Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

麻布のマンションリフォームのコンペ

新規プロジェクト

麻布の100平米越えマンションのリフォーム設計のコンペがあり、そのプレゼンテーションで新宿に出掛けて参りました。

麻布のマンションリフォーム模型

南斜面の傾斜地に建つ風格のある築30年のマンションに、30代のご夫婦とお子様が楽しく暮らす間仕切り壁のないワンルーム的な空間にしたいとのご要望でした。震災後の慌ただしい中でしたが、うちの事務所では珍しいコンセプチュアルな設計だったので、判り易いように小さな模型を作ってみました。

南麻布のマンションリフォームのプレゼン図面

このコンペはリビングデザインセンター・オゾンのリフォーム設計コンペで三人の建築家の一人に選ばれていたという経緯です。模型が判り易く、プランもワクワクするとお施主様に言って頂けました。あとは一週間後に連絡予定の結果待ちです。
その後、残念ながらほかの設計者に依頼することが決まったとのご連絡を頂きました。

家の時間-16 耐震補強リフォーム

広尾K邸

ウェブマガジン「家の時間」に連載している建築家リフォームのコーナーに、耐震補強リフォームについての記事が掲載されました。

耐震補強リフォーム

今回の大地震をきっかけに、耐震リフォームを考え始めた方が沢山いらっしゃると思いますが、ただ闇雲に頑丈にするのであれば簡単ですが、使い易さや住み心地、デザイン性まで考えてゆくと複雑で高度な設計が必要になります。

ピロティーの耐震補強

こちらはピロティー(一階部分が柱で、居住空間が二階にある)形式の別荘をコンクリート壁を使って補強した際の写真です。地震が多い伊豆で別荘リフォームをお手伝いした際の様子です。

こちらは、広尾K邸のリフォームで、構造設計者と大工と建築設計が三者で協力しながら耐震リフォームを行った際に、大工への補強方法を説明したスケッチ図です。
震災の直後には、住人の不安を煽って商売をしようとする人たちが現れますが、耐震リフォームも焦らずきちんと検討したうえで実施して頂ければ幸いです。

六本木T邸リフォームは工事続行中です

六本木T邸

みなさま大地震の影響は如何だったでしょうか?事務所は、書類や資料や古い模型が棚から崩れ落ちて床に散乱し、地震当日は早めに帰宅いたしました。幸いに被害は小さく、月曜午前中の2時間ほどの作業で片付けることができました。
現在工事中の六本木T邸の現場は、エレベーターがストップしたほかは、大きな問題もなく、今もほぼスケジュール通りに動いています。

二重床張り

先週は防音仕様の二重床下地が張られました。既存で使われていたUFG(旧ブリッジストン)社のSVシリーズを採用しています。

開口部以外は際根太を使わない独特のシステムで、三種類のクッションゴムが使われています。

フローリング張り

二重床に続き、TESのガス式床暖房が設置され、昨日からフローリングが張られ始めています。今回採用したフローリングはスカンジナビアンのオーク三層・ワイドプランクフローリングです。表層のナラ単板が厚み4ミリ、幅189ミリで、無節をナチュラルオイルでクリアに仕上げた最高級品です。

床埋め込み照明

壁際のフローリングには、FLOS社の床埋め込み式のLED照明を埋め込む予定なので、その納まりを実験で作って貰った様子です。
今後は震災の影響で、ボードやガラスといった材料の手配ができるか、そしてガソリン不足になった際に職人が集まってくれるかによって、工程に変化が出てくる可能性ありますが、まずは現場と連絡を緊密に取り合って、工事をサポートしてゆく予定です。

最後になりますが、今回の震災にて、被災された地域の皆様、関係者の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。