Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

古民家の構造補強

日本家屋リフォーム

和風古民家住宅リフォームの構造補強状況の紹介です。 朽ちた柱と土台の補強 工事開始前の事前調査でも判っていた事ですが、住宅を支えている角の柱が朽ちていました。 その上、柱に取り付いているハズの敷居が(かつて縁側だった箇所なので、土台がありません)柱から外れて宙に浮いていました。

どちらの材も腐ってボロボロになっていたので、ジャッキアップして、柱は腐った部分を交換し、敷居の下には新しく敷居支えと土台を差し込み、基礎代わりとなるコンクリートの平板を敷き込みました。

古民家の基礎補強

前の写真が補強前で、上が補強後です。 因みに、補強した木材が黄色っぽいのは、防腐防蟻材(住環境に優しい保存剤です)を塗布したからです。 今まで、よくこの状態で廊下部分の床が落ちないで、持っていたものだと、大工さんたちと一緒に感心してしまいました。 リフォーム後にキッチン、洗面、トイレ、浴室となる箇所の床補強が完成しました。 これで、今後は床が沈むことはないでしょう。

不思議な縁の別荘 箱根別荘リフォーム-01

箱根C別荘

不思議な縁のある中古別荘をリフォーム設計することになりました。その別荘が箱根C別荘です。現在のオーナーのC様が、中古の別荘を手に入れ、リフォームの事をインターネットで調べて、カガミ建築計画に連絡をくれた所から始まりました。昨年末にご相談に伺った際に判った事は、実はこの別荘の元の持ち主が、僕の以前からの知り合いだったと言う事です!

箱根の中古別荘リフォーム

本当に不思議な縁で、不思議なキッカケで判明したのですが、元の持ち主のOさまは僕等のお施主様でもあり、以前からこの別荘の事は話に聞いていたのです。

中古別荘のリフォーム案

このような縁には、僕等も新しいお施主様も何か不思議な力を感じますので、何とか設計のお手伝いをすることになりそうです。まだ、正式には設計契約をしていませんが、先日現場を見てきたので、次回のブログ記事でまた経緯を紹介してゆきたいと思います。

和風住宅リフォームの解体

日本家屋リフォーム

昨夏ご紹介した、かつて和風旅館だった風格のある住宅をリフォームするプロジェクトですが、ゆっくり設計を進め、ようやく工事が始まることになりました。

古民家の床下構造

工事開始と同時に、床の畳を剥し、床下を開けてみたものが、左の写真です。どうですか!この床を支える材料(大引きといいます)の太さ。実測してみた所、太い箇所では32センチ(!)もありました。普通の民家であれば、屋根を支える梁として使っても、全く遜色ない立派さでした。

巨大な大引き

なぜ見えない床下に、こんなに立派な材料を使ったのかは不明ですが…。大引きの立派さには似つかわしくないひ弱な束は補強し、一部腐っている柱はジャッキアップし、新しい柱材で継ぎ。
同時に床のタワミも補正してゆく手筈になっています。
家を支えている基礎ともいえる部分をしっかりと補強した上で、今後の工事を進めやすくするために、床のレベル(平行性)を確保してゆく予定です。