Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

クールモダンなキッチンリフォーム 高輪M邸-2

高輪M邸

竣工写真の第2弾はキッチンです。キッチンは仕上げ材を一新し、同時にカウンターの高さを長身のお施主様に合わせて85センチから90センチに変更しています。リフォーム前は、袖壁との関係で扉を開けにくかった冷蔵庫の位置を変更し、ダイニングからの入口付近に1畳半ほどの広さをウォークイン・パントリーとし、収納量を増やしています。

高級キッチンリフォーム

従来は出しっ放しだったゴミ箱類は、引き出しの中に特製キャスターを組み込んで、隠せるようにしています。窓がないキッチンにも関わらず冷暖房がなかったので、今回のリフォームで天井カセット式のエアコンを組み込みました。

ハイグレードキッチンリフォーム

キッチンの仕上げ材は以下の通りです。漆黒のジンバブエブラック-黒大理石のカウンター材(オーダーキッチン屋に苦労して探してもらいました)に、ステンレスヘアラインの扉材を組み合わせて纏めました。存在感のある黒い大理石がステンレスに映り込んだ姿がクールでモダンなイメージのキッチンに変身しました。改装前のキッチンも相当立派でしたが、使い勝手があまり考えられていないレイアウトだったので、「リフォームで家事動線がスムーズになり、収納も欲しいところにあるので、格段に使いやすくなった」とお施主様に褒めの言葉を頂きました。
全体の様子は高輪M邸をご覧ください。

高級感のある玄関ホール&ギャラリー 高輪M邸-1

高輪M邸

昨夏から設計を始め、先日竣工お引渡しをした高輪M邸リフォームプロジェクトの概要を紹介いたします。タワーマンションの高層階のリフォームですが、220平米強のとても広いマンションですので、何度かに分けて写真を紹介いたします。まず今回ご紹介するのは玄関ホールです。ダブルに重なったアーチをモチーフとしたクラシカルなデザインとなっています。大理石ボーダー貼りの床に、シックなウォールナットの腰壁と丸い折り上げ天井が映り込み、ホテルライクなエントランスホールとなりました。

クラッシックな玄関ホール

このホールはアートギャラリーも兼ね、お施主様のコレクションが楽しく展示できるように、アーチ下にピクチャーフックを仕込んでいます。ここから更に南北に廊下が伸び、室内のプライベートとパブリックスペースが分かれてゆきます。


こちらの写真はリフォーム前のものです。使っていた材料は、それなりのグレードですが、素材と色味のマッチングがあっていなかったことで、どうにも纏まりがつかないホール空間となっていました。お施主様は、購入時にインテリアコーディネーターと相談しながら内装を決めたそうですが、住んで二年ほどでしたがずっと不満に思っていたそうです。
全体の様子は高輪M邸をご覧ください。

平野耕治さんの住宅見学会

見学記

知合いの建築家、平野耕治さんの事務所「空間工房SPACE FACORY」が設計した住宅の見学会がありました。平野さんは大学の大先輩で、東洋大学工学部建築学科では6年ほど一緒に授業を担当させてもらった方です。いつも平野さんの設計はきれいに整っていて、細かい所までかっこ良く纏めている(英語ではClean & Crispと表現します)のですが、今回見学させて頂いた住宅も緻密で隙がない設計でした。

特に階段周りの空間構成がきれいで、何枚も写真を撮ってしまいました。設計者として、自分の設計に夢中になるだけでなく、他の建築家がどのように設計しているのかを見学し、刺激を受ける事も重要ですね。

今回も大きなやる気を平野さんから頂きました。