別荘ならではの特別な空間の一つとして、大きなデッキがあります。今回は軽井沢別荘ライフの巾を広げる大きな木製デッキの話です。300坪もある広大な敷地と、この別荘を繋げる役目を担うのがこの木製デッキです。ここでは、従来から広さを倍にして、仕上げもタイル張りから木製デッキとし、室内の床とのレベル差もほとんど解消しています。
デッキの広さの感覚は、室内との相対的な広さも重要になります。従来より巾を広げることで、デッキとリビングがほぼ同じ広さになり、室内のテーブルや椅子を外に出せるようになりました。アウトドアリビング的な使い方が可能になるわけです。
上の写真で手前に見える煉瓦張りの部分が旧来のデッキ部分です。その先の地面に埋まっているのが新しいウッドデッキの基礎となる部分です。
リフォーム計画中から既存の樹木は切らないで欲しいという、お施主様の強いご要望があったので、デッキを延ばす方向にあった白樺もデッキに取り込む事としました。ただ広いだけでなく、子供たちが周りを回る事ができる中心点が発生し、軽井沢の広大な林を構成している樹木がより身近に感じられるようになるハズです。
ただ、軽井沢は凍結深度(冬に地面深くまで凍ってしまうライン)が深いので、その点を十分に考慮した工法を採用しました。地元の工務店と良く打合せをして、凍結深度80センチより深い位置に基礎の底板をセットしてもらいました。快適な要素を作るためには、それだけ基礎となる物をしっかり作る必要があるのです。工事前と竣工間近の同じアングルの写真を比べると、新しいデッキの良さが判ってもらえると思います。