Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

高級マンションリフォーム_徹底解説インタビュー

白金N邸

ご報告が遅くなりましたが、建築専門雑誌「建築知識」エクスナレッジ社の最新号に4ページに渡るインタビュー記事が掲載されております。

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見出しでは以下のように紹介して貰っております。「高級マンションリフォームの設計に特化し、顧客満足度の高い空間を実現している建築家の各務謙司氏」
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建築的な空間構成やディテールだけでなく、生活をサポートする家具や絵画、植栽等を含めたトータルな仕上がり感について力説させて頂きました。

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具体的な事例としては、アメリカ的なパネル仕様の壁や建具を配した白金N邸の魅力を紹介して貰っています。

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もう一つの事例は、まだホームページにも掲載できていない最新作の六本木N邸リノベーションです。大理石やカラーガラス、レザー張りなどの艶を変えた素材をインテリアに使うことで高級感を演出するコツを説明して貰いました。

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こちらが最新号の表紙です。因みにメインの特集は「3D間取りの教科書」で、2次元の平面図を立体的に描き起こしてその平面・断面計画の特徴を詳しく説明するという面白く、読み応えのある特集となっています。

千代田区一番町のビンテージマンションリフォームプロジェクト

千代田区一番町Y邸

新しいプロジェクトがスタートいたします。千代田区一番町のホーマットシリーズマンション、180平米のリフォームです。

LDKイメージスケッチ

ホーマットならではのビンテージ感を、よりスタイリッシュにカッコよく仕上げて貰いたいとのお施主さまのご依頼で、デザイン提案をしてきました。デザインの方向性と、リフォームキューに依頼していた概算見積りの金額が概ね大丈夫とのことで、先日お施主さまからGOサインが出ました。

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実は、こちらのプロジェクトは、お施主さまの不動産探しからお手伝いしておりました。写真はわざとボカシを入れておりますが、以前の持ち主の方が売りに出されたときに内覧に同行した際のリビングダイニングの写真です。

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こちらが玄関回りの様子です。幾つか候補となる同じエリア内のマンションを拝見させて頂きましたが、ちょうど同じマンションでリフォームのお手伝いをしたことがあったこともあり、リフォーム工事の施工上の問題点や費用についても見当がついたことも、中古マンション物件購入アドバイスの役に立ったようです。

リフォームプラン

リビングダイニングキッチンと玄関、そして水回りのリフォーム案をざっくり纏めたスケッチです。今回はこれと仕上げ表と展開スケッチでリフォームキューに概算見積りを依頼しておりました。

展開図スケッチ

担当スタッフの前田君にCADで起こしてもらった展開図に、ラフにデザインや素材を描き込んで、見積りができるように工夫した展開スケッチ図です。

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現状のキッチンはリビングからもダイニングからも閉じた孤立したキッチンだったので、これをどのようにオープンにするかが大きな問題です。床が直仕上げで、ガスや給水・給湯・排水がスラブ下(下階の天井裏)配管のマンションなので、設備をどう通すかを考えながらキッチンデザインも煮詰めてゆく予定です。

 

 

石膏ボードを張るタイミングでのコンセント&スイッチ位置の現場確認

青山I邸

僕らがマンションリフォーム工事を監理する場合、お施主さまとはなるべく現場で打ち合わせをするようにしています。それでもお忙しい方は中々現場に来ることができないのですが、以下の3つのタイミングは特に重要なので、何とか現場に確認に来てもらうようにお願いしています。

  • 解体完了墨出し時
  • ボード張り始めのコンセント&スイッチ位置確認
  • 竣工検査

本日は2番目のコンセントとスイッチの位置確認の為に、青山I邸現場にお施主さまに来て頂きました。

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写真のように、現場には天井や壁には石膏ボード(ベージュ色の部分がボードです)が張られ始めています。ただ、正面右側の部分はまだボードが張られていないので、壁内部を通っている電気の線が見えています。
部分的にボードが張られていることで、素人の方にも部屋の大きさが想像できて、コンセントやスイッチが入る部分の壁が張られていないタイミングが、電気関係の位置の最終確認をする最適なタイミングなのです。

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例えば、こちらの袖壁はキッチンとダイニングの仕切りになっていますが、仮付けされたスイッチ類の位置が思っていた以上に高く、目立ちそうだとのことで、お施主さまと相談の上、高さを下げることになりました。また、同じ壁にインターフォンが配置されていましたが、キッチンの内側壁に入れて貰うことになりました。こういったことは、電気プロット図や展開図で一応事前に確認していたことですが、現地にて暮らす目線で見て初めてその問題に気が付くことが多いポイントなのです。

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こちらは先ほど見えていたキッチン内側に入ってリビング側に空いている開口を見返したアングルです。こちらの電気は問題ありませんでしたが、背面収納に設けた家電キャビネットの所に専用電源が来ていなかったので、追加して貰うことになりました。

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部屋ごとに確認してゆきますが、位置が確定されたところから、大工さんがボードを張ってゆく手順となっています。

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こちらは玄関から繋がってくるホール部分です。壁と天井の際には指定したとおりのピクチャーレールが入っていることも確認いたしました。

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ご主人の書斎内部です。造作家具が入る開口が並んで空いています。床暖房スイッチの位置も確認して回りました。

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ゲストルームにはオーダーユニットバスの浴槽と、特別にお願いした砂岩調のタイルを張った浴室の壁パネルが並べられていました。

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防水パンが2枚に分かれて用意されている浴室予定の場所です。こちらにはコンセントはありませんが、手前の洗面脱衣所では、コンセントを追加して貰うことになりました。

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最後はトップライトで明るい玄関です。こちらでのスイッチ・コンセント共に問題なく、天井に空いているダウンライトの位置もOKでした。今回は大手M社に設計施工でお願いしており、こちらはリフォームアドバイザーとしてお手伝いしている工事ですが、やはりお施主さまと一緒に現場に来ることで、細かい使い勝手を微調整することができたと思っております。