建築家が考える上級リフォーム・リノベーション

アンティコスタッコ壁の作り方@元麻布I邸

大規模リノベーションの元麻布I邸では、玄関ホールとダイニング壁の一部をアンティコスタッコで作ることになりました。
「アンティコスタッコ」とは聞き馴れない建築用語かと思いますが、ベネチアンスタッコとも呼ばれるもので、大理石を細かく砕いた粉を漆喰に混ぜて、ヘラを使ってムラ感がありながら光沢感のある美しい壁を作る技術のことです。

dsc_3118_pt

アメリカではよく使われる技法でしたが、日本に戻ってからは使ったことがなかったので、リフォームキューの現場監督の神成さんに工程を事前に確認しておいて、施工される様子を見学に行って参りました。

dsc_3111_pt

写真の左側の壁と、そこからさらに折れ曲がってダイニングの突き当りまでの壁がアンティコスタッコで仕上げる壁となっています。

dsc_3115_pt

日本でも幾つかの会社が施工してくれるようですが、色合いが最も美しく、色の種類も一番多かったAIZUさんにお願いしています。こちらが事前に調合されたアンティコスタッコのベースです。

dsc_3122_pt

僕らが見学に行った前々日からボード壁のパテ処理、そして前日にはラフな下塗りを終えている段階でした。そこから職人さんがヘラで塗ってゆくのですが、その手の動きのスムーズなこと…。
左官といえば、鏝(コテ)にもっと湿気のすくないモッサリした土状のものを持って押し付けてゆくものです。塗装といえば、ローラーや筆にもっと湿気の多い液状のペンキを塗ってゆくものですが、アンティコスタッコは、ちょうどその中間のようなものでした。お好み焼きで使うヘラに、ちょっとベースをのせて、ランダムな円弧を描くように塗りつけて、同時に磨きだしてゆくような作業でし。

dsc_3078_pt

まだ完全に乾いた状態ではありませんでしたが、こんな感じに仕上がってゆくのです。

dsc_3067_pt

当日の作業が全て終わってから数時間経った状態です。まだ乾いていないところもチラホラ見えますし、照明を当てていないと地味な仕上げにしか見えませんが、肉眼ではきれいに仕上がっていました。
外壁と同じザラッとしたタイルが貼られている玄関ホールとリビングに対して、滑らかでしっとりとしたアンティコスタッコの壁が上手く対応してくれそうです。素晴らしい職人技と仕上がりの美しさでワクワクする一日でした!

 

 

タグ

2016年11月08日 | アンティコスタッコ壁の作り方@元麻布I邸 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: マンションリノベーション 元麻布I邸

一番町A邸リノベーション完成 ビフォー&アフター

ここまでリノベーション工事が進んできた千代田区一番町A邸の工事が完了いたしました。デザインアドバイスとしてお手伝いしたプロジェクトでしたので、設計検査ではなく施主検査への同行という形で、検査に立ち会って参りました。

dsc_4118_pt

検査には、お客さまのAさまが来てくださり、工事をお願いしたリフォームキューの森井さん(設計&営業)と富田さん(施工管理)が主体で進めてくれました。

dsc_4135_pt

とはいえ、細かいチェックは、事前に僕らデザイン側で一通り見ていたので、それらのポイントを説明する程度で終わり、あとは家具をどのようにレイアウトするか等のお話に始終してしまいました。

dsc_4204_pt

玄関扉を開けてすぐに見える玄関ホールです。光を取り込む工夫をしているので、以前に比べて明るく開放的になったことをAさまが褒めてくださいました。

dsc_4133_pt

浴室と洗面脱衣の位置交換をして作った、少し変形の浴室です。オーダーユニットバスの東京バススタイルにお願いした浴室の解放感にもとても満足して頂くことができました。
この後は、その後家具を入れて頂いた状態で、ほぼ同じアングルの写真を比較したビフォー&アフターをご紹介いたします。

