Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

茶道教室に飛入り参加 お茶室リフォーム-17

お茶室リフォーム

お茶室リフォーム終了後に先生の茶道教室の様子を写真撮影させて頂くお約束で、初レッスンの日にお茶室を訪問させて頂きましたた。始めは障子の影や先生の後ろから写真を撮っていたのですが、先生のお誘いで茶道教室に飛入り参加させて頂くことになりました。

知識としての茶道は、今回のお茶室の設計で勉強いたしましたが、頭ではそれなりに分っているつもりでも、実際は手足バラバラで本当に恥ずかしい限りでした。

でもお陰様で、何故畳の目の数や、畳の縁の位置が重要なのか、実際に参加させていただくことで、体感することが出来ました。先生の教室はとても華やかで、和やかで、参加した人たちも皆優しくて、とても楽しい経験でした。
これからも折々参加させてください。どうもありがとうございました。そして、これからも宜しくお願い致します。

扁額取付け お茶室リフォーム-16

お茶室リフォーム

茶室の建築工事終了後しばらくして、高輪S邸茶室に扁額が掛けられました。

扁額取付け

北海道産黒タモの無垢板に鎌倉は建長寺の管主さまが書かれた「聚月庵(じゅげつあん)」の字が渋く光っています。取り付けはお馴染みの、小宮工務店の伊藤さんでした。これで後は茶室開きを待つばかりです。

 聚月庵

これまで内緒にしてきましたが、お茶室の師範は、実は表千家不白流正師範の、荒井宗羅先生です。宗羅先生どうぞ今後とも宜しくお願い致します。

実測調査と図面化 軽井沢中古別荘リフォーム-03

軽井沢Y邸

現場調査から事務所に戻って、直ぐに図面化の作業が始まります。築44年の中古別荘ですから当然建築当初の図面はなく、不動産屋が(恐らく30分程でザッと)作った不明確な間取り図しかなかったので、正確な図面が別荘リフォームには必要なのです。大工さんと一緒に解体しながら、普段は隠れてしまっている天井裏や、床下、壁の裏まで今回はチェックしているので、平面図だけでなく、矩形図(かなばかりず)まで起す事ができました。

梁伏図スケッチ

実際に目で見て理解したつもりでも、机の上(コンピュータの画面上?)で図面化してみると、以外と複雑な事実が判るものなのです。カラーで記された図面は屋根裏の構造まで書きこんだメモ的な図面です。梁だけでなく、母屋と垂木、胴差しや束の位置まで正確にメモしています。

矩計スケッチ図

構造をいじらない模様替えリフォームであれば、ここまで丁寧に調べる必要もないのですが、
今回は大胆に柱を撤去し、壁を動かす本格的別荘リフォームなので、通常以上に時間を掛けて調べています。軽井沢Y山荘のお施主様は、建築コンサルタント的なお仕事をなさっている方なので、これまでも色々なリフォームの図面を見た事があるそうですが、僕らが作ったこの矩形図(2枚目の図面)には、「ここまで丁寧に調べたの?」と大層驚かれました。

実測した寸法はとても重要なデータですが、これを整理し、図面化する事で初めて、今後のリフォーム計画に役立つ生きたデータとなってくるのです。