Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

内外装の色決め@田園調布F邸

田園調布F邸

田園調布F邸も連日の現場となりますが、本日はFさまご夫妻に立ち会って頂き、内装・外装の色決めを行いました。

ビニールクロスの色決め

床のフローリング材の色がまず決まっているので、それと比べながら各部屋のベースとなる塗装とクロスの色を決め、今度はそのベース色と比べながら寝室のアクセントクロスを決めていっている様子です。写真は男の子の部屋なので、ちょっと渋めのブルーとグリーンを見て貰っています。

階段室や吹き抜けに見えてくる古い構造材に付ける色を相談しています。古材は一度サンダーを掛けて、汚れを落としてから天然系染色剤のオスモかリボスで染めます。

こちらは外構アプローチ・階段部分のタイルです。サンプルを実際の場所に並べて、周りを見回しながら雰囲気を確かめて頂きました。その他、外壁塗装色なども一緒にご相談しながら選んでゆきました。

キッチンリフォームの打合せ@田園調布F邸

色決めが一通り終わったところで、キッチンのコンセント位置や細かい使い勝手を確認して頂きました。こうやって、きっちの場所に人が立つと、キッチンの様子がより具体的に想像できるようになりますね。

最後はおまけで、古い天井の梁をどのようにボードに呑み込ませるか、苦心してくれている大工さんの様子です。出来上がると、なにも特別に見えない納まりでも、作っている最中は大変なのです。

 

姿を現した長さ4mのキッチン前カウンター@田園調布F邸

田園調布F邸

田園調布の木造スケルトンリフォームの現場は、石膏ボードが張られ始めて、空間が徐々に姿を現しつつあります。

キッチン前カウンター

中でも一番迫力があるのが、キッチンとダイニングを区切る4m以上の長さで伸びるカウンターです。カウンター全体に白いタイルが張られる予定で、仕上がった時の清々しい様子が想像できるようになってきました。

二階の子供部屋もボードが張られ、古い梁が天井にどのように表れるかの姿も分かりやすくなってきました。二人のお嬢さんたちの部屋なので、将来二つに仕切ることが出来るように、扉も最初から二つ用意しています。

こちらは広々とした1階の洗面所です。床からは給水+給湯+排水管が立ち上がってきます。左側にリネン収納、右側にダブルシンクのカウンターが設置されます。左手の開口部からはパントリー(台所収納)を経て、キッチンまで一直線に繋がってゆきます。家事動線と風の抜けを考えた平面計画です。

共同設計者の中西ヒロツグさんと、家具図をもとに詳細の打ち合わせ中です。大きくは家具のプロポーションから、家具扉の取手や細かい使い勝手まで二人で検討しました。

打合せ机の横では、無垢チークの玄関框戸の塗膜削りが進んでいました。元の玄関の扉ですが、OPでべったりと塗り込められていたものを、平らな部分はサンダーで削り、細かい凹凸部は手でやすり掛けをして貰っています。新しく作れば恐らく4~50万円はするであろう扉が、捨てればただの可燃ゴミだったところなので、嬉しくなります。

リフォーム・リノベーション スーパー講座連載中@建築知識

ニュース

プロ向けの建築専門雑誌「建築知識(エクスナレッジ社)に連載中のリフォーム・リノベーション スーパー講座も第14回まで進んできました。

本屋で手に取るのもちょっと恥ずかしい萌え萌えの表紙の号もありますが、中身は硬派な専門誌です。マンションについては各務が、戸建住宅については中西ヒロツグさんが執筆するスタイルは、これまでと共通です。

リフォーム・リノベーション・スーパー講座

第12回は「工事費もデザインする」というタイトルで、リフォーム特有の見積りについて説明しています。具体的なプロジェクトの見積りも載せて、設計者側の概算見積りの作り方なども解説しています。

リフォーム・スーパー講座

 

第13回は僕の事務所も得意としている造作家具を特集した「決戦は造作家具!」です。既存の柱や梁を造作家具に取り込むデザイン手法や、設備配管を家具の内部に隠す工夫について説明してみました。

リノベーション・スーパー講座

最新の第14回では「下地+仕上げを極める」という、ちょっと地味でマニアックな特集です。ただ、リフォームと新築の違いが一番現れる個所でもあり、リノベーションでは絶対にはずせない重要なことを解説しています。これまでのリフォーム記事では、なかなか解説できない費用の事まで踏み込んだ、野心的な連載だと思っていますので、是非本屋で手に取ってご覧ください。