%e4%b8%80%e7%95%aa%e7%94%ba%ef%bd%81%e9%82%b8_%ef%bd%82%ef%bc%86%ef%bd%81-01

赤っぽいフローリングと壁面が目立っていたリビングはフローリングをライトグレーのものに交換し、タイルやカラーガラスを使って、凹凸感を強調したデザインとしています。折角の天井高さが活かされていなかったので、照明を仕込んだボックスを折り上げ部分に浮かせることで、天井の高さを強調してみました。

%e4%b8%80%e7%95%aa%e7%94%ba%ef%bd%81%e9%82%b8_%ef%bd%82%ef%bc%86%ef%bd%81-02

一番変わったのはこのアングルだと思っています。扉で閉じられていたクローズドキッチンの壁を撤去することで、冷蔵庫を家電置き場だけは隠されていますが、それ以外が解放さたオープンキッチンになっています。

%e4%b8%80%e7%95%aa%e7%94%ba%ef%bd%81%e9%82%b8_%ef%bd%82%ef%bc%86%ef%bd%81-05

壁面のガスレンジとシンクがついたキッチンカウンターは、位置をズラしていますが、基本的には同じユニットを再利用しています。ステンレスの天板は磨き直して、扉は全て取り外して塗装し直して、取っ手も少しモダンなものへと変更してみました。以前は冷蔵庫の奥に洗濯機がありましたが、これは洗面に移動しています。

%e4%b8%80%e7%95%aa%e7%94%ba%ef%bd%81%e9%82%b8_%ef%bd%82%ef%bc%86%ef%bd%81-04

柱型が目立っていたリビングのコナーですが、その柱型と窓を絡め取るような木製フレームを廻して、カラーガラス張りのテレビ置き場を新たに作ってみました。下部にはAV機器を収納するボックスも埋め込んでいます。柱型そのものにもカラーガラスとミラーを貼って、存在感を弱めています。

%e4%b8%80%e7%95%aa%e7%94%ba%ef%bd%81%e9%82%b8_%ef%bd%82%ef%bc%86%ef%bd%81-03

玄関からLDは入ってすぐのエリアです。中途半端なサイズのニッチがありましたが、背面の靴収納を作り直すことで、半透明の飾り棚を作りっています。ダイニングテーブルを置く位置に合わせて照明計画も考え直しています。

%e4%b8%80%e7%95%aa%e7%94%ba%ef%bd%81%e9%82%b8_%ef%bd%82%ef%bc%86%ef%bd%81-06

玄関側から見ると、このような違いになっています。何より、閉じるとホールに光が差し込まない構成でしたが、扉を天井いっぱいのスチールサッシとガラスで作ることで、開放感が演出されています。扉が隠されてしまっているので判りにくいのですが、スチールサッシの左横にこじんまりとはしていますが、コート掛けも作っています。

%e4%b8%80%e7%95%aa%e7%94%ba%ef%bd%81%e9%82%b8_%ef%bd%82%ef%bc%86%ef%bd%81-08

キッチン部分に次いで大きく変わったのが、この浴室と洗面でしょう。浴室と洗面脱衣の位置を取り換えることで、浴室は少し小型になりましたが、かつてはシングルボウルだった洗面にダブルボウル+洗濯機置き場を作ることができました。上の写真は、ほぼ同じアングルで撮影された写真であることが判るでしょうか?

