Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

枠取付け開始@田園調布F邸

田園調布F邸

寒い中も着実に工事が進んでいる田園調布F邸の現場では、建具の枠が取り付けられてきました。

普段は大工さんに作って貰う造作枠を使いますが、今回は建具とセットで購入できる既成枠を使っています。枠の取付けが完成するとボードも張れるので、空間の形が見えてくることになります。写真はキッチンとパントリーを繋ぐ引き戸周辺の枠を大工棟梁の高橋さんが付けている様子です。

現場打合せ中

2階から見下ろした現場定例打合せ中の様子です。見えているのが、つい先日のリフォーム番組に登場していた中西ヒロツグさんとスタッフの川野君、現場監督の小園さんです。徐々に現場が進んできたので、大工さんの他に電気屋さんや設備屋さんも現場に来ています。ここからは少しの変更でも、色々な業種の工事が絡んでくるので、こちらも今まで以上に緊張感を持って現場に望んでゆくことになります。

こちらは玄関横のクローゼット上部に設ける分電盤と弱電用の壁内配線の様子です。右側の箱に赤いチューブが差し込まれているのが、CD管(Combined Duct:合成樹脂製可とう電線管)と呼ばれる先行配管用のパイプです。後日、光ケーブルが設置された後、ここから分岐した電話線やテレビ線を配線して貰うことになっています。

中西ヒロツグさん現場打合せ中

リビングの吹き抜け部分に設置予定の間接照明について、スケッチを描きながら打合せ中の中西さんと現場監督の小園さんです。

材料発注リスト

小園さんに頼んで見せて貰った、現場用の材料発注表です。上記のような設計側のスケッチから、現場監督が間違いが無いように材料を書き直して、材料屋さんに発注するリスト(極秘?)です。

 

 

目黒S邸が「都心に住む」に紹介されました

リノベーション

つい先日、住まいのリフォームコンクールにて優秀賞を受賞したヴィンテージマンションリフォームの目黒S邸が雑誌「都心に住む」(リクルート社)の3月号に掲載されました。

「都心60平米の住人たち」という特集で、都心の利便性を重視しながら、住まい方にも工夫をしている事例の一番手として紹介されています。

ヴィンテージマンションリフォーム 目黒S邸

近所の恵比寿や目黒、中目黒に散歩がてら出かけて外食を愉しんだり、と都心の恵まれたインフラストラクチャーを愉しむ基地として考えられた住宅についての、とても面白い記事になっています。

 

 

リフォームコンクール・ダブル受賞!

高輪I邸

昨年10月に完成した高輪I邸が、財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター主催の「住まいのリフォームコンクール」にて住宅リフォーム・紛争処理支援センター理事長賞を受賞いたしました。まずは何より、全面的に僕らを信頼して、リフォームを任せてくださった、Iさまご夫妻、どうもありがとうございました。

高輪I邸 リフォームコンクール受賞

こちらが応募した際のシートです。リフォームのデザインもそれなりに自信を持っていましたが、評価して頂いたのは、マンション理事会と一緒に考えながら、共用部の配管交換も含めた、設備系の全面刷新を試みたことだと思っています。

応募時のタイトルも、その点をアピールするために「空間刷新/配管交換/築37年マンションリフォーム」と工夫してみました。1番の国土交通大臣賞、2番の(独)住宅金融支援機構理事長賞に次ぐ、3番目の大きな賞のようです。難しい施工をお願いした工務店のも共同受賞となります。担当の片岡さん、どうもありがとうございました。

リフォームコンクールの現地審査

こちらは、昨年12月8日の、リフォームコンクールの現地審査の時の様子です。審査員の先生方が3名に事務局の方1名が訪問してくださいました。まずは席に座ってこちらの設計意図や工事の難しかった点をご説明いたしました。手前のIさまご夫妻も、積極的にどのような経緯で僕らに設計を頼んだか等を補足してくださいました。

リフォームコンクール現地審査

説明後は、全ての部屋を周って、リフォームのポイントとなる箇所を見てくださいました。特に設備系の配管刷新が重要な要素だったので、壁や床で塞がれて見えなくなっている個所については、工事中の写真も見せながら、説明させて頂きました。

共用部にも絡む工事だったので、水道とガスのメーターがある設備室の中までご覧くださって、計2時間半ほどを掛けて丁寧に審査してくださいました。

実は、今回は同時に目黒S邸も「水平性と奥行きのあるヴィンテージリフォーム」として応募したところ、こちらは優秀賞を受賞いたしました。こちらは施工をお願いしたオリエンタル産業との共同受賞になります。このコンクールは、リフォーム業界では一番古く、最も権威のあるコンクールだと思っているので、このダブルでの受賞は本当に嬉しく、励みになります。
因みに過去には、第23回住まいのリフォームコンクールにて高輪のお茶室が優秀賞を受賞しております。