Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

ショールーム見学記 Minotti

六本木T邸

イタリア高級家具メーカー、Minotti(ミノッティ)の青山のショールームを訪問して参りました。まだこのショールームが完成したばかりの頃、一度伺ったことがありましたが、それ以来でしたので本当に久しぶりの再訪でした。

minottiショールーム

最近、B&Bやカッシーナ、アルフレックスなどのイタリア高級家具のショールームを巡っていますが、それらの中でもオーソドックスな高級感を感じる空間でした。ある意味保守的なデザインともいえそうですが、安定感があって、見た目のデザインから使い勝手が想像できる安心感は、僕らのデザインにも通じるものを感じました。

ミノッティ・ショールーム訪問

今回計画中の六本木T邸でも、ダイニングチェアーとコーヒーテーブルの採用を検討しており、ファブリックのサンプルと特注した場合の見積りをお願いして参りました。発注してからイタリアで製作して日本に運ぶので、納期が4ヶ月掛かることが通常はネックで、これまであまり使えなかったのですが、六本木T邸は一年後の完成を目指しているので、採用することも可能だと考えています。

他にも、白金台S邸でもリビングに敷くラグとラウンジチェアーを探しているので、こちらの家具を候補に挙げることに致しました。

リフォーム相談@練馬Y邸

新規プロジェクト

リフォーム&増築のご相談を受けていた練馬Y邸にお邪魔して参りました。

建てられた当時は建築雑誌でも話題になった野心的な住宅だったそうです。これまでにも二度ほど大きく手を入れてきたそうですが、もっぱら不満を解消する形のリフォームで、全体を見通しての計画がなかったので、今回はきちんと建築家に入ってもらった上でリフォーム計画を考えてゆきたいとのご相談でした。

こちらは、Google mapからキャプチャーした上空写真です。今はつぶしてしまったそうですが、中庭部分にはかつてはプールがあったそうです。時間を掛けて色々とお話させていただき、今後直ぐに大規模なリフォームは必要ないのではとの結論に至りました。

相談に乗ってくれたお礼にと山形県産の美味しいサクランボを頂きました。

キッチンジャーナリスト・本間美紀さんのキッチントーク

ニュース

新宿のリビングデザインセンターオゾンで昨日から開催された展示「あこがれのキッチン&バス Ato Z」のオープニングにスタッフ一同参加して参りました。

従来のキッチンのように、単なる料理を作る機能に特化した設備と考えず、コミュニケーションのスペースやライフスタイルのシンボルとして捉える新しいクライアント層が増えていることに注目した展示でした。

展示はリアルな物ではありませんでしたが、その分新しい方向性を示唆する、おしゃれでスタイリッシュで、それでいてDIYや趣味の世界が反映された、イキイキとした展示になっていました。写真のタイルカウンターのキッチンの脚がイーゼル状の軽いもので作られたところや、ユーティリティーにスタルクの超高級シンクがさりげなく使われているアイデアなど、とても新鮮に感じました。

展示のコンセプトとプロデュースを手掛けたのは、以前からの知り合いのキッチンジャーナリストの本間美紀さんでした。本間さんの オープニングトークは、立ち見どころか、吹き抜け越しの二階席からの視聴もあって、大人気でした。

ミラノサローネの最新キッチントレンドと、日本のキッチン実例を比較しながらの話はとても興味深く、中でも、カルディーやインテリアショップの陳列方法とキッチンのトレンドがシンクロしている話や、お施主様の食事に対する思い入れが、ユニークにキッチンの形態を生み出そうとしている話など、聞き所満載の話でした。