Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

ハイブランド家具屋巡り-1@代々木I邸

代々木I邸

代々木I邸のお客さまと、ハイブランド家具屋巡りを始めています。Iさまは、クラシカルでおおらかなデザインもお好きですし、モダンでスタイリッシュな家具もお好きなので、メゾネットであるが故にちょっと変形なリビングダイニングにどのような家具をどうレイアウトするかを研究するために、色々な家具屋をご一緒に回って、率直な意見を交換する作業を始めています。

最初に伺ったのは、外苑前のB&Bイタリアのショールームです。B&Bのモダンなデザインの家具と、マクサルトのオーソドックスなデザインの2本立てなので、気に入って頂けるのではと考えてのスタートでした。
この写真のちょうど正面に見えているアルモラは是非検討したいとのお話しでした。

全体的にとても気に行って頂けたようで、3階ショールームにあったこの回転するアモエスもどこかに置けたいので、平面図に落とし込んでみることになりました。

1階にあった、アークを描くこのアルネもリビングに置けそうだとの話で盛り上がりました。

しかし、何よりも一番気にいって頂けたのが、このウォークイン・クローゼット・システムのバックステージでした!

沢山のお洋服を持っていらっしゃるとのことで、それをどう整理したらよいかは以前から大きな悩みだったとのことで、大きなお部屋一室をこのクローゼットシステムで作り込めば、どんなに楽しいだろうととても喜んでくださいました。

同じバックステージのシステムでも、この正面に見えているスタイリッシュな色合いも好みだとのことで、二色を混ぜて提案させてもらうことになりそうです。

細かい収納システムのオプションも色々と案内して貰いました。

B&Bイタリアがご一緒に訪問した最初の家具ブランドで、具体的なお見積りまではお願いする予定ではありませんでしたが、結構な数の家具を気に入って下さったので、折角なので、仮の候補として張地まで選んでお見積りを依頼することになりました。

元々お洋服選びが大好きだったというIさまは、家具のデザイン選び以上に布地やレザーを見るのがお好きだとのことで、大いに盛り上がりました。

つぎに伺ったのは、青山のアクタスの中にあるポリフォルムのショールームでした。

B&Bイタリアから歩いてすぐの場所なのでと寄ってみました。 僕らが好きなベンチューラの椅子は良さそうだとは言っていたただけましたが、 あまり展示数がなく、残念ながら盛り上がりませんでした。

その流れでつぎに伺ったのはリマデシオのショールームでしたが、色味などは良いものがあるとのコメントは頂きましたが、それ以上の発展はありませんでした…。

壁の大理石張り@品川N邸

品川N邸

キッチンの組立てが終わった品川N邸では、玄関から廊下、そしてリビングへと続く、壁の大理石張りが始まりました。

品川N邸_壁大理石張りプロセス

大理石では、良くお世話になっているキダマーブルの良く知っている職人さんが現場に来てくれました。
カットされた大理石を現場に搬入してから、最初の作業は墨出し(スミダシ)です。ベニヤ板の下地壁に、文字通り墨壺を使って平行なライン(墨)を記してゆく作業です。

品川N邸_壁大理石張りプロセス

こういった壁に何かを張る作業で大変なのは、壁が床と接する最下段部分と、壁が天井と接する最上段部分、それに入隅、出隅のコーナー部分の取り合いなのです。床と天井は、厳密には平行でないこともあるので、どの線を基準にして張り始めるかで、その後の張り方の精度が変わってきてしまうのです。

品川N邸_壁大理石張りプロセス

ご主人さまの書斎部屋全体をビニール膜で養生した石加工場を作って、粉塵が飛び散るのを防いだうえで、最下段に張る石を微妙にカットして調整してゆきます。
因みに、写真左手に見えている大きく膨らんだ風船のようなものは、カッターの横に掃除機のような吸引機が付いており、粉塵を含んだ空気をフィルターしているのです。

品川N邸_壁大理石張りプロセス

廊下からリビングに回ってくると、家具を壁に埋め込んだ箇所があり、その下端ラインと最初の一段目が絡んでいるので、より慎重な作業が必要だったそうです。

品川N邸_壁大理石張りプロセス

最下段が決まってくると、中段については結構なスピードで張り作業が続いてゆきます。

品川N邸_壁大理石張りプロセス

壁への石の張り方も色々とありますが、今回は石のサイズを小さくしたことで、厚みが15ミリと薄く(通常は25~30ミリ)できたので、2液性ボンドを使った圧着工法なので、特に早く作業が進んでいます。
2液性ボンドは硬貨するのに少し時間が掛かるので、その間に石がズレないように、 目地の十字部分に速乾の硬化材を差してゆきます。

