Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

萬来舎のシンポジウムのお手伝い

ニュース

4月14日まで開催されている「谷口吉郎とイサム・ノグチの萬来舎」の写真展の最終日にシンポジウムが開催されますので、ご案内します。私も世話人の一人として、司会でお手伝いすることになりました。この「萬來舎」とは1951年に建築家谷口吉郎と彫刻家イサム・ノグチとの共同設計によって、三田の慶応義塾大学三田キャンパス内に建てられた建物の名前です。しかしこのオリジナルの建物は諸般の事情で2003年に解体されてしまいました。残念ながらオリジナルが壊され、今は不自然な形で新校舎の上に再築されている萬来舎ですが、在りし日の写真と貴重な資料を基に構成されているのが、今回の写真展なのです。

谷口吉郎とイサムノグチ

14日のシンポジュームは、ニューヨーク・ノグチ財団の理事であり、建物保存・再生に詳しい建築家ヒュー・ハーディー氏を招いた基調講演、そして谷口吉郎、イサム・ノグチ両氏の関係者が集まってのパネルディスカッションが予定されています。

萬来舎

題名の「オーセンティシティー」とは本物性という意味ですが、建物・芸術の保存、再生、改築、再築を考える上での大きなキーワードになるはずだと思っています。14日午後1時半から三田の建築会館ギャラリーで、このシンポジウムが開催されますので、どうぞ興味のある方はいらしてください。また、15日には二人に縁のある建物、場所を見学して回るバスツアーも開催される予定です。

シックモダンなバスルーム 高輪M邸-5

高輪M邸

ハイグレードマンションリフォームの浴室部分の紹介です。マンション全体はクラッシックなデザインを望まれたお施主様ですが、水廻りである浴室、洗面、シャワー、トイレはシンプルモダンかつシックなデザインを希望なされました。従来はいわゆるユニットバスでしたが、そのペコペコ感がどうにも安っぽかったので、今回のリフォームでは、コンクリートの躯体に
二重の防水を施した上に、本物の厚みのある石を貼った在来工法の浴室としました。

シックモダンなバスルームリフォーム

基本内装材を・黒い大理石・ガラス・ステンレスと決め、幾つものサンプルの中から素材の相性を考慮して、慎重に素材を決定しました。そして、その水廻り空間の中に、ジャクソン社の浴槽、セラ社のシンク、グローエのシャワータワーや水栓
を配置してゆきました。

クールモダンな浴室周りリフォーム

  • 排水の勾配と施工精度の問題や、
  • 防水の取付とステンレス枠の納まり、
  • 強化ガラスの扉やパーティションのデザイン

などが複雑に絡む空間なので、部屋としては広いマンションの一室でしかないのですが、結果としては一番沢山の図面を描き起こし、監理も最も難しい部分となりました。
全体の様子は高輪M邸をご覧ください。

都心に住むの取材・撮影@白金台K邸

白金台K邸

先日、リクルート社の住宅情報雑誌「都心に住む」で白金台K邸が取材されました。4月中旬に発売される6月号の特集が120平米強のマンションとの事で、僕等が設計したK邸(132平米です)に白羽の矢が立ったそうです。

取材は住宅情報の佐藤さんとライターの四宮さん、撮影はカメラマンの清水さんと助手の方の4人で、和やかな雰囲気の中、午前中を使って取材・撮影して頂きました。

取材の流れの中で話が弾み、僕が以前アメリカで働いていた頃の高級マンションのハイグレードリフォームの話題や、ニューヨークで設計したNY・S邸リフォームの設計にまで広がり、結局こちらの事も記事に取り上げてもらう事になりました。4月26日が雑誌発売日だそうです。どのような記事、写真になるか、今から楽しみです。