いや日程調整をして貰いました。現場への荷物の搬入動線などもこのタイミングで確認して貰いました。
照明やセコムのセキュリティー機器、エアコンを移設してもらう位置を指示するだけでなく、クローゼット家具の間接照明のコンセントの取り出し位置まで設備に追記してもらいました。
ゼネコンのリフォーム工事はお客さまとの直接契約、ポリフォームについてはカガミ建築計画を通しての仕入れとなると、何か問題があった場合の責任分岐点が難しいので、工程は2社をしっかりと分けて行ってもらうこととなりました。
工事が始まってからは毎日工事終了後に写真で何があって、どこまで進んだかを説明してもらいます。こちらは既存クローゼット解体後の様子です。
設備の移設とクロス張りが終わったタイミングでポリフォームの組み立てとなります。
パネル部材を、現地でノックダウン方式(パネル部品を持ち込んで現地で組み立てる生産方式)で組み立てるので、こじんまりとしたクローゼット内のスペースでうまくスペースを作りながら、組み立ててくれていますね。
組立が無事終わったとの報告を受けたので、竹田さんと各務の二人で現地に伺って参りました。
隙間なくきっちりと組み上げられたクローゼットシステムはシャープでとてもきれいでした。コンパクトなお部屋ですが、無駄なスペースがほとんどなく、お客さまも「効率的な収納ができそうだ」ととても喜んで下さりました!
簡単な取り扱い説明では、棚ダボの取り外し方や、引き出しボックスの取り外し方などをMさまに確認して頂きました。
ウォークインクローゼットリフォームのビフォーアフターの写真2枚お見せしておきます。
元のクローゼットでは枕棚とハンガーバーだけのシステムで、洋服の下にはポリプロピレン製の衣装ケースを引き出し代わりに使っていらっしゃいましたが、重たいものを入れたり、上に荷物を載せると歪んでしまい使いにくくなってしまう弊害がありました。新しい引き出しは3段引きのレールが入っておりとてもスムーズに開閉ができるので、整理もしやすそうだとのことでした。
最後のオマケ写真は、リビングの飾り棚です。読み込んだ拙著「世界にひとつだけのプレミアムリノベーション」の隣に、昨年末のモダンリビング大賞ベストシックス賞のトロフィーを飾ってくださっていました!