品川N邸_壁大理石張りプロセス

この写真で灰色に見える部分が後塗りの速乾の硬化剤です。

品川N邸_壁大理石張りプロセス

作業に取り掛かってから3日目で、ここまで進みました。職人さんの前の壁に張ってあるのは、設計施工で請け負ってくれているスタイル・イズ・スティル・リビング(SISL)が書いてくれた石の発注書です。

壁大理石張りの発注図

大理石の仕上げも2通りを混ぜる形でデザインしていましたが、図中で青マーカーで塗られている部分が水磨き(ツヤがない仕上げ)で、その他の白地部分が本磨き(艶あり)となっています。

壁大理石張りの発注図

帯の太さも基本は2種類ですが、実際には最下段と最上段は違う寸法ですし、梁型やコーナーの仕上げなども変わってくるので、ここまできちんとした図面を描くのも大変だったと思います…。

品川N邸_壁大理石張りプロセス

最上段は梁型もあって、また細かい作業になってゆきます。

品川N邸_壁大理石張りプロセス

建具上や、収納上にも大理石を張り伸ばしています。見切り材として塗装したスチールのアングル材を入れて貰っていますが、そこにも3ミリの目地を通して貰っています。細かくて写真では見えにくいですが、見切りとの間に小さな木片が2つ挟まっていますが、それが3ミリの目地幅を担保してくれているのです。

品川N邸_壁大理石張りプロセス

4日間かかって、ようやく最後の数枚のところまでたどり着きました。

品川N邸_壁大理石張りプロセス

最後に残る作業は、目地詰めと…、

品川N邸_壁大理石張りプロセス

壁や天井、造作家具との取り合い部分のコーキング材打ちで、完成です。

品川N邸_壁大理石張りプロセス

細かい取り合いですが、石壁に設けた照明スイッチもきれいに納まっていました。
因みに、今回の工事中の写真のほぼ半分は、SISLの現場監督の中川さんの撮影写真を提供して貰いました。中川さん、ありがとうございます。

壁や床の下地作り@麹町K邸

麹町K邸

麹町K邸のリフォーム現場、壁や床の下地作りが進んでおります。

リビングから廊下やキッチンを見返した様子です。向かって右側の壁にはモルテーニの壁面収納505シリーズが設置される予定です。

モルテーニから事前に指示された位置にベニヤ板の下地が入っています。

キッチンは、まだ奥に見える息子さんの部屋との間仕切壁がない状態ですが、床下の設備配管がキッチン屋さんから指示された位置に立ち上がってきていました。

キッチン内部からの写真だと、天井の同時吸排スタイルのダクトも指定位置にズラされていました。

洗面所も、床下の給排水管が適正な位置に立ち上げられていました。パッと見ると、先回の墨出しの際とあまり変わっていないように見えるのですが、こういった細かく緻密な作業が後々の正確さに繋がってくるのです。

こちらは主寝室からウォークインクローゼットを見返した様子です。

ベッドから見える位置に壁掛けテレビを設置する予定なのですが、壁掛けエアコンを設置する場所とテレビが被ってしまうことを現場から指摘されていました。

弊社担当スタッフの竹田さん、施工をお願いしている現代製作所の社長であり、今回のプロジェクトの現場監督でもある上林さんとがその打ち合わせをしています。

ちょうどこのタイミングで、Kさまご夫妻が現場に来てくださいました。

現場を一通りご案内して、問題点が何か、ご判断を仰ぎたい部分がどうなっているかをご説明した後、現場にテーブルで打ち合わせをさせて頂きました。
造作家具の突板の塗装サンプルが届いていたので、それらもご確認頂きました。

隣室の書斎スペースの工事もご一緒に見て頂きました。

こちらも、先回からあまり進んでいないように見えるのですが、床暖房の配管やミニキッチンの給排水配管等がきちんと進んでおりました。

こちらでは、造作家具で隠れる場所の給気口をどうやって処理するかを現場側と相談させて貰いました。

2連の給気口です。リフォーム前はこちらの部屋にも通常サイズのキッチンにレンジフードが、そして浴室の換気扇がありましたが、リフォーム後はミニキッチンでシンクのみのレンジフード無し、そして浴室も無くなったので、トイレの換気のみに対応する給気量で良くなるので、この前に被さるように作る造作家具の背面にチャンバーを作り、横面に新たなグリルを作って、そこから給気をするアイデアを現場側に相談させて貰いました。