Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

ポリフォーム・ザ・ハウス・パーティーのサプライズゲスト!

ミラノサローネ2023

4月後半にミラノサローネツアーを組んでくれた家具ブランドのアクタスが、サローネの報告会と扱っているポリフォームのプロモーションを兼ねた「Poliform the HOUSE PARTY」を開いてくれました。そこでサプライズゲストとして、イタリアハイブランド家具のポリフォームについて建築家の視点で話をして欲しいとのご依頼を頂きました!

ポリフォーム・ナイト@アクタス

アクタスの家具バイヤーとして有名な野口礼さんが前半に今年のサローネの傾向と特徴を豊富なボキャブラリーで説明してくれました。コロナ期間を除いて毎年サローネに行っているとのこと、家具マニア視点でのお話しはとても勉強になりした。

ポリフォーム・ナイト@アクタス

30分ほどの流れるような解説の後、サプライズゲストとして登壇して、「サローネ初体験の建築家が感じたポリフォーム」というタイトルでお話しをさせて頂きました。

ポリフォーム・ナイト@アクタス

まずはサローネについては、初心者にはトレンドが何だか分からないことや、どこのブランドも似た傾向があること、回っているととにかく疲れること等から話をスタートして…、

ポリフォーム・ナイト@アクタス

そこからポリフォームの良い点、ファミリー企業の強み、彼らの野心、そしてアクタスとの関係などについて、包み隠さず感じたことをお話しさせて頂きました。
因みにミラノサローネで見てきたポリフォームの展示、新作の屋外家具、ラボなどについてのカガミの私見は、以下のブログをご参照下さい。
ポリフォーム・サローネ展示 
ポリフォーム屋外家具・市内展示
ポリフォーム・ラボ-1_キッチン
ポリフォーム・ラボ-2_クローゼット&置き家具

ポリフォーム・ナイト@アクタス

コロナ禍もあり、人までお話しをするのは本当に久しぶりで、おまけに徹夜で作った(ウソです)パワーポイント資料がうまく動かず、バタバタとしてしまいましたが、一旦話し出すと止まらない性格上、時間オーバー気味に話をしてしまいました。

ポリフォーム・ナイト@アクタス

会場は新宿のアクタスショールームの2階で、普段は家具であふれているショールームを整理して、このように多数のベンチを置いてのイベントでしたが、アクタスが予想していたより大分多い、150人以上のお客さまが来てくださったとのことです。

ポリフォーム・ナイト@アクタス

ミラノの北にあるインヴェリーゴという町のポリフォーム・ラボで見た、新作のブレラソファもショールームに到着しており、ポリフォーム色一色のイベントとなっていました。変に尖らず、良質なデザインでハイクオリティーの作りの家具の神髄を見ることができる家具ブランドであることを、実際に座ってみることで体感できるようになっています。

ポリフォーム・ナイト@アクタス

当日は、僕がサプライスゲストで話をすることを知らなかった、事務所OBのハクの後藤さんとパートナーの関さん、もちろん僕が話すことを知っていた事務所スタッフの前田君と岸本さん、そしてザ・ライブラリーの共同主催者のTAGKENの田口さんとの記念写真です。

ポリフォーム・ナイト@アクタス

やはり事務所OBのスギタデザインの杉田君と、以前早稲田大学芸術学校で教えた大曲君も、全く僕が喋ることを知らないで驚いくれたようです。

ポリフォーム・ナイト@アクタス

スタッフの竹田さんは在宅勤務中で、夕方からの時間は保育園在園中の息子さんのOちゃんを連れて聞きに来てくれました。サローネ期間中もミラノでご一緒したアクタススタッフの神山さんがダイニングテーブルについて説明している最中も、Oちゃんは堂々とイベントで出されたフィンガーフードを食べていました!

ポリフォーム・ナイト@アクタス

イベント終了後は、ミラノサローネツアーにご一緒した、不動産、ゼネコン、大手設計事務所、アトリエ建築家、そしてアテンドしてくれたアクタスの大岩さんと阿部さんと神山さんと一緒に打ち上げに行って夜中まで盛り上がりました!
まずは、ツアーに連れて行ったくれたアクタスに少しだけご恩返しをすることができました…。

恵比寿A邸の初めての現地打合せ&調査

ザ・ライブラリー

ザ・ライブラリープロジェクトのティーザー紹介記事です。
先月計画がスタートした築浅未入居の高層マンションリノベ恵比寿A邸の計画が進んでいます。

Aさまの不動産仲介の担当者と売主側との調整ができたとのこと、Aさまと一緒に打合せ&調査のためにお部屋に入らせて頂きました。実はAさまも初めてお部屋に入ったとのこと、その眺望の良さにとても喜んでいらっしゃいました。この写真で正面窓に向かって左側の壁を撤去して、手前のキッチンをあちらに動かしてと、リフォームの考え方ご説明させて貰いましたが、中々リフォーム後の姿を想像することが難しいとのことでした。

そこで、このアングルで見た室内の景色が…、

このようになると、スタッフの前田が作ったほぼ同じアングルのCGをお見せしました。それでも中々分からないとのことでしたので、

そこで最後の手段、田口がAさまにお渡ししたのがiPadで、立ち位置と最初の風景を合わせた所で、実物の空間と画面上のリフォーム後の空間を回転しながら見比べて頂きました。「本当にこのようになるのですか?」と半分疑心案議ではいらっしゃいましたが、どの空間がどのようになる予定なのかご理解頂けたようです!
その後お客さまに他のアングルのCGと仕上げ材のサンプルを見て頂きながらお打合せ進めました。お客さまが先に帰られた後に残らせて頂き、寸法の実測やディテールの調査、防災センターの図面確認などを進めさせて頂きました。ここから先の記事はザ・ライブラリーブログをご覧ください。

ミラノサローネ2023番外編_インテリア素材屋-2

ミラノサローネ2023

ミラノの市内で見掛けた、インテリア素材&ディテールの専門ショールームの紹介です。こちらのショップはCesare Ferrari(チェザーレ・フェラーリ)です。

旧市街でインテリアショールームが多数ある場所から少し離れた街角に、このようなショーウィンドウがあり、この石材の美しさに惹かれてお店に入ってしまいました。

こちらの石材を薄切りにしたものを壁材として使っているとのことでした。石の名前はセレナイトというそうです。ネットで調べた所、セレナイトは透石膏(トウセッコウ)とも呼ばれる、シルキーな輝きを放つ半透明の石で、石膏の一種とのことでした。

ライトアップしなくても、このような半透明の美しい肌理の素材でした。

こちらのお店は、インテリア素材とそれを組み合わせた特注家具や建築ディテールに強いとのこと、色々な事例を見せて貰いました。

特殊な石材、レザー、木、加工した金属等で見たことも無いような加工品を続々と見せて貰いました。

中央左の棒状のものはレザーにチェーンを巻いた手摺り材のサンプルとのことでした。

木材と金属目地の家具の取り合いのモックアップなども見せて貰い、このような所で特注家具を作ったら、どんなに素晴らしいもの(そしてどんなに高価なもの)ができるのだろうと、想像を巡らせてしまいました。

このようなお店/ショールームは日本にはほぼありませんから(素材という点では、エルクリエーションが代理店をしているアレクサンダー・ラモント位でしょうか…)、イタリアのインテリア・家具業界の奥深さに感心するばかりでした。