Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

工務店との契約/荷物の整理

伊豆OK別荘

別荘デザインリフォームプロジェクトもいよいよ工務店が決まり、お施主様と契約に立ち会ってまいりました。今回は、四社の地元工務店に依頼して、見積りを作成して貰いました。一社は、技術的な不安があるとのことで辞退し、実質上は三社の相見積りとなりました。
三社とも、とても丁寧に図面を読んで、見積りを拾ってくれました。見積り内容、金額としては、三社とも甲乙付け難かったのですが、
工事管理の体制、設計事務所が設計した物件の施工経験などから、伊豆高原の工務店、東進建設に依頼することになりました。

残念ながら工事をお願いできなかった、二社の工務店には、丁寧にお礼をお伝えしておきました。ありがとうございます。そして東進建設さん、どうぞ宜しくお願いいたします。築37年で、これまでずっと二世代の方々に愛用されてきた歴史ある別荘なので、色々なところに、色々な思い出の物が置いてあります。お施主様と一緒に、取って置いて再利用する物と整理してしまう物に区分けをして、纏めてテープを貼りました。

大きな家具は大体残すことになりましたが、絵画や調度品は、思い出の深さによって、お施主様に判断して頂きました。やはり捨てるとなると、愛着のある物ばかりで、その由来や”エピソード”を伺いながら、整理のお手伝いを致しました。思い出の深さの分だけ、僕ら設計の気持ちも高まって参りました。お施主様、工務店一緒にお願いした記念写真の前に並んでいるのが、残すことになった物たちです。因みに、写真は右からスタッフの笠原君、東進建設の末吉夫妻、お施主様と、私、各務です。

契約の瞬間

この写真は、将に契約している瞬間です。どうぞ今後とも宜しくお願いいたします!

リノベーションの現場説明

白金台S邸

現在、見積り段階の高級マンションリノベーションの情況をご説明します。時間が掛かりましたが、ようやく見積り用の図面一式が出来上がったので、リフォーム工事をお願いしたいと考えている、候補の工務店二社に現場に来てもらいました。(これを現場説明(通称現説)といいます)

時間をずらして、相手が誰だかお互いに判らない様に設定して、それぞれ一時間半ほど掛けて、図面の内容と、それにそって現場の情況を説明して参りました。

両社とも、電気屋、給排水設備屋、空調設備屋、解体屋を引き連れて、現場説明に臨んでくれました。図面では判定できない箇所は、床下の点検口を開いて、情況を確認して貰っています。(二枚目の写真は洗面下のヘッダーです)

図面の枚数も20枚ほどになりましたので、それぞれ、設計者が何を意図してデザインしているのか、どこを基準にした寸法を取っているのかなど、皆で床に座って貰って、じっくり説明してきました。

見積りが上がってくるのが、約二週間後です。どのような金額になるのか、クライアントと一緒に、楽しみに待たせて貰います。

雑誌の取材・撮影 麻布MT邸

麻布MT邸

リクルート社のマンション情報雑誌に昨年の三月に完成・お引渡しをした、高級マンションリフォームプロジェクト・麻布MT邸が掲載されることになり、取材・撮影で訪問してまいりました。昨年の9月頃にテラス改修の件で伺って以来でしたので、麻布MT邸に伺ったのも、約8ヶ月ぶりでした。広々としたリビング・ダイニングの窓から公園の緑が望める、とても気持ちが良いマンションですが、特に新緑がきれいなこの時期は、最高に気持ちが良い空間でした。

麻布のマンションリフォームのインテリア

LDKの四隅に、キッズコーナー、アート展示コーナー、ご主人用のバーコーナー、パントリー・ユーティリティーコーナーを設け、それぞれが中央のリビング、ダイニング、キッチンと有機的に繋がる空間をイメージして、リフォーム設計をしましたが、設計者の僕がが思っている以上に、本当に上手く使って下さっていらっしゃいました。

雑誌は都心のヴィンテージ・マンションに学ぶという趣旨の特集だそうで、なぜ新築のマンションではなく、このマンションを選んだのか、その理由や決め手になったポイント、マンションリフォームをした際の特に工夫した点や、苦労した点などを、お話いただきました。完成・お引渡しをしたのが、昨年の三月でしたから、もう一年二ヶ月の月日の間に、お施主様のご家族にも新しいメンバーが増えて、ライフスタイルも少しずつ変わってきているようです。始めは、なぜこのようにリフォームしたのかを上手く説明出来ませんでしたが、話が進むうちに、色々と思い出して、リフォーム設計中の苦労や、工事中に大変だったことなどが、色々と思い出されてきました。

掲載される雑誌は都心に住むの6月末発売号になります。どのような写真、記事になっているのか、とても楽しみです。最後になりますが、取材・撮影にご協力くださったMTさま、どうもありがとうございました。