Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

アートの最終選定

六本木T邸

先月、こちらでアートを選定してお引渡しした六本木T邸ですが、他のアートの候補も確認したうえで、最終的な決定をしたいとのことで、ギャラリークローゼットの新井さんと事務所スタッフで、幾つかの候補作品を持って伺って参りました。

入った時に正面に見えていた黒いコラージュ作品が、ちょっと暗いとのご意見だったので、同じ仲田智さんの作品で、明るいコラージュを幾つか持ってきてもらい、連作のイメージでかざしている様子です。

アート選定

こちらは、メインの壁に掛かるアートを替えながら部屋の雰囲気を、お施主様のT様と一緒にチェックしている様子です。アートのサイズ、色味、テクスチャーが変わるたびに、空間の様相もガラリと変わってゆくのは幾度体験しても、面白い経験で、お施主様も楽しんでくださいました。度のアートを掛けても、とてもユニークな空間になって、それぞれの良さがありましたが、T様の完成と僕らの設計意図から、こちらの壁は当初掛けていた中込靖成さんの作品に決まりました。

1カ所ずつ交換して、違う角度から眺め、新井さんやスタッフの笠原君や岸本さんの意見も聞きながら、また交換する。そんな作業を一時間ほど繰り返して、ようやく最終形へと結実してゆきました。正面右に掛けていた石塚ツナヒロさんの作品は、当初から僕らは気に入っていたものですが、最終的にもそのまま残ることになりました。

寛建設 鎌倉極楽寺の家見学会

見学記

友人の建築家、寛建設・溝部さんが設計施工した「寛ぎの家72‐鎌倉極楽寺の家」のオープンハウスに伺って参りました。以前のオープンハウスで伺った家も素晴らしかったですが、今回のお宅は何もかもがスケールが上でした。

寛建設 寛の家

南東に海を見下ろす、崖上の絶好の敷地に立つ端正で、開放的で、そして礼儀正しい寛建設らしい住宅でした。一階は玄関、和室と水回り、二階がLDKというオーソドックスな構成でした。

玄関入って正面に見えるのが、二階への階段です。鎌倉の鶴岡八幡を模したとのことで、正面の階段向かって左側の柱は、珍しい銀杏材を使っているそうです。暗めの玄関に二階からの光が落ちてくる様子から、二階空間への期待が高まります。

二階のダイニングからリビングを見た様子です。正面の木製サッシと手すりなしのベランダ越しに、海と空を分かつ地平線が見えています。大きく手を広げて深呼吸したくなるような堂々とした空間です。アートコレクターでもあるお施主様が集めている現代日本若手作家のアート作品が正面右奥に飾られています。

こちらはダイニングの奥に位置するキッチンです。無垢のローズウッド材(!)を建具に使った、見事なオーダーキッチンです。ステンレスのカウンター上に、黒御影の石が載せられており、重厚さと使いやすさの両面を追及されたほれぼれするようなキッチンでした。

僕らもお付き合いのある、リブコンテンツに作ってもらったそうです。

リビングの奥には和室もあります。一階にも和室がありますが、ここでも寝ることができるそうです。右側のニッチにはアートが飾られていますが、奥行きのある壁全てがアートのコレクターでもあるお施主様の収納となっています。

和室の横、階段の上には隠れ部屋のような小さなロフトがあります。細い梯子を上った先には、書斎としても使える、絶景の小部屋が現れます。

こちらは1階の浴室です。シックな黒で纏められた浴室からも、勿論鎌倉の絶景が見下ろせます。視線の先には人家はありませんから、覗かれる心配もありません。

こちらは最初に通り過ぎた玄関です。黒いモルタルの上に、大きな新鞍馬石が置かれ、無垢ウォールナットの上がり框、ローズウッドのフローリングと、和と洋がうまく組み合わされています。
敷地の特性、お施主様のライフスタイル、豊潤な材料使いが寛建設の洗練されたディテールの下に見事に一体化された素晴らしい住宅となっていました。お施主さまのSさま、素晴らしい住宅の完成おめでとうございます!

田園調布F邸のリフォームプレゼンテーション

田園調布F邸

先月現場を拝見して、奥様のリフォームのご希望をヒアリングしていた田園調布F邸のプレゼンに、共同設計者のイン・ハウス建築計画・中西ヒロツグさんと一緒に伺って参りました。

Fさまご夫妻と、4歳のUちゃん、2歳のHちゃん、そして10か月のS君も一緒の賑やかな打ち合わせでした。写真は中西さんがご夫妻に説明している様子です。その横で、わたくし各務は子供たちと必死に遊んでいました。

田園調布F邸のプラン

何度も二人でやり取りをしながら推敲してきた自慢のプランです。二人で一緒に仕事をするのは初めての経験ですが、戸建リフォームのスケルトンリフォームの設計数では恐らく日本一の中西さんと、ハイグレード・デザインリフォームが得意な僕らが、一つのプランをお互い交換しながら昇華させるプロセスはとても刺激的な体験でした。
玄関入って正面にあった一直線の階段を、子供たちの動線を考えて、リビングを経由しないとアプローチできない、行って来いの階段に直したところが一番のポイントだと思っています。

こちらの図面は、リビングダイニング・キッチンと二階の主寝室の関係を描いたスケッチ断面図です。既存住宅では田の字型プランで、光や風が通り抜けにくい構成だった間取りを、平面的にも断面的にも空間を繋げ合わせ、連続する空間を作ることを考えています。

大屋根下の空間がつながっている様子が判るスケッチパースです。階段の踊り場へと登る小さなのぼり壁は、伊豆K別荘リフォームで考えたアイデアを転用しています。

僕らの考え方を一通りご説明したところ、プラン的には大満足だが、予算のことが整理できていないので、返事は待ってほしいとのことでした。連休明けころにはお返事を頂く予定です。最後の写真は、打ち合わせ後に玄関までお見送りに来てくれた、UちゃんとHちゃんです。 また、設計が正式に決まって、一緒に遊びたいですね!