Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

キッチンジャーナリスト・本間美紀さんのキッチントーク

ニュース

新宿のリビングデザインセンターオゾンで昨日から開催された展示「あこがれのキッチン&バス Ato Z」のオープニングにスタッフ一同参加して参りました。

従来のキッチンのように、単なる料理を作る機能に特化した設備と考えず、コミュニケーションのスペースやライフスタイルのシンボルとして捉える新しいクライアント層が増えていることに注目した展示でした。

展示はリアルな物ではありませんでしたが、その分新しい方向性を示唆する、おしゃれでスタイリッシュで、それでいてDIYや趣味の世界が反映された、イキイキとした展示になっていました。写真のタイルカウンターのキッチンの脚がイーゼル状の軽いもので作られたところや、ユーティリティーにスタルクの超高級シンクがさりげなく使われているアイデアなど、とても新鮮に感じました。

展示のコンセプトとプロデュースを手掛けたのは、以前からの知り合いのキッチンジャーナリストの本間美紀さんでした。本間さんの オープニングトークは、立ち見どころか、吹き抜け越しの二階席からの視聴もあって、大人気でした。

ミラノサローネの最新キッチントレンドと、日本のキッチン実例を比較しながらの話はとても興味深く、中でも、カルディーやインテリアショップの陳列方法とキッチンのトレンドがシンクロしている話や、お施主様の食事に対する思い入れが、ユニークにキッチンの形態を生み出そうとしている話など、聞き所満載の話でした。

リフォーム産業新聞 手描きプレゼンテーション

ニュース

いつもお世話になっているリフォーム産業新聞の「リフォーム達人倶楽部」のコーナーで、カガミ・デザインリフォームのプレゼンテーション手法を取り上げてもらいました。

タイトルは「世界の一つのプラン、手描きで想いを一枚に凝縮」。クライアントの生活視線に立った動線や収納計画までを考慮したプレゼンスタイルが、リフォーム業界の中でもユニークだと記事にしてもらいました。

 プレゼン図面のポイントとしては、

  • 設計手法を事前に伝えるコト
  • 施主に同化するコト
  • 95%の力をプラン作成に割くコト

を挙げて貰いました。他にも細かいポイントとして、見える景色まで想像できるスケッチであるコトや、人影でリアリティーを演出するコト、細かな物入れまで提案しているコトなども取り上げてもらいました。

リフォーム産業新聞

今回の新聞には、他社のプレゼン手法や写真の撮影方法、リフォームショールームの作り方など、リフォーム業界で活躍してゆく上でのお役立ち記事が満載でした。

目黒S邸 解体情況の確認

目黒S邸

今月頭から工事が始まった目黒S邸のリフォーム現場に、解体情況の確認で伺って参りました。

目黒ハウス

床下地以外の間仕切りや衛生機器などほぼ全てが取り払われた状態で、本来この部屋が持っている伸びやかな空間性を実感することが出来ました。床下地については、精度がよければ残しておいて、新しい床の下地として再利用することも考えていましたが、根太のたわみや床のレベルがあまり良くなかったので、本日の打合せで予定通り解体することに決定しました。

浴室・洗面・トイレを撤去したあとの床下配管です。小梁のスリーブが勝手に広げられていたり、鉄筋が露出している箇所も見受けられましたが、全体には大きな問題ではないと思える程度でした。築40年以上のマンションなのに、逆梁工法で作られていること自体が改めて驚きです。これまでに二度ほどリフォームされている形跡があり、当初の新築工事時の施工技術より、後のリフォーム屋の建築技術の方が明らかに劣っていると思われました。右手に床に見える三本の赤い棒は、ユニットバスの脚を支えるために後で追加された鉄骨の角パイプでした。

現地にはSさまご夫妻も来てくださったので、西側窓に設ける予定の開口の位置や高さなどを、テープで貼って確認して頂きました。 青いテープで囲われた、横長と縦長の窓が開口になる箇所です。