Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

「2軒目の別荘を持つ」ことについて

ニュース

リゾート・別荘情報雑誌、ほしいリゾートの別冊「2軒目の別荘を持つ」(リクルート社)に、各務が答えたアンケート記事が掲載されています。理想の別荘を理荘と呼ぶのは初めてですが、色々な職業、年齢層の人たちから寄せられた意見という事で、アンケートに答えています。

別荘を2軒持っているわけではありませんが、これまで幾つかの別荘を設計した経験や、両親の別荘を使わせてもらってきた体験をもとに、もし2軒目を持つことになったらどのような別荘が良いのかを考えながら答えてみました。

アンケートの1つに「どこでも好きなところに3日間、別荘を持てことができるとしたら?」という質問には、「京都銀閣寺の東求堂を別荘として使ってみたい。銀閣寺の庭をひとり占めして楽しみながら、これまでの、そしてこれからの人生を静かに考えてみたい」と答えています。
他にも、ユニークな質問に、工夫して答えてみました。現在本屋に並んでおりますので、手にとって頂ければ幸いです。

日本旅館風の住宅リフォーム

日本家屋リフォーム

中野区で打合せをしてきた和風住宅のリフォームがいよいよ本格的にスタート致します。上高田の住宅街の奥にひっそりと佇むこの住宅は、以前東北地方で旅館として使われていた和風建築を30年ほど前に移築してきた由来があるとのことです。

和風住宅リフォーム

こちらの敷地に移設する前に、どの位の風雪に耐えてきたのは不明ですが、恐らく軽く築50年は超えている建物だと考えられます。旅館らしさは随所に見られ、例えば床の間の床柱は四寸半(135ミリ)角の欅材(ケヤキ)で、立派な書院も付いております。

本日は、設計開始にあたって事務所スタッフ全員で約2時半掛けてリフォームする箇所を調べて参りました。詳細に調べてみると、幾度かの増改築が行なわれており、骨太な本来の建物の周りに、どちらかといえば華奢な(あまりお金を掛けていない?)増築部分が取り付いているような状況でした。
現在はお父様の寝室、納戸として使われている部屋ですが、リフォームによってどのように変わってゆくか、どうぞ楽しみにしていてください。

無垢素材で作られた本格リフォーム 高輪M邸-11

高輪M邸

昨年末に完成・引渡しを行なったハイグレードマンションリフォームの半年点検及び補修工事で高輪M邸に伺って参りました。このマンションの持ち主であるお施主様は一年の大半を外国にお住まいなので、半年点検と言っても既に約8ヶ月が経っております。このリフォームでは無垢の素材をフンダンに使ったので、それらの歪みを確認し、設備機器類が正常に働いているかのチェックも同時に行ってまいりました。

無垢素材の本格リフォーム

最後にお宅に伺ったのが三月だったので、内部を拝見するのが約半年振りでしたが、やはり本物の素材をふんだんに使った空間は、本物の空間だけが持つ格をたたえてていました。通常、建築やリフォームは竣工時が一番良くて、それから段々と痛んでゆくことが多いのですが(張り物の素材は特にこの傾向が大きいのです)、こちらの無垢ローズウッドのフローリングはお施主様が’ご自身でワックス掛け”をしてくださった事で、更なる深みを持ちはじめていました。無垢ウォールナットの建具も良い色合いへと馴染んできていました。時間を経るほどに、馴染んで雰囲気が良くなって行く空間リフォームは、本物の素材とその使い方をよく考える事だと、再認識することができました。

マンションリフォームの半年点検

検査の結果、幾つかの建具に歪みが見付かったので、早速框(かまち)の歪みを直したり、取付のヒンジを調整いたしました。実は今回の工事だけでは補修が済んでいないので、また9月にお施主様がご帰国なさった時に、再度伺うこととなりました。また、その時の工事は、ご面倒をお掛けしますが、どうぞ宜しくお願い致します。
全体の様子は高輪M邸をご覧ください。