Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

橘田美幸さんの事務所/自宅訪問 インテリア相談

杉並区S邸

現在リフォーム計画進行中の杉並区S邸は、約38畳(63平米)もの大きなリビングダイニングキッチンがあり、家具とカーテン・ブラインド類についても、新規ご提案することになったので、インテリアデザイナーの橘田美幸(キツタミユキ)さんに相談に乗って貰いました。

橘田美幸さんとインテリア打合せ

橘田さんはハイグレードなインテリアデザインの専門家で、高級家具からファブリック類、ラグやクッション、小物に至るまでのライフスタイルのセンスと提案力に定評があり、以前より一緒に仕事をしようと話をしていました。杉並区S邸の室内の仕上がりイメージやプランを見せて、お施主様の「大振りかつ洗練された空間の実現」という言葉を伝えたところ、橘田さんの仕事のパートナーのサルメラ直美さんと一緒に、色々なカタログや雑誌、インテリア本を見せてくれながら、こんな雰囲気が近いのではとどんどんイメージを膨らませてくれました。

橘田美幸さんの自宅/仕事場

こちらが橘田美幸さんのご自宅兼仕事場です。ダークなフローリングと白い壁と天井を基調にしたシックなインテリアです。天井高さが5mほどと高いのですが、写真で見ると家具が小さくて、ちょっと変なプロポーションに見えてしまいますね。先回訪問した時は夜だったので、昼の明るい光で見たイメージはその時以上に輝いて見えました。また、以前からお願いしていた白金台S邸のスタンドライト照明のご提案も見せて貰いました。

照明デザイナー三橋倫子さんとの打合せ

リフォーム

ほぼ同時に進行中の神戸M邸と杉並区S邸の照明計画を、照明デザイナーの三橋倫子さんに設計して貰うことになり、事務所来て貰い打合せを行いました。

三橋倫子さんとの照明打合せ

三橋さんには、これまでも白金台S邸六本木T邸などの難しいプロジェクトでは、照明計画を設計して貰ってきました。

神戸M邸模型

こちらは神戸M邸の模型です。80平米と比較的コンパクトなマンションですが、別荘・別宅的な使い方を考えていらっしゃるので、幾つかの特徴的な空間を作り、中央の水回りボックスと折り上げ天井で繋げるイメージを三橋さんに伝えました。

模型に天井を載せて、内部を覗き込んだアングルです。

こちらは杉並区S邸の平面図です。大きなむき出しのコンクリート壁と梁が特徴的なインテリア空間になるので、その空間イメージ、見せたいポイント、天井の高さや仕上げ素材の色味を伝えて、二つの計画の照明プランを練って貰う予定です。

オーダーキッチン取付け、ほぼ完了

田園調布F邸

田園調布F邸に待望のキッチンが取り付けられました。キッチンにこだわりを持っていらしたFさまの奥さまも取付けの様子をご覧に現場に寄ってくださいました。

オーダーキッチンの取付け

キッチン工事が終わった後の様子です。養生材で巻かれてしまっているので、キッチンの全容は見えません。カウンタートップのみ、寸法の間違いがあったので、後日再度取り付けて貰うことになりましたが…。キッチン奥の開口の先には、冷蔵庫を納めるパントリー(食品庫)、更にその先には廊下を経て洗面・脱衣まで一直線に繋がっていることが判ります。

リビングには高い吹き抜け部分の塗装の為に、仮設の足場が組まれ、今までとはちょっと違う様相を見せています。

Fさまに最終的な色味を再度確認して頂きました。奥に見える既存家具のチーク色と比べ、天井の淡いシナベニヤのクリア色がちょっと薄いことをご心配なさっていましたが、それもこちらで意図したデザインであることをご説明してご納得頂きました。

巾木取付け工事

こちらは棟梁の高橋さんが廊下の巾木を取り付けている様子です。高さ30mの細かい既製品の巾木を、高橋さんが丁寧に何度も寸法を確認しながら取り付けてくれています。細かいところでは、階段のフローリング張りも同時に行われていました。

玄関扉の建て付け

古くて汚れていた建具もきれいに磨けた、新しい枠の中に建て付けされていました。玄関の三和土(タタキ)と手前に見えているポーチ部分はタイル張りになるので、下地のモルタルが勾配に沿って塗られていました。

先週はまだ塗装中だった外壁も、きれいに塗り終わっていました。後、2週間ほどで竣工・お引渡しの予定なので、現場も急ピッチで作業が進んております。完成後の様子はこちらをご覧ください。