%e4%b8%80%e7%95%aa%e7%94%ba%ef%bd%81%e9%82%b8_%ef%bd%82%ef%bc%86%ef%bd%81-09

こちらも同じアングルからの写真で、廊下からの扉の位置は全く変えていません。マンションで、洗面と浴室、両方に窓があって外光が入ってくるのも珍しい構成でしたので、それは継続して活かしています。

%e4%b8%80%e7%95%aa%e7%94%ba%ef%bd%81%e9%82%b8_%ef%bd%82%ef%bc%86%ef%bd%81-10

最後はトイレ空間です。といっても、こちらはそれほど変わっていませんね。手洗いボウルが小型で、手首までは洗えないものだったので、カウンター幅を10センチ増やして、大き目のボウルに変えています。また、キッチン背面の壁は、汚れも取りやすく、インテリア性も高いキッチンパネルを貼っています。

タグ

2016年11月04日 | 一番町A邸リノベーション完成 ビフォー&アフター はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: マンションリフォーム 一番町A邸

大理石&大理石調タイルの使い分けについて

青山P邸の工事現場では、大理石と大理石調タイルを張る作業が始まっています。

dsc_3208_pt

玄関ホールとダイニングの間にある壁には、グリジオ・ビリエミという大理石が貼られています。右手側に縦に一本スリットが入っているのが見えますが、そこはステンレスのコの字型の金物が入っており、後日ガラスが取り付けられる予定です。

dsc_3224_pt

こちら廊下突き当りの壁は大理石調のタイルです。アドヴァンのイマルミ・グリジオという600角のタイルです。

dsc_3209_pt

玄関からの廊下がここで突き当たって、右へと曲がるとプライベート廊下へと変わってゆきますが、その結節点に当たる部分にこのタイルが貼られています。

dsc_3211_pt

洗面所と浴室には、やはりミネラルDリビング(アドヴァン)という大理石調タイルを使っています。

dsc_3215_pt

タイル張り作業を接近してみた写真です。タイルの目地幅が均一になるように、このような十字型の黒いスペーサーを挟んで張ってゆくのです。本物の大理石を壁に貼る場合は、「眠り目地」といって目地幅をゼロにすることが可能ですが、硬くてその分脆いタイルでは、最低でも2ミリほどの目地が必要になってくるのです。因みに、床の場合は特にマンションでは二重床となると、人の荷重で揺れるので、大理石でも眠り目地はできません。

dsc_3148_pt

キッチンのガスレンジ正面に当たる壁は大理石調タイル張りで、

dsc_3150_pt

キッチン床は本物の大理石張りです。

dsc_3139_pt

玄関床の本物の大判大理石張りで、

dsc_3151_pt

そことフラットに繋がった通り抜け型シューズインクロゼットのタタキ部分にも大理石を貼って貰っています。

dsc_3141_pt

来客用トイレの床と壁も大理石張りとしています。

dsc_3231_pt

本物の大理石が手前に張られていて、奥に大理石調タイルが貼られている様子です。
やはり色味や柄などに由来する迫力は、真正の大理石の方が迫力があります。ただ、石の厚みや貼る職人さんの手間、費用などを考えると、どこもかしこも大理石という訳にはいかないのです。その時に、奥の方に見える壁や水が掛かるような壁(本物の大理石は水が染みこむので、洗面やキッチンに使う場合は十分は撥水加工が必要になるのです)には注意が必要なので、そんな部分に大理石調タイルを使うことで、上手くメリハリを出すようにしています。
また、部屋に入ってすぐの部分などで、目につきやすい個所や間近でテクスチャーが見えるような場所にはなるべく本物の大理石を使い、ちょっと離れた場所や頻繁に水拭きするような個所には大理石調タイルと使い分けるようにしています。

dsc_3551_pt

3日後には、大理石壁にガラスの袖壁が取り付けられていました。職人さんが間違って突っ込まないように、養生テープがバッテン状に張られています。職人さんがちょうどガラスを固定するためのコーキングを打っている最中でした。やはり本物の大理石は光が当たると特にきれいに見えます。

dsc_3549_pt

ガラスコーキング作業を反対側のダイニング側から見返した様子です。

dsc_3538_pt

先ほどタイルが先行して貼られていた洗面脱衣室には、ダブルボウルのシングが乗る洗面カウンターが設置されていました。その上部にタイルが貼られていないのは…

dsc_3552_pt

こちらで調整中のメディスンキャビネットが取り付けられるからです。両側には鏡付きの扉の収納キャビネットで、中央にはチーク突板の飾り棚が付いたちょっとおしゃれな構成としています。

dsc_3536_pt

来客用トイレにはウォールナット突板張りの手洗いカウンターが設置され、

dsc_3555_pt

SICには大容量の靴収納棚が設置されました。

 

