Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

平野耕治さんの住宅見学会

見学記

知合いの建築家、平野耕治さんの事務所「空間工房SPACE FACORY」が設計した住宅の見学会がありました。平野さんは大学の大先輩で、東洋大学工学部建築学科では6年ほど一緒に授業を担当させてもらった方です。いつも平野さんの設計はきれいに整っていて、細かい所までかっこ良く纏めている(英語ではClean & Crispと表現します)のですが、今回見学させて頂いた住宅も緻密で隙がない設計でした。

特に階段周りの空間構成がきれいで、何枚も写真を撮ってしまいました。設計者として、自分の設計に夢中になるだけでなく、他の建築家がどのように設計しているのかを見学し、刺激を受ける事も重要ですね。

今回も大きなやる気を平野さんから頂きました。

別荘らしいキッチン 軽井沢中古別荘リフォーム-11

軽井沢Y邸

「別荘らしいキッチン」とはどんなキッチンなのでしょうか?答えは幾通りもあると思いますが、考える際のヒントは、「都心の本宅のキッチン」にあると考えています。別荘は、都内の住宅の裏返しの面があるのです。都内で普段暮らす住宅で叶わなかった夢を別荘で実現したいというご要望が多いのです。
都内の住宅のキッチンが大きければ、別荘のキッチンはコンパクトでハンディーで整理が簡単な方が良く、反対に小さなキッチンで我慢していたのであれば、別荘には大きなキッチンが欲しくなるという補完関係があるようです。軽井沢Y山荘の場合、都内のお住いは、渋谷区の便利な場所にある代りに、面積が限られ、特にキッチンに不便を感じていらっしゃいました。

軽井沢別荘の大型アイランドキッチン

そこで、こちらのキッチンは思い切って大きく、開放的なものとなっています。大判の特注ステンレスカウンターのアイランドキッチンに、レンジフードの位置を考え、壁面に引っ込めた形でガスレンジカウンターを設けています。

ステンレス張りのアイランドキッチン詳細

グルリと周れて、お子様が手伝え、友達やご両親と一緒に調理が楽しめる、超開放的でノビノビとしたキッチンが完成しました。冷蔵庫や、電子レンジ等の機器はレンジ横の引戸収納の内部に収納できるようになっています。

子供が楽しめる別荘 軽井沢中古別荘リフォーム-10

軽井沢Y邸

軽井沢Y山荘には、現在4才のお嬢ちゃんワカちゃんと、生まれて4ヶ月の赤ちゃんがいます。子供たちにとっての別荘生活は、家の中より外遊びが中心になりますが、雪深い冬や雨の日には家の中で遊ぶ事になります。家族揃ってのゲームや薪ストーブを囲んでの団欒、お母さんの料理の手伝いなど、やる事は沢山ありますが、子だもたちだけの楽しみといったら、やはり隠れんぼうや鬼ごっこなどになります。こういった遊びがより楽しくなる工夫として、リビングと寝室の間に小窓を設けました。二つの部屋の段差と、造作収納を利用し、ちょうど子供だけが通れる、特別な出入り口となっているのです。

別荘の小窓

計画当初はお施主様もこの小窓が上手く使えるか懐疑的でしたたが、施主検査の日にワカちゃんが喜んで出入りしている様子を見て、僕らの小さな工夫に納得してくれました。

大人だけでなく、子供たちにとっても、別荘は非日常的な空間です。この小窓があることで、子供たちにも別荘が特別に楽しいスペースである事が体感できるのではないでしょうか。二人の子供たちだけでなく、将来遊びに来る友達がどのように楽しんでくれるか、僕らも楽しみです。