Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

ショールーム見学-1 オーダーユニットバス

白金台S邸

現在設計中の、マンションリノベーションプロジェクトで、シャワーユニットを検討しています。ところで、浴室を作る方法は、大きく二通りあります。コンクリートブロックを積み上げ、防水を施し、タイルや石を貼ってゆく在来工法と呼ばれるものと、FRPで防水パンをつくり、その上に浴槽を置き、乾式で壁と天井を作った製品を入れるユニットバス工法の二つです。

在来浴室は、浴室の形状や、仕上げ材の選択等、設計の自由が効くことが最大のメリットですが、防水に対する信頼性や、設計施工の手間がデメリットになります。

対してユニットバスは、防水に対する信頼性や、施工の簡易性がメリットですが、既製品の中から選ぶだけで、デザインの自由度はなく、プラスチック製の安っぽい仕上がりが気になります。

両者のメリットを合せて、デメリット消したのが、今回採用を検討している、オーダーユニットバスです。昔はキッチンも既製品しかありませんでしたが、最近はオーダーメイドのキッチンが増えてきたことと似ているように感じます。

今回の計画では、マンションリノベーションで防水性への保証が必要で、かつ全体の高級なイメージにあう仕上げが求められているので、オーダーメイドのユニットバスを検討することになりました。恵比寿という近所にあり、以前からショールームの存在を知っていた、東京バススタイルを訪問してきました。輸入品のシンクやトイレに混じって、特注シャワーユニットが展示されています。

シャープできれいなステンレスサッシに、シックな濃灰色のタイル仕上げがかっこよい、シャワーユニットでした。内部の床、壁の仕上げからシャワー水栓や取手まで、どこからでも選べる選択の自由さ、細かい納まりの工夫、気になる価格や納期まで色々と聞くことができ、大変勉強になりました。

ビルトイン洗濯乾燥機の修繕立会い

白金台S邸

現在、設計プロセス進行中の白金台の高級マンションリノベーション現場に、既存洗濯乾燥機(ミーレ)の修繕立会いで伺ってきました。修繕に先立って、機器の調子を調べるのですが、その調査方法にまずはビックリしました。

ナント、正面の操作パネルに、吸盤で読取装置を吸着させ、そこから過去の故障データをコンピューターで読み取るのです。そのデータを見ながら、機械を引き出して分解し、修繕・クリーニングを行うのです。

闇雲に、機器を分解して点検してゆくのとは違って、分解前に、どこをメンテナンスすればよいのか、どこの部品が壊れているのかを判った上で、作業をするので、とても効率的なのです。さすが、ミーレ!

以前のマンションの持ち主が、ペットを飼ってらしたので、その毛がファンの中に沢山溜まって、詰まった状態になっていたそうです。風を送るファンの故障履歴があったそうで、分解したファンを覗かせてもらいました。

ペットの毛や、衣服の糸くずが混ざって、不織布のように、カピカピこびり付いている様子を見て、故障の理由も良く判りました。中々立ち会うこともない、珍しい体験でしたので、ニュースとしてアップ致しました。

本日は、同時に既存の設備の位置関係や、既存窓・建具の枠周りの詳細を調査して参りました。

別荘の模型打合せ

伊豆OK別荘

現在リフォーム設計中の中古別荘OK別荘計画の模型作りました。実物の建物も見ていますし、きちんとした実測図もあります。これらから、どのようなリフォームにするかは、頭の中では判っています。しかし、このような大型で内部を覗ける模型があると、空間をより立体的に捉えることができ、色々な発見があるのです。

別荘リフォーム模型

一つの発見は、キッチンとダイニングの空間が、トンネルのように風を通す道になりそうなことでした。その部分の空間を、他の空間とは仕上げを変えて、風の通り道であることを、より明確に判るようなデザインにしたいと考えています。

 

このプロジェクトを担当している事務所スタッフの笠原君と渡辺さんは、まだ実務の経験が浅いので、各務の大学院時代の同級生の君に助っ人に来てもらっています。週一回の助っ人ですが、やはり実務経験が豊富な人に手伝って貰うと、仕事の捗りも早く、デザインの打合せもスムーズで、とても助かっています。T君、どうもありがとう!