Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

完成そして竣工パーティー お茶室リフォーム-15

お茶室リフォーム

長い時間が掛かりましたが、ついにS邸のお茶室リフォームが完成しました。その引渡しに合せて、お施主様のS様夫妻が
カガミ建築計画のスタッフ一同と、施工の小宮工務店をドリンクパーティーに招待してくださいました。

記念写真は完成した茶室でのもので、左から設計担当の後藤さん、お馴染みの大工の伊藤さん、小宮工務店の社長小宮さん、S先生とSさま、後列は事務所スタッフの岸本さんと私、各務です。

S邸2階のダイニングで、ビールにおいしいワイン、生春巻きとサンドイッチを用意してくださり、施工途中の写真を見ながら皆でワイワイガヤガヤ設計や施工途中の苦労話に華が咲きました。最後は残った人たちで麻布十番にまで繰り出して、夜の2時まで楽しませて頂きました。本当に愉快な夜でした。
S様ご夫妻、どうもありがとうございました。

畳の敷き込み お茶室リフォーム-14

お茶室リフォーム

畳が入って、お茶室リフォームもいよいよ大詰めです。クリーニングが入り、最後の仕上げ職人として、畳屋さんが畳の敷きこみにやって来ました。

畳の敷き込み

50年以上畳職人一筋の高橋さんは、横浜市から「横浜マイスター」という称号を貰っている畳工さんで、座っただけで畳の中身が何かわかるとか、床の間の薄縁畳の縁の柄合わせに職人の技が出るという話を伺いました。

これで、お茶室の工事は一通り完了しましたので、記念に大工の伊藤さんと、設計の担当の後藤さんも交えて、皆で記念撮影をしました。

中古別荘の解体調査 軽井沢中古別荘リフォーム-02

軽井沢Y邸

Y夫妻が軽井沢の中古別荘の購入を決めてから1ヵ月、事務所スタッフ一同と知り合いの大工と一緒に乗り込んできました。中古住宅のリフォームでは、一般に良く「工事してみないと判らないので、工事費がちゃんと見積もれない」という話を聞きます。
しかし、これは住みながらのリフォームの話しで、時間的余裕が無い時の話ですね。今回は時間的な余裕もあって、現在住んでもいない別荘リフォームですから、まず先に大工と一緒に気になる部分や構造がわからない部分を解体し、詳細な現地調査を行いました。特に今回は既存別荘の図面(別荘竣工時の図面)も不動産屋さんが作った程度の簡単な間取り図しかありませんでしたので、測量と写真撮影からスタートです。

軽井沢の中古別荘解体調査中

同時に大工さんには気になる箇所の壁や床、天井までドンドン開けていってもらいます。筋交いがあって欲しい壁に’筋交いが見付からなかったり、トイレの床をはがしたら、予想もしなかったコンクリートのタタキがあったり、さながら探偵が古い屋敷を捜査しているかのようなドラマが展開します。朝の10時に調査を開始し、細かい寸法を測量し、隠れた構造を調べて、それらを図面に書き込んでゆく作業が終わったのは、暗くなってきた夕方の4時です。

こちらは屋根裏の様子です。簡単に既存建物の調査と言いますが、大工さんも合わせて総勢5人の専門家で約6時間、これだけの労力が掛かるのです。後は事務所に帰って、測量した寸法と写真を比べながら、構造や設備の位置まで落とし込んだ図面を書くだけです。

最後の写真はおまけで、屋根裏に見つかったスズメバチの巣です。既に捨てられていましたが、見付けたときは一瞬全身に悪寒が走りました。