Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

赤い塗装色と塗装用クロス 高輪M邸-9

高輪M邸

今回のマンションリフォームでは、各部屋毎に特別な性格(キャラクター)を持たせています。そしてこの書斎の特徴は、壁仕上げの赤色となりました。といってもただの赤色ではありません。英国製塗料「Farrow & Ball(フォロー・アンド・ボール)」のピクチャー・ギャラリー・レッドという色を使っています。

赤い書斎

塗料の色番の名前からも判ると思いますが、実はこの赤はクラシカルなギャラリーや美術館で使われる色なのです。照明によって赤にも赤茶にも見え、床のローズウッドのヘリンボーン張りフローリングやチーク製の家具とも良くあっています。そして不思議なのですが、とても落ち着く色なのです。

塗装用クロス

また、この印象的な赤色がベタッと見えないように、塗る前に壁下地用クロスを張っています。日本では、ルナファーザー社の製品が有名ですが、パターンが画一的なので、今回はイギリスのAnaglypta(アナグリプタ社)のStarling RD5002という壁紙を採用しました。写真のような特殊なパターンの凹凸が、微妙な陰影を生んでくれるのです。

書斎の特注オーダーDVDラック

この書斎は所謂普通の書斎ではなく、絵画のギャラリーでもあり、お施主様が趣味でコレクションしているDVDの書庫にもなっています。写真の造作家具は’特注オーダー品で、ウォールナット突板仕上げのDVDラックとなっています。内部に間接照明を入れ込んでいるので、DVDのタイトルが格子戸の外からでも確認できるようになっています。
全体の様子は高輪M邸をご覧ください。

リゾート雑誌に掲載されました

箱根S別荘

このゴールデンウィークに発売された、「リゾート物件情報 田舎暮らし物件ガイドの春号(281号)」に箱根の別荘リフォームが掲載されました。 「リゾート物件情報」は、別荘・田舎暮らしの情報を提供し、ライフスタイルの提案をする情報誌で、創刊25年目を迎えたリゾート雑誌の草分け的存在です。

 今回のこの記事は、実はこの別荘リフォーム記事を見たレゾンの編集者武笠さんから、「月刊リゾート物件情報」に別荘リフォームについて連載記事を書かないかとの話があって始まったものなのです。編集者は、「別荘のリフォームに関する連載記事を企画しており、専門的な知識とリフォームの実例を提供して貰える建築家を探していた」そうで、白羽の矢が立ったのは実に嬉しい事です。

記事では箱根S別荘の紹介、工事内容や掛かった工事金額の内訳、更に「自宅との関係を意識した別荘を」とのタイトルで、都内の自宅と田舎の別荘の関係を書いた記事も頑張って書いてみました。 自分なりの論点で書いたものですので、ご興味がある方は書店でご購入頂ければ幸いです。

120平米超の別世界 白金台K邸の掲載記事

白金台K邸

明日発売のリクルート社の住宅情報雑誌「都心に住む」に白金台K邸リフォームが取り上げられました。「都心マンション120平米超の別世界」という特集で、「アートを飾れる広い壁を生かし、ギャラリーのような空間をしつらえる」というコピーで紹介されています。

約20畳の広さのリビングルームに飾られるアートは、引いて眺められる空間環境だからこそ生きているとの記事を書いてもらいました。

また、同じ特集内で各務のインタビュー記事「なぜ海外の高級アパートメントでは広さが求められるのか?」も掲載されています。こちらではNY・S邸リフォームの写真が掲載されています。長い廊下の効用や、家が住人のプレゼンテーションとなっている点や、海外アパートの最低面積のことなどを記事に纏めてもらっています。Kさま、Sさま、取材に協力して下さり、どうもありがとうございました。
本日別件の打合せで白金台K邸リフォームの施工をお願いした寛建設と杉本塗装店に会ったので、この特集を見せた所、とても喜んでくれました。