Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

マンションの耐力壁判定について

新規プロジェクト

現在リフォームのご相談を受けているマンションで、どの壁が耐力壁でどの壁が雑壁(非耐力壁)かの資料を作ってほしいとのご依頼がありました。

当該部分の平面詳細図と、その階と上階の梁伏図のコピーがあったので、いつも構造でお世話になっている高田馬場の構造設計事務所ビーファーム・中野さんに図面を見て貰いながら、計算・判定方法を教えてもらってきました。

教えてもらった耐力壁の判定方法は、2007年度版「建築物の構造関係技術基準解説書」の「耐力壁に開口部がある場合」に基づいて計算しています。因みに、雑壁と判定できても、建物全体の耐震診断や区分所有法での共用部の問題、更には建築基準法の防火区画などがあるので簡単に撤去することはできませんが…。

カッシーナでのラグ探し

白金台S邸

先週に引き続き、青山の高級家具カッシーナのショールームに伺って参りました。今回は白金台S邸のリビングのラグ探しです。

昨年から長い時間を掛けてS夫妻とご一緒に色々なショールームを巡って探してまいりましたが、なかなかピッタリとマッチする物がありませんでした。選択するうえでの重要なポイントである、以下の四つの要素が揃ったものが中々見つからないのです。

  1. カラー(色味): ベージュ・灰色系のシンプルな色味が良いが、ベタッとした表情でなく、少しムラがあっても良い。ソファーやラウンジチェアーとの相性も重要。
  2. テクスチャー(触感):短すぎず長すぎないカットで、自然素材の優しい触感が欲しい。
  3. サイズ(大きさ):リビングとソファーのサイズを考えると3×4メートル程度。
  4. ストーリー(興味):機械仕立ての退屈なものでなく、そのデザインやイメージの裏にある、興味をそそるストーリーが欲しい。これが欲しいと思える言い訳(?)

今回も幾つかの良さそうな候補を選んでいただき、サンプルが揃った時点でご自宅に持って帰って貰い、日中の日差しや夜の照明のもと、どのように感じるかをご確認いただくことになりました。

カトリーヌ・ミメ

帰り際に、ショールーム三階のCatherine Memmi(カトリーヌ・メミ)の家具を一通り拝見して参りました。しっかりとした造りと大柄なデザインは以前から大好きなのですが、この大きさは普通の日本の家庭では難しいようです(現在はカッシーナではカトリーヌ・メミは扱っていません…)。

建築知識学校 リフォームセミナー-6

建築知識学校 リフォームセミナー

昨日は建築知識学校のリフォームセミナーの第6回目でした。「現場のスマートな管理術」とのお題目で、工事が始まってからの現場指示図や現場監督とのやり取りの方法などについてレクチャー致しました。

リフォーム 解体図

マンションリフォームで重要な解体図の一例です。何を撤去して、何を保管、どこまで壊すのかをカラーで図示することとしています。これは壁解体図で、もう一枚の床・設備解体図と合わせて解体図一式となります。

リフォーム 墨出し図

こちらは解体が済んだ後の墨出しの際に使う図面です。どの壁を基準に新しい壁位置を導き出すのか、色分けしながら指示した図面です。何と平行で、余りの寸法がどの程度かを現場でチェックする際に役立つ図面の説明をいたしました。

リフォームの墨出し状況

上の図面を基に、コンクリート下地に現場で墨を打ってもらった様子です。壁位置だけでなく、壁厚さや建具枠、建具の寸法まで書き込んでもらうことで、間違いのない指示ができると思っています。

レクチャーの後は先回に引き続き、工務店「」の片岡さんに参加してもらって、中西さんとの三者対談を行い、授業後半は来週プレゼンしてもらう予定の課題のエスキースチェックを行いました。課題が進んでいない人には、他の学生のエスキース状況を見ながら研究してもらうようお願いしたところ、写真のように皆が集まってお互い刺激的なやり取りが発生していました。

 授業後には毎回定例となった池袋駅近くの居酒屋での反省会(打ち上げ?)です。毎回参加者数が増えているので、来週の最終回は全員参加が目標です。