Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

家庭画報に掲載されました 箱根別荘リフォーム-13

箱根C別荘

世界文化社が発行する、高級女性月刊誌、「家庭画報」に箱根C別荘が掲載されました。掲載して貰った特集は、家づくりの新しい基準として、「スタイリッシュな「エコ」住宅に暮らす」というタイトルの特集です。ハイブリッドカーや太陽電池の隆盛、地球温暖化の問題を考えると、エコロジーに配慮しなければいけないことは判る。でも、エコな住宅はそれらしい雰囲気ばかりが漂い、美しさや、楽しさが感じられない。そんな人たち向けに、家庭画報が考えたのが、このスタイリッシュな「エコ」住宅という提案だそうです。

箱根C別荘@糧画法

この特集では、トップバッターとして紹介してもらいました。そもそもリフォームは、「今あるものを生かし長く使うことは、それだけでエコである」と考えられるので、この箱根C別荘が取り上げられたそうです。新しい設備機器で、化石燃料を使うのではなく、床・壁・天井の断熱をしっかりして、薪ストーブだけで暖房をするという考え方や、より長く使うために、飽きのこないデザインをし、段階的に手を入れてゆく余地を残すという考えが、「エコ」でありながら、美しく、心地よい暮らしを保証することになるのではと紹介してくれました。

リフォームのエキスパート、建築家の各務謙司と紹介されてしまい、少し面映い感じが致しますが、生活感がありながら、とても美しく仕上がった写真と、エコに関する情報が他にも満載されていますので、どうぞ本屋で手にとってご覧ください。

木製浴槽と十和田石

伊豆OK別荘

現在工事進行中の伊東の別荘リフォームの現場をスタッフの笠原君が報告してくれました。ここは温泉のある別荘で、伊東市街を見下ろす景色抜群の浴室があり、そこにはお施主様の強い希望で、木製の浴槽を入れることになりました。別荘なので、それほど頻繁には使いませんが、塩分の強い温泉であることを考慮した上で、何社のも木製浴槽メーカーの営業の方に話を聞いた結果、今回はハウス&ハウス社の浴槽を使うことに決定いたしました。決定の要因としては、

  • 価格
  • 施工&メンテナンス体制
  • 木の触感

などが決め手となりました。木製浴槽の定番である、檜(ひのき)ではなく、より緻密な米ひばを使い、さらにセラミックス処理をすることでメンテナンスが楽で、伸縮の少ない、高耐久な木製浴槽となっているそうです。

 木製浴槽

木製の浴槽にマッチして、雰囲気があり、使い勝手も良い材料として、床には、十和田石を選びました。水に濡れると、ほんのり青みがかかり、すべりにくく、吸湿性があり、かつ温かい(ひんやりしない)という素晴らしい素材です。本当は、伊豆で取れる伊豆青石を使いたかったのですが、地元でもほとんど流通していないとの事で、産地違いますが、十和田石を採用しました。

木製浴槽と十和田石の納まり

張られた途端に養生されてしまったので、あまりよく見えませんが、木の浴槽と十和田石、そしてモザイクタイルのマッチングは、
必ず美しくなることでしょう。

造作家具-2 玄関の複合家具

白金台S邸

マンションリノベーションの白金台の現場に、玄関の複合造作家具がつきました。玄関空間に必要とされる主な機能は以下の通りです。

  • 靴の脱ぎ履きとその収納
  • 傘の収納
  • コート・ジャンパーの着脱とその収納
  • 姿見
  • 買い物やお出かけ用荷物の一時置き場
  • 判子や”車の鍵”の置き場所

そして以上の機能を充足するために、靴収納、コート掛けや傘置き場、靴の着脱用のベンチや小物収納といった要素が必要になってきます。

今回のリノベーションでは、これらの機能と各要素を組み合わせた、複合用途の玄関家具を考えました。現在据えつけているのが、そのうちのベンチと靴置き場を兼ねた”造作収納”です。(この家具の正面に、傘置きとコート掛けと姿見を兼ねた複合家具がつく予定です)

向かって左側に玄関扉がありますが、入って直ぐのタタキ部分にベンチがあります。高齢の方が立ち座りが楽なように、手摺り棒をつけています。手摺りの横が靴収納になります。高さのあるブーツなどは、ベンチ下に収納します。

一番右側はプライベートゾーンへの入り口です。この部分に扉が突く予定ですが、全体を一つの大きなフレームで纏め、素材もオニグルミの突き板で仕上げることで、一つの大きな家具となるようにデザインしています。

二枚目の写真は、建具や靴収納の扉が付いた完成形です。