タグ

2016年11月01日 | 大理石&大理石調タイルの使い分けについて はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: マンションリノベーション 青山P邸

レザー張り建具のディテール研究&工場訪問 

元麻布I邸の玄関ホールからリビングへの建具を人工レザー張りにしたいと考えています。これまでも、幾度か家具の天板や建具などに人工レザーを張って貰った経験がありますが、スティッチを入れた際の糸の細さや、その間隔といったディテールのことや、どのようなことができて、何ができないのかを研究したいと以前より思っていました。

r5552205_pt

今回の建具製作をお願いしている現代製作所の藤田さんから、レザー加工を依頼している工場を紹介して貰い、スタッフの前田君と一日掛けて栃木県の工場まで打ち合わせ兼見学に行って参りました。
先方では、東京からわざわざ設計者が来るというので、何を知りたがっているかすら判っていないようでしたが、欧州のハイブランドで使われているレザー張りの建具や、レザーを使った取っ手ディテールなどの写真を見て貰いながら話をさせて貰ったところ、食いつくように写真を見ながら、これは出来るが、あれはどうやって作っているか判らない等、工場の人たちが集まって話をしてくれました。

r0058280_pt

事前に、現代製作所経由で制作を依頼していたサンプルを見せて貰いながら、スティッチの線が曲がってしまう理由やコーナーでスティッチの間隔を合わせることが如何に難しいかの説明も聞かせて貰いました。

r0058281_pt

スティッチの線が曲がってしまう理由は、下地として使っているベニヤ板の繊維にあるとのことでした。先ほどのサンプルの背面を見たところですが、ベニヤの繊維の方向に沿って縫っていると、微妙な力具合で繊維に負けてしまうそうです。
それでは、下地をベニヤ板代わりに繊維質がないMDFやアクリル板で作ったらどうかと聞いてみたところ、試してみる価値はありそうだと言ってくれましたが、硬い下地だと針が折れてしまう可能性もあるとのことでした。

実際に作業をしているところを見せて貰いたいとお願いして、2階の作業所に連れて行って貰いました。

r5552220_pt

ミシンは家庭用ミシンを大きくしたようなものでした。貼る下地に合わせて作った大きなT定規(T字型のガイド)のようなものを使って、手で支えながらゆっくり5センチずつを縫ってゆく地味な作業でした。

r5552229_pt

こちらが縫製用のミシンです。かなり使い込まれた年季物でした。

r0058305_pt

厚手の下地だと、縫ってゆくうちに針が熱を帯びてしまい、そのことが原因で糸が切れてしまうことがあるそうで、職人さんが独自に工夫して、ミシンの上にオイルポットを取り付けて、糸をオイルに潜らせて熱を帯びることを防いでいるそうです。

r0058310_pt

濃い木のガイドも職人さんが作ったもので、それに沿って大きなレザーパネルを動かしてゆきます。表面が濡れているように見えているのがオイルの跡で、縫製後にきれいに拭えるそうです。

r0058298_pt

こちらは二つの針と裏地テープで、二枚のレザーを継ぎ張りできるミシンです。

r5552237_pt

一枚のレザーにこちらのミシンを使うと、8ミリ間隔でスティッチを入れることができます。

r0058296_pt

こちらは職人さんが今まで作業しながら作った型紙です。企業秘密だから、写真は撮らないでと最初はいわれましたが、この写真を見せても、誰も何だかすら判りませんよと言ったところ、笑って許してくれました。

