Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

風と視線が抜ける別荘リフォーム 箱根別荘リフォーム-07

箱根C別荘

箱根C別荘リフォームのデザインには色々な隠れテーマがある中で、お施主様と一緒に考えた小さなテーマが、この風と視線の抜けです。従来は、個別の部屋が連なっているだけの空間構成だったので、単純に部屋を繋げるだけでなく、面白い繋げ方はないかと考えたのが、写真の抜けの空間です。

通常は、薪ストーブの後ろに石張りの壁を設置した場合、その壁の重さを演出するために、いかにドッカリとしているかを表現することが常識です。壁の厚さや、石のテクスチャー(質感)を強調する事が多いのそのためです。それに対し、この別荘では、石壁に大きな開口を設けています。

この開口/窓がある位置は、実は和室の寝室から、書斎スペースまでが、一列に並んでいる軸線の上なのです。家の中央を通るラインに、印象的な石壁の窓を設けることで、風通しが良く、実際に長い距離に視線を馳せる空間が誕生致しました。

生まれ変わった別荘-1 箱根別荘リフォーム-06

箱根C別荘

箱根の中古別荘のリフォームもようやく、第三期工事が終了し、お施主様への引渡しを行なって参りました。第一期工事では、お施主様のDIYで解体工事が行われ、第二期工事では構造補強を行ないましたが、今回の第三期工事では、内装仕上げの基本と、電気や設備工事を行いました。 具体的には床フローリング張りに、壁の羽目板貼りとボード貼り、それに電気(照明とコンセント、分電盤の取付)工事に設備(給排水のひき直し、浴室、トイレのやり直し)工事に加え、薪ストーブの設置と石壁と石床の施工工事も行ないました。

リフォームで生まれ変わった箱根別荘

 大きなアイランドキッチンも入りましたが、まだ内部の造作はまだですし、ガスレンジが入る予定のカウンターも工事途中です。 それでもリフォーム前とは大きく変わった空間の姿を確認して、お施主様も大喜びで、大変感謝されました。 デザインリフォームの特徴 リフォームのデザインのテーマは以下の点でした。

  • 各個部屋として分割されていた空間を大きな空間に結び付ける
  • 木質を中心として、無垢で肌触りの良い素材で空間を仕上げる
  • キッチンや薪ストーブ等は、家具のように扱い、空間の中にレイアウトする

その他にも、大きなテーマの裏に、隠れてしまうような小さなテーマも幾つもありますので、そちらはまた、次回以降説明したいと思います。

こちらの写真は、ブリッジに登ってロフトを望んでいるお施主様のCさまを下から撮ったものです。

建前の定点観測写真

新築住宅

大田区久が原の三世帯住宅の建前工事が無事行なわれました。木造住宅の骨組み部分を、ほぼ丸一日掛けて組み上げる工事を建前工事といいます。上棟(じょうとう・むねあげ)と同じ言葉で説明されることが多いのですが、今回は日柄の問題で、建前工事を事前に行い、上棟式は後日執り行う事になったので、このように分けて使い分けているのです。工事当日は快晴に恵まれた一日で、約250平米の広さの住宅の骨組みが、無事組みあがりました。

建前の定点観測写真-1

当日はカガミ建築計画のほかのスタッフや早稲田大学芸術学校の学生さんたちも何人か見学に来てくれて、とても賑やかな現場でした。施工を担当している河津建設及び関係者の皆様、無事工事が終わり、どうもお疲れ様でした。

建前の定点観測写真-2

そしてN家の皆様、どうもおめでとうございます。これからも宜しくお願い致します。写真は、定点観測で朝の8時から約30分おきに夕方の5時まで撮った写真(2ヶ所分)を合成したものです。