Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

造作家具-2 玄関の複合家具

白金台S邸

マンションリノベーションの白金台の現場に、玄関の複合造作家具がつきました。玄関空間に必要とされる主な機能は以下の通りです。

  • 靴の脱ぎ履きとその収納
  • 傘の収納
  • コート・ジャンパーの着脱とその収納
  • 姿見
  • 買い物やお出かけ用荷物の一時置き場
  • 判子や”車の鍵”の置き場所

そして以上の機能を充足するために、靴収納、コート掛けや傘置き場、靴の着脱用のベンチや小物収納といった要素が必要になってきます。

今回のリノベーションでは、これらの機能と各要素を組み合わせた、複合用途の玄関家具を考えました。現在据えつけているのが、そのうちのベンチと靴置き場を兼ねた”造作収納”です。(この家具の正面に、傘置きとコート掛けと姿見を兼ねた複合家具がつく予定です)

向かって左側に玄関扉がありますが、入って直ぐのタタキ部分にベンチがあります。高齢の方が立ち座りが楽なように、手摺り棒をつけています。手摺りの横が靴収納になります。高さのあるブーツなどは、ベンチ下に収納します。

一番右側はプライベートゾーンへの入り口です。この部分に扉が突く予定ですが、全体を一つの大きなフレームで纏め、素材もオニグルミの突き板で仕上げることで、一つの大きな家具となるようにデザインしています。

二枚目の写真は、建具や靴収納の扉が付いた完成形です。

別荘の新しい玄関の考え方

伊豆OK別荘

以前の別荘の玄関は、ピロティー下部にあり、そこから角度40度(!)の急勾配で二階のリビングへ入ってゆく構成となっていました。お歳を取ったお施主さま夫妻には、あまりに危険だとの事で、今回の別荘リフォームでは新しい玄関部分を増築することになりました。緩やかな外階段を上れば、小さいけれど明るい玄関ホールがあり、直接リビングへとアプローチできることになります。

因みに、建築基準法の「防火及び準防火地域外における、床面積の合計が10平方メートル以内の増築は、確認申請が不要である」
という法規を利用して、この玄関部分は申請なしで増築しています。

ちょうどこの玄関部分は、木製サッシの引き込み部分と重なっており、さらに、既存の屋根が一番落ちてきている箇所であり、色々なカラミがあります。既存のモルタル壁、増築部分の板金、そして木製サッシの枠が複雑に交差するので、その入念な打合せを行いました。半分まで野地板を張って、手が届く範囲まで板金を施工し、その後残りの野地板と板金を工事するという、二段階のプロセスで、何とか難しい箇所をクリアできそうです。

空間の骨格がようやく固まってきたことで、光や空気の気持ちよい流れが見えてきた気が致します。

造作家具-1 リビングのロングカウーンター

白金台S邸

白金台のマンションリノベーション現場に、造作家具(作り付け家具)が据え付けら始めました。約50平米(30畳)の広さがある”リビングダイニング”ですが、その東側の壁に、ロングカウンターが据え付けられました。

作り付け家具の設置

このロングカウンター家具は、甲板(カウンター材)、”扉仕上げ材”ともに、床のフローリングと同材のナラ材を使っています。甲板には、約3ミリの厚さの無垢材を突いてもらった、特注の板を使っています。仕上げは、オイル仕上げかウレタン仕上げか随分迷いました。

オイル仕上げは、しっとりと仕上がり、無垢材の厚みと重みが引き立ちますが、仕上がり感が乏しいという問題があります。ウレタン仕上げは、きれいに仕上がりますが、無垢材の上に塗膜を作ってしまうので、折角の質感が表現できません。

色々調べたところ、両者の良さをイイトコ取りした、オイルフィニッシュ用ウレタンオイルというものが見付ったので、サンプルを作って確認したうえで、この仕上げ材を使って貰いました。

このカウンターは長さが約7mもあります。ダイニングに掛かった左から

  1. 漆器や壺などの収納棚
  2. 陶器の収納引出し×3
  3. 予備収納
  4. ステレオ、DVD等のAV機器
  5. DVDやCDのストック棚
  6. ゴミ箱や雑誌などを積んでおくオープン棚

として使う予定なので、各用途に合わせて、スライド丁番や三段引き出しレール、スゥィング金具などを使って、使い勝手をデザインいたしました。だっだ広い部屋のように感じていましたが、このロングカウンターが取り付いたことで、スケール感が生まれてきました。

どのように家具をレイアウトするかも、より具体的に考えられるようになりました。