dsc_3058_pt

工場には、沢山の人工レザーや厚手の布のロール生地がストックされていました。

dsc_3057_pt

レザーを縫い合わせる糸もあらゆる色のストックが置かれていました。

dsc_3063_pt

こちらが工場の1階の様子です。昔は技術を活かして、色々な細工をした家具やパネルなどを制作していたそうですが、残念ながら今のレザー家具の主流はファミレスのベンチ型シートがほとんどで、作り甲斐のあるものが少なくなってきたと嘆いていました。それだけに、欧州のレザー家具や金物などの細工は刺激になったようで、僕らが依頼したレザー建具も良いものに仕上げたいと力強く言ってくれました。

 

 

 

タグ

2016年10月28日 | レザー張り建具のディテール研究&工場訪問  はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: マンションリノベーション 元麻布I邸

四方向通り抜けキッチンの横浜伊勢山Y邸プロジェクトがスタート

新しいプロジェクトが横浜市西区伊勢山で始まります。築年数5年未満の築浅マンションで、広さは165平米のお部屋です。

%e3%82%a4%e3%83%a1%e3%83%bc%e3%82%b8%e3%82%b9%e3%82%b1%e3%83%83%e3%83%81-3

こちらは、始めにご相談があった際に、プレゼンテーションで使ったリフォーム後のイメージスケッチ提案図です。その後の打ち合せで、少しずつディテールや色味が変ってきましたが、概ねこの方向でデザインが纏まってきています。

dsc_3987_pt

こちらが現状写真です。大きなLDKは、広さは十分にありますが、大きな2枚の引き戸でリビングとダイニングが仕切れるようになっていることで、却って狭く感じてしまうことや、

dsc_4011_pt

こちらの写真に写っているオープンスタイルのキッチンの動線が不便で、買い物をして帰ってきた際には、このLDを通るか、大きくプライベート廊下を回り込まないとキッチンに辿り付けない構成をなっていました。

r5552914

こちらで考えたリフォーム案では、LDは仕切りをなくして一体の大きな空間として、動線上の問題があったキッチンは、図のように4方向から抜けられるデザインで考えています。当然、既製品キッチンは使えないので、オーダーキッチンで組み上げる予定です。

r5552900_pt

お客さまは、以前からこの規模のマンションを中古でご購入して、僕らにリノベーションデザインを一括して任せてくださり、グレードアップ工事完成後に再販売なさるというビジネスを展開しているYさまで、不動産購入や販売のお手伝いもしてくださっている不動産会社のNさんもご一緒に打ち合わせをさせて頂いております。

dsc_3983_pt

床に並べられた素材類が、今回のプロジェクトで使いたいと考えて現地に持ち込んで仕上げ材サンプルです。

r5552913_pt

使いにくかったキッチンカウンターで、プランをどのようにリフォームすればよくなりそうかを、Yさまにご説明している様子です。

r5551867_pt

以前、こちらのマンションの近くでリノベーションのお手伝いをした横浜市O邸のインテリアイメージがお好きだとのことでしたので、そちらの竣工写真を見て頂きながら打ち合わせをさせて頂きました。

dsc_3998_pt

不整形な玄関ホールは、天井の高さも変えて、玄関&玄関ホールとして作り直す予定です。

dsc_3999_pt

こちらの来客用トイレも、面積に余裕がある割に、手洗いカウンターが小さく、コンパクトに纏まり過ぎているので、長いカウンターに大き目の手洗いボウルを設置できるレイアウトにリノベーションする予定です。

 

タグ

2016年10月25日 | 四方向通り抜けキッチンの横浜伊勢山Y邸プロジェクトがスタート はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 投資・賃貸用リフォーム 横浜伊勢山Y邸

