Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

二層吹き抜けのペンダント照明吊り込み

ザ・ライブラリー

TAGKENとのリノベ共同ブランド、ザ・ライブラリーの紹介ブログです。
先日のブログ記事で、マンションリノベで「なかなか二層吹き抜けを作ることができません」と書いたばかりなのに、ザ・ライブラリーで取り組んでいる中央区の高層マンションのメゾネット住戸では大きな吹き抜けがあります。この吹き抜けには多灯のペンダント照明器具を吊り込むことになっています。

こちらが工事前にザ・ライブラリーで作った吹き抜けのペンダント照明のイメージCGです。ペンダント照明は、トムディクソンのメルトです。歪んだガラスが有機的で不思議な世界を演出する、単なる照明を超えた空間オブジェのような器具です。

上部には円盤状のディスクがあり、そこから個別の照明が吊るされるのですが、その高さはオーダーでどのようにでもできるものとなっています。ただ、今回のように大きな吹き抜け上部から吊るす場合は、一度吊るしてしまうと、その後の高さ調整を簡単にすることができません。

そこで下階から見上げたCGだけでなく、吹き抜け階段を上がった上階から見下ろしたアングルのCGも作って、ペンダントの高さをSさまに確認して頂きました。これもCGならではの方法ですね。
事前に高さ設定を決め、トムディクソン社にワイヤーの長さを指定して現場に納品して貰い、いよいよ吊り込み作業です。

吹き抜け天井作業用の足場

吹き抜けにこのような大きな櫓(ヤグラ)を単管足場で組みます。
以下は、ザ・ライブラリーブログをご覧ください。

マンション二層吹き抜け天井のデザイン

関西I邸

マンションリフォーム&リノベーションでは、元々がメゾネット住宅(上下階を階段で繋ぐ住宅)でない限り、中々二層吹き抜けを作ることができません。二層吹き抜けや高い天井は、戸建て住宅ならではの贅沢と考えていましたが、関西I邸はマンション最上階住戸で、天井裏に隠れていたスペースを取り込むことで、二層吹き抜けとほぼ同様の高い天井を実現することができました。

約60平米(36畳)の広さのLDKに対して、最大で3.8mの高さの勾配天井のおおらかな空間を実現することができました!

ほぼ同じアングルからのリノベーション前の空間と比べると、平面的な広さもですが、それ以上に立体的な空間の広がりに驚くばかりです。

弊社副所長で、I邸プロジェクトの担当の竹田さんの立ち姿が入ると、空間の大きさがより良く分かります。空中に吊られたような箱状のものは、元からあるロフト収納です。

掃き出し窓側からダイニングキッチン側を見返した写真です。当初はキッチン上は低い天井でデザインしていましたが、折角の高天井を伸ばすことができるのだからと、Iさまに追加金額の了承を得たうえで広げさせてもらいました。

この様子を見に来てくださったIさまも、予算追加になったが、キッチン上まで傾斜天井が伸びてきて、やはり良かったと喜んで下さいました。

キッチン中央に立って、パントリー側を見返すと、2枚の引き戸を経て、玄関ホールまで一直線に動線が繋がり、その直上に屋根裏収納の空気抜きの窓が開く、如何にも空気の抜けが良さそうな空間になりました。

設計の中途段階で、こちらの図面、LDKの展開図をIさまにお見せした時に、「どんなふうに仕上がるのか想像するのが難しい…」と仰っていたことが思い出されます。

傾斜天井部分は、不燃仕様のウォールナット突板の木製ルーバーで仕上げていますが、これは当初から二層吹き抜けの傾斜天井が実現できるのなら、是非木製ルーバーでとのご主人さまのご意向でした。

これだけの大きな面積の傾斜天井を木製ルーバーで仕上げた経験はなかったので、弊社設計担当の竹田さんと工務店の現場監督のHさんが何度も図面のやり取りをしながらデザインを進めてくれました。
竹田さんがデザインを示した図面を提示し…、

Hさんが現場で工事をしながら実寸を確認し、施工図に仕上げてくれたのがこちらです。

濃灰色に塗装した鉄骨張りの上に、直行するような黒いボックスには、ダイニングの大型ペンダント照明を吊るし、かつトラックライトを入れる照明ボックスとなっています。ダウンライトのための孔も、木製ルーバーをどのようなピッチでカットするか、綿密に検討致しました。ダウンライトの孔から赤いものが見えていますが、これは電気配線です。

実は高天井はLDKだけでなく、主寝室にも設けることができました。二層吹き抜けほどの迫力はありませんが、通常のお部屋よりかなり天井が高くなりました。

こちらが主寝室の展開図です。解体前に、理論的にこうなっているハズだと竹田さんが書いてくれた図面ですが、実際には3次元的に天井を捻ると、仕上げ工事も面倒になるので、簡略化した形の天井となりました。

めったに設計することができない、二層吹き抜けの高天井の関西I邸、ここからどのように仕上がってゆくのか、設計者としてもとても楽しみです。

大理石張りの柱型とスチール製の飾り棚

ザ・ライブラリー

ザ・ライブラリーのブログの紹介です。
メゾネットリノベーションの中央区S邸の下階の第一期工事の一つの山場の柱型の大理石張りが終ったとの現場からの連絡があり確認に行って参りました。

初めて間取り図をS様から見せて頂いた際にも、下階の中央壁際にある柱をどのように見せるかは大きなインテリアデザイン的な判断になるだろうと思っていた要素でした。S様もリビング側には飾り棚を設け、ダイニング側には柱型の前に彫刻を置きたいとのこと、存在感のある仕上げ材になさりたいとのご要望がありました。

大理石張りの柱型

当初の設計案では、施工の手間などから考えて大理石柄の大判タイルで検討を進めていましたが、見積り価格が高くなりすぎてしまったので、本物の大理石に代えることになりました。大理石柄タイルは色味や柄のコントロールが楽ですが、本大理石は良いものを見つけるのが難しく、日本と中国の大理石から黒ベースで、白い柄がハッキリと入るものを石屋さんに探して貰いました。

大理石張りの柱型

こちらは事前に鉄工所で作って貰った、飾り棚のフレーム型です。左側の木ベニヤ板で作ってあるのが、現場で大工さんが作ってくれたモックアップで、それをもとに右側の黒い鉄製のものを本番として作って貰いました。

大理石張りの柱型

大理石で作って柱型にピタリと収まった鉄枠です。趣味のアート小物を置くための黒いスチール塗装の棚となりました。
以下はザ・ライブラリーブログをご覧ください。