Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

キッチン収納のアイデア-1

キッチンリフォーム

先回のコラム「2段カウンターキッチン」と同じキッチンの収納アイデアをご紹介します。まずは缶詰や乾物、調味料や油といった物は、頂き物も多いし、ストックしておきたいものですが、中々スペースが確保できないものです。そんなご要望に応えたのが、写真のスライド式食品庫です。

パントリー収納

わずか30センチの収納ですが、フルスライド式としたので、普通なら手が届かない奥のものまで取り出せます。内部をワイヤーバスケット製としたので、収納品が見易く、カビにくい収納となりました。

同じように問題になるのはゴミ収納ですね。特に分別ゴミ用に幾つものゴミ箱をカウンター下に並べている事がありますが、使い勝手も見映えもあまり感心出来ません。ここでは、冷蔵庫横のカウンター下をオープンにして、大きなキャスター付きのゴミ収納箱を仕込みました。その中に分別ルールにあったゴミ箱を並べ、必要に応じて、一度に出し入れするようにした事で、非常に使いやすくなったとお褒めの言葉を頂きました。

右奥に縦長の孔が開いていますが、ここは日本酒の一升瓶を置くスペースとなっています。使いにくいキャスター収納の奥を、発想の転換で上手く利用した例です。

キッチンカウンターの高さの算出法

白金台K邸

これまでの経験で、キッチンが古くなった、或いは使い勝手が悪くなったという事が、直接のリフォームのきっかけとなる例は結構多いようです。今回ご紹介するのは、キッチンカウンターの高さが合わず、調理の際に腰が辛くなってきたというお話からキッチンをリフォームした事例です。

二段カウンターのキッチンリフォーム

昔のキッチンカウンターは80センチの高さが多かったようですが、現在は以下の計算で最適の高さを求める事が一般的です。
(身長÷2)+5=最適のカウンター高さ(センチ)

ただ、ここには小さな罠があるので注意が必要です。

  • 普段スリッパを履くか履かないかで1.5センチの差があることと、
  • レンジの五徳の高さも製品によって2センチ程度の差があること、

を忘れがちなのです。

また、洗い物をするシンクカウンターは、シンクの深さを考えると高いほうが良く、レンジカウンターは鍋の高さを考えるとちょっと低めの方が使いやすいというジレンマもあるのです。そこで考えたのが、この2段カウンターです。シンク側は90センチと高く、清潔感のある白いカウンターとし、レンジ側は5センチ低めに押さえ、機能的で熱で痛んでも目立たない黒のカウンターとしました。

白黒カウンターキッチン

お施主様からは使いやすいと大好評です。L字型のレイアウトならではの解決策でしたが、これもリフォームキッチンの醍醐味でした。

別荘にダウンジャケット? 軽井沢中古別荘リフォーム-07

軽井沢Y邸

軽井沢で現在リフォーム中の別荘の現場紹介です。11月後半になると、さすがに東京も寒くなりますが、軽井沢の山間部では既に雪もチラホラしてきました。人間は寒くなれば、ダウンジャケットや羽毛布団を羽織りたくなりますね。どちらも軽くてホワホワしているのに、暖かく感じますが、実はこの暖かさの正体は、空気なのです。羽毛の中に細かく閉じ込められた空気が、熱の伝わりを妨げる事で、体温が外に逃げるのを妨げてくれているのです。

別荘断熱工事中

これを別荘に置き換えると、まさに断熱材になります。写真のように、壁の中にしっかりと詰められた断熱材(今回はオーソドックスなグラスウールを採用しています)は、羽毛のように壁の内部に空気を抱え込み、外の寒さからしっかり室内を守ってくれるのです。

構造補強を兼ねた合板の裏だけでなく、床下や天井裏にもびっしり断熱材が敷き込まれ、まるで家がダウンジャケットで包まれたような仕組みになっているのです。