複雑に絡み合った造作家具と建具と壁

一番町A邸で、担当スタッフの前田君が一番デザイン検討で頑張ってくれたリビングダイニングの造作家具の設置が終盤を迎えています。

dsc_3566_pt

リビング正面に見える壁は、左からクロスパネル張りの壁、スチール製の特注建具、柱型をカバーする羽目板、背面の玄関ホールとを区切る半透明な飾り棚、そして右端へと延びてゆくキッチンカウンターという構成になっています。

r5552782_pt-2

それらの中を、何本かの目地が段違いになりながら通り抜けるようなデザインになっているのです。
キッチンカウンターの下端の線が、飾り棚の甲板と揃って、その下端の線が、柱をカバーする羽目板を通り抜けて、スチールサッシやクロスパネル張りと揃ってゆくというデザインです。

dsc_3556_pt

反対側の玄関ホールから見ると、単純に親子のスチール扉としか見えませんが…dsc_3567_pt

反対側に回り込むと、スチールサッシの枠センターラインとクロスパネル張りのラインが揃ってきます。

dsc_3560_pt

凹んだニッチの個所のディテールは、以前のブログで紹介したもので、そこにLDK関係の照明スイッチが並んでいます。

dsc_3581_pt

そこから細かく段差を付けながら、こちら手前のキッチンカウンターまで目地が繋がっているので、施工する側も相当に大変なようです。

dsc_3607_pt

途中の飾り棚の個所は、四周枠を付けないで、棚板だけが浮いているような意匠としているので、取付け方法も工夫してくれています。

r0058495_pt

縦桟、横桟共に、このような溝を事前に突いておいて、左側に固定されているような雇い実(ヤトイザネ)のような定規に差し込んで固定するという方法です。

r0058499_pt

右奥から縦桟を差し込んでいる様子です。木工用ボンドと見えない個所へ打ち込む隠し釘で固定してゆきます。

dsc_3596_pt

こちらは、20センチほど飛び出ているキッチンカウンター甲板の延長部分の支えを、下から見上げた写真です。その下端のラインが、左側の違い棚の甲板の上端と合っているのが判るでしょうか…。

dsc_3583_pt

他にも、厚み6ミリほどのキッチンパネルを突き付けのように出隅で納めるために、ステンレスの見切りを入れて貰ったり、

dsc_3584_pt

鏡張りの壁のラインと、下がり天井のラインを揃えて、その出隅で2色のクロスを貼り分けて貰ったりと細かく施工して貰っています。

dsc_3558_pt

キッチンカウンターの右奥の方では、窓と絡んだテレビ置き場を作って貰っています。

dsc_3563_pt

まだ組立て途中で判りにくい構成ですが、PSを囲むように木製フレームが回り込んで、その一部が20センチほど出っ張って、そこがテレビ置き場になる算段です。PSの隙間を使ったAV機器収納がその下部に差し込まれる予定です。

dsc_3569_pt

トイレには、天然大理石を使った手洗いカウンターが設置されました。トイレ背面壁は、キッチンパネルをステンレス目地で張り分けています。

dsc_3576_pt

水避けで甲板を立ち上げた上には、木製枠の鏡が入ります。

dsc_3570_pt

ダブルボウルのセンメンカウンターと、背部の洗濯機収納も設置されていました。

dsc_3600_pt

マンションで、窓付きの洗面脱衣室は珍しいと思いますが、ちょうど窓部分をセンターに、左右に手洗いボウルを振り分けています。

r5552782_pt

窓の左右に振り分けたメディスンキャビネットの上部には、トランス付きのLED間接照明を入れています。

dsc_3565_pt

リビングの大きな折り上げ天井には、ブリッジ状の照明ボックスも取りつきました。

dsc_3572_pt

一番奥の主寝室では、床カーペット張りのためのグリッパー取付けも始まっていました。
ここからは造作家具だけでなく、壁や床仕上げ材も一気に張り上げて、施主検査そして竣工へと進んでゆきます。

 

 

 

 

 

タグ

2016年10月18日 | 複雑に絡み合った造作家具と建具と壁 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: マンションリフォーム 一番町A邸