Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

玄関とガレージのリフォーム-1

戸建住宅リフォーム

人間関係でも外見と内面が違った人はちょっと付き合いにくいイメージがあるように、住宅でも外見(外観や外構周り)と内面(インテリア空間)にズレがあると、何か変な違和感を感じるのではないでしょうか?R邸のお施主さまも、お友達を招待する事が非常に多く、華やかで賑やかな暮らしぶりのお宅なのに、道路からお宅へのアプローチがどうにも殺風景で、似つかわしくない事が問題でした。

内部は広く、家具がきれいにレイアウトされたきれいで楽しいお宅なのですが、古びてしまった車庫のガレージドアと、ブロック塀がどうにも味気なく、何とか考えてくれないかというのが、今回のリフォームのそもそもの発端でした。依頼のご要望は、

  1. ガレージとアプローチの変更
  2. 横向きに向いていた玄関の位置の付け替え
  3. 洗濯物を目立たなく干せる物干し

です。

以上をお客様の楽しい暮らしぶりに合わせて、どのように工夫して、デザインして行ったかをご紹介いたします。写真はリフォーム前のお宅の外見と、僕らが当初提案したデザインの模型写真です。

床脇棚と蛭鐶(ひるかん) お茶室リフォーム-8 

お茶室リフォーム

お茶室リフォームの細かい部材の説明を致します。床脇の棚板と釣棚が据付られました。釣棚にはあと晒竹(さらしたけ)の釣竹が付くことになります。
茶の湯の座敷は一般に、4畳半を境に広間(書院風)と小間(草庵風)に分けられますが、四畳半はどちらにも属する広さなので、趣向によって広間にも小間にも使えます。

お茶室の床と床脇

S邸茶室は書院調に近い意匠(デザイン)としていますので、床脇を伴う床構えとなっています。

下げ振り

本日は天井に付く蛭鐶(ひるかん)の位置を決めてきました。蛭鐶に筌を掛け、釜を吊ったときに、
必ず筌の中心と炉の中心が合わなければいけないので、蛭鐶の取付中心を正確に決める必要があります。蛭鐶から下振(さげふり)を使って、少しずつ調整しながら位置出しをしています。

お茶室の詳細(ディテール) お茶室リフォーム-7 

お茶室リフォーム

お茶室リフォームには、細かい取り決めがあります。お茶室には、床の間に掛軸を吊るしたり、花入れを掛けたりするために特別に名前のついた金物が幾つもあります。
それぞれ取付ける位置について約束事があり、茶道の流派やお茶室の間取りによっても寸法や比率が変わってきます。

お茶室の金物類

本日はお茶の先生であるお施主様に立ち会っていただき、実際取付ける金物を見ながら、取付け位置を現場で決めてきました。因みに金物類は、全てオーダーメイドで、お施主様が昔から付き合いのある茶道具屋さんに作ってもらいました。

お茶室の畳縁

色々なお茶室の写真を見ながら左官材の色見本や、畳表と畳の縁のサンプルを確認し、これから内部の仕上げ材をイメージしてゆきます。縁のデザインによって、その場所の格が決まってしまうので、色々な習い事を教えて頂きながらの慎重な作業です。