Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

リノベーションの空間スケッチ

白金台S邸

現在設計中の、マンションリノベーションプロジェクト、白金台S邸の”空間スケッチ”を起こしてみました。

白金台の高級マンション

僕たち設計者は、二次元の平面図やその展開図を見ながら、ある程度三次元の空間を想像することができます。しかし、建築設計のトレーニングを積んでいない、お施主様は、平面図から使い勝手程度は、想像できるそうですが、それがどのような空間になるかは、中々判りにくいそうです。

スケッチパース

そこで、リビング・ダイニングの空間がどのような様子になるのか、スケッチパースを起こしてみました。中に住人や、”家具”、”装飾品”も書き込んで見たことで、お施主様に「空間の様子が想像できて、楽しくなってきた!」と喜んでもらうことができました。

本日は、現場での打合せでしたので、実際の空間に立ちながら、どの方向が、どのように見え、その先に何が繋がって行くかまでを
話すことができ、とても有意義な打合せになりました。具体的にどの部分を何の素材で仕上げたいか、家具のカウンター高さや、”収納の割付”までご相談することができました。

ここから先は、素材や色味も含めて、詳細の設計を進めてゆくことになります。

ショールーム見学-3 高級フローリング

白金台S邸

現在設計中の、マンションリノベーションプロジェクト白金台S邸では、床仕上げにフローリングを検討しています。約40畳の広いリビングダイニングですので、フローリングを使う場合、小さな幅のものより、大きな幅のものが良いと考えています。また、床暖房との相性・信頼性や、表面の板厚が3ミリあり、多少の傷にも強いことを考えて、三層フローリングから選ぼうを考えています。

スカンジナビアン・フローリング
幾つかのメーカー・商社から三層のフローリングは発売されていますが、広幅と木目の美しさ、そして施工精度の高さとメーカーとしての信頼性から、現在はスカンジナビアンの採用を検討しています。僕らが知っている限りでは、こちらの製品は、最高級フローリングではないでしょうか。

三層フローリング

事務所からもほど近い五反田のデザインセンター内にショールームを開いていることを知っていたので、天気にも恵まれていましたので、自転車で見学に伺ってきました。多様なフローリングの現物サンプルを説明して貰いながら、これまでの施工事例を見せてもらい、床暖採用時の注意点なども伺ってきました。

本来こちらのショールームは、北欧の家具屋の代理店をしているとのことで、ハンス・ヴェグナーの椅子や机なども多数展示していますので、ついでと言っては何ですが、美しく機能的なスカンジナビアン・ファーニチューも多数体験させていただきました。価格が許す限り、なるべくこちらのフローリングを使ってみたいと考えています。

このマンションのリフォーム完成後の様子はこちらをご覧ください。
マンションリノベーション_白金台

ショールーム見学-2 オーダーキッチン

白金台S邸

現在設計中の、マンションリノベーションプロジェクト、白金台S邸のキッチンリフォームを検討しています。S邸の既存のキッチンはそれなりに立派なのですが、どうも本格的な料理には向いていないようです。

ガスレンジの立派さに比べると、オーブンは電子レンジと共用の小さなものしかなく、シンクも小さく、冷蔵庫の位置も遠く、普段使いには何とか使えても、きちんとした料理を作りたくなるキッチンとは思えませんでした。

そこで、見積り依頼と”勉強”をかねて、お施主様と茗荷谷にあるエクレアのショールームを訪問してきました。オープンな見せる(魅せる?)キッチン主体の展示で、使い勝手と同様に、かっこよいディテールを見せたり、冷蔵庫や収納を隠したりする工夫に富んでおり、見応えがありました。

特に、人工大理石のカウンターのシンク周りの工夫や、パントリー収納の考え方は、今回のキッチン計画にも、大いに参考になりそうです。ただ、一見かっこよくて、便利そうに見えながら、実際に使った場合には、面倒になりそうなデザインも幾つか見受けられたので、注意も必要そうです。

お願いした見積りの金額を見たうえで、これから案を練ってゆく計画です。