Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

保養所の試泊

見学記

建設コンサルタントとしてお手伝いした新しい保養所に、先日の竣工式に引き続き、今回は試泊で伺って参りました。

梅雨の合間ではありますが、晴天に恵まれてチェックインの3時からゆっくり建物を堪能することが出来ました。外観は国立公園の特別地域に建つ建物なので、周りと馴染む比較的落ち着いたデザインとなっています。

試泊させて頂いた部屋は一番広く、一番眺めの良い部屋でした。目の前には美しい湖が広がり、昼寝しながら素晴らしい景観が楽しめる部屋に泊めて頂きました。因みに写真左には9畳の和室が、写真右にはビューバスがあります。

食堂はシックな空間の中では比較的明るく、ナチュラルな雰囲気の空間です。ゆったりと面積が取られた中で、フルサービスの洋食を楽しませて頂きました。

食後には一緒にプロジェクトを進めてきた会社の方々、施工側の設計者と現場の工事長、マネジメント会社の方、それぞれのご家族がロビーに集まって、お酒等を飲みながら建設の苦労や思い出のエピソードを語り合って夜中まで大いに盛り上がりました。大きな吹き抜けの中に、小さな気の利いたコーナーが沢山しつらえてあり、その中を皆が移動しながら、話が続いてゆきました。

こちらは翌朝すっかり仲良くなった、赤ちゃんと子どもが窓際のベンチで遊んでいる様子です。試泊して、サービスや食事で気がついたこと、宿泊しての感想など細かい事柄についても、翌朝コメントさせてもらいました。
クライアント側に立ってコンサルタントとしてお手伝いした経験は、設計者と施主がどのような点で相違が生まれ、どのようにそれが助長して行く可能性があるのかを冷静に分析、研究する機会を与えてくれました。完成時がベストな状態ではなく、そこからの体験が加わることでより良くなる空間に付いて、大いに考えさせられました。

保養所の竣工式

見学記

この二年間、設計施工業者選定から基本、実施設計、工事監理のプロセスを通じて、施主側の設計コンサルタントとしてお手伝いしてきた、さる企業の保養所の建て替え工事が竣工しました。

本日は、施主側の担当者、ゼネコン、近隣住民や役所関係の方を招いての竣工式でした。

素晴らしい湖や山々の景観に恵まれた敷地に、写真のようなシックで大人っぽいデザインの保養所が完成し、関係者一同皆大喜びでした。写真は、吹き抜けに立つ大きな円形の階段が印象的なロビーです。

こちらは、木製のテーブルと椅子がモダンな雰囲気の食堂の様子です。窓からは湖越しに美しい山々の景色が広がります。

梅雨の時期とは思えぬ快晴に恵まれ、気持ちの良い式典の後、設計者に建物を案内して貰いました。
今回はコンサルタントとしてのお手伝いだったので、設計自体は全く行っていませんが、施主側がどのようなことを重視し、何を不安に思いながらこのような施設計画を進めてゆくのかを、一通り体験できたことは、とてもよい経験になりました。関係者の皆様、本日はどうもおめでとうございました!

家の時間-7 軽井沢のロハスリフォーム

軽井沢Y邸

ウェブマガジン「家の時間」で連載している「建築家リフォーム」のコラムに「軽井沢のロハスリフォーム 二拠点居住の可能性」を書きました。

お子様がアトピー体質で、なるべく自然素材を使って、住人にも環境にも優しい空間にしたいのことで、LOHASなライフスタイルを勉強しながら設計していた当時を思い出します。

中古で購入した、ほぼ打ち捨てられた状態だった別荘が、フルスケルトンリフォームでココまで気持ちよい空間になりました。当然耐震補強や、断熱性能もアップしています。使った素材は、ナラの3ミリ厚の無垢材を貼り付けた三層フローリング、大谷石、壁と天井は全て珪藻土です。

狭くて石張りだった庭のテラスは、広さを2.5倍に膨らませたウッドデッキとして作り直しました。梅雨の湿気の中で軽井沢の写真を見ていると、高原の爽やかさの中に身を置きたくなりますね。この別荘についての詳細は、以下のページでも紹介しています。