先日組みあがった、大田区久が原の 三世帯住宅N邸の地下配筋検査がありました。まず最初に始めたのが、設計検査です。我々と構造設計をお願いしている構造事務所、ビー・ファームの担当松浦君と穂坂君で一通りチェックしました。この検査の途中で、確認申請を提出している大田区の建築指導課の検査担当者が二人到着しました。そのまま設計検査と区の検査を分けることなく、一緒にチェックをすることになりました。
大田区は姉歯物件のお膝元の一つだったので、区の検査は相当厳しく、時間を掛けて、我々と一緒に、細かい箇所までチェックして行きました。約2時間掛けて区役所と設計、構造で検査した後、住宅性能保証制度に基き工務店側が契約している住宅保証機構が配筋の検査に来ました。
設計側の検査は、構造計算に基いた設計通りに配筋されているか、そしてお施主様との契約通りに工事が成されているかを中心にチェックします。区役所の検査でも、勿論図面通りに施工されているかを中心に、チェックするのですが、上記の通り姉歯物件の事があったので、性悪説をもとに、設計者も施工者の誰かがインチキをしているのではないかと、疑いを持って検査しているようなイメージがありました。
最後の住宅性能保証に基く検査は、確認申請の図面と相違が無いかをチェックするスタイルの検査でした。二通りの検査が終わった後でもあり、それらの是正事項を説明しているので、最後の検査は、スムーズに進みました。三者三様の目を通してのチェックで、幾つかの是正事項が挙がりました。施工会社にとっては、大変な一日だったと思いますが、結果としてより強く、安全な住宅を建てる為の検査ですので、コンクリート打設までに、きちんと直して貰います。