Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

セミナー「カラーガラスとマンション改修」@AGC(旭ガラス)

学校・セミナー

AGC(旭ガラス)からのご依頼で、京橋のAGCスタジオ(ショールーム)にて開催中のリノベーション展の一環として、カラーガラスの魅力についてのセミナーを行ってまいりました。

リノベーション展に関連してのセミナーということで、「カラーガラスとマンション改修」というタイトルで、プログラムを組んでみました。

僕らはカラーガラスはガラスの一種だという考えで使っているわけではなく、カラーガラスという名前のインテリア仕上げ素材として、ビニールクロスや塗装仕上げ、突板や大理石と等価に考えていたので、その特徴を高級感-普及品、ツヤあり-ツヤなしという二つの軸でその特徴を整理したのが、上記の資料です。

カラーガラスを使った事例の紹介がメインでしたが、「カラーガラス使いの極意」という思わせぶりなタイトルで、カラーガラスを天井に貼る際の注意点や、上記のスライドのようにカラーガラスと透明ガラスを連続して使用することのメリットなどについてもお話をさせて頂きました。因みに写真左側が南麻布K邸のシャワーコーナーで、右側は横浜伊勢山Y邸の特注スチールサッシです。

マイナーな素材のセミナーなので、聴講者がゼロだったらどうしようかと一人心配しておりましたが、AGC側の広報のお蔭で、30人弱の方が来てくださりました。

こちらはスライドの最後でお見せした、設計者側からメーカー側に対する、カラーガラスに関する要望リストです。どうしても割れることでネガティブに考えられてしまう素材ではありますが、思い切った使い方で、透明感やツヤ感などの魅力を引き出せるのではと思っているので、ちょっと盛沢山な要望を載せてしまいました…。

セミナー終了時には、司会の木原さまから、昨年8月に発売になっている「世界にひとつだけのプレミアム・リノベーション」のご紹介も頂きました。

実は今回のリノベーション展は、AGCスタジオが全面的にリノベーションしたことを記念してのイベントでした。色々と面白い展示があって、セミナー前に案内して頂いたのですが、そのときの写真を撮るのを失念してしまいました…。セミナー後に2階に展示されていたカラーガラスやガラス関連の一部の写真があったので、それらを載せておきます。一番右下にある艶消しのカラーガラスの「マテラック」はツヤこそありませんが、不思議な奥行感のある素材で、是非近いうちに使ってみたいと思える建材でした。
AGCスタジオの皆さま、大変お世話になりました。また、お忙しい中聴講に来てくださった方々、どうもありがとうございました。

 

暖炉マントルピース用の大理石スラブ探し@西麻布N邸

西麻布N邸

マンションには珍しく、本物の薪を燃やせる暖炉がついている西麻布N邸ですが、当初のままのデザインではリフォーム後のインテリアと合わないので、こちらも暖炉リフォームをすることになっています。これまでは露出になっていた箇所を大きな大理石のスラブで塞いで、モダンなマントルピースデザインにしようとの話になっております。

このコラージュ写真の赤く記された箇所に用いる大理石の候補を探しに、岐阜県大垣市から関ケ原市近辺にある石材屋さん巡りに行くことになりました。

この部分の石工事の施工をお願いしてる鈴木大理石の成沢社長にお願いして、4か所の石材倉庫巡りに付き合って頂きました。

当初のイメージでは、元麻布I邸のテレビボードの背面に張って貰ったような、黒い素地に白くシャープな線が何本か入っているようなネロマルキーナ(スペイン産大理石)を候補に考えていたのですが、岐阜に行く前から、白い線が多かったり、黒が黒くないものが多いので、簡単には良いものが見つからないのではと言われておりました。こちらのサンプルは白い線が多すぎで、

 

こちらのスラブは、白い線が繊細過ぎる感じでした。

とはいえ、時間が限られた中で探してゆくので、黒の素地の美しさからこちらのスラブを一つの候補とすることにして、成沢さんと測量しながら、どの部分の使うのかをテープでマーキングしてゆきました。ひとつ前の写真は、実はそのマーキングを終えた後の写真です。

磨き仕上げの大理石スラブは、倉庫の照明や窓からの自然光が映り込んでしまって、なかなか本当の石の柄を撮影することができないので、石材屋さんに無理をお願いして、立てかけてあるスラブ材の上に載らせてもらい、写真撮影してみました(本当は危ないのでダメですね…)。

上から撮影すると、これまでの写真とは違って、映り込みのない比較的きれいな写真が撮影できました!

その他の倉庫でもネロマルキーナ、似たような柄のネロクラウン(中国産大理石)を見て回りましたが、なかなか良いものがありませんでしたが…、

この業界でナンバーワンの在庫数を誇る関ケ原石材の倉庫を回っていたら、漆黒のベースに白くシャープな線が走っている素晴らしいネロマルキーナが何枚も並べてありました!

ところが、残念ながらすべてが売却済みのものでした…。ちょうど他の設計事務所の検品中だとのことで、指を咥えて眺めてみたところ、偶然知り合いが検査チームの中にいたので声を掛けてみたところ、やはりそちらで取り組んでいるプロジェクトでも僕らが考えているような大理石スラブを長い間、探していたそうです。ところが国内ではどうしても見つからないとのことで、数か月前に中国のアモイ近郊にある大理石スラブの集積場を見て回って理想のものを見つけ、国内に輸入されたものを最後に検品に来ていたそうです。

黒ベースは国内で探すのは難しそうだとのことが、上記のことからも分かったので、発想を変えて別の色で魅力的に感じる大理石スラブをすることにしました。こちらは強く大きな柄が入ったアラベスカート(イタリア産)です。柄が大胆でかっこよかったのですが、白地の部分が黄ばんで見えるのが残念だと感じ、候補には挙げませんでした。

こちらはベース色はブラウンですが、きれいな白線が走っているサボナ・ブラウン(トルコ産)でした。素地のブラウン色の部分がきめ細やかで、美しかったので候補に挙げることにしてマーキング作業もさせて貰いました。

最後に見つけたのが、こちら金色(黄色?)の斑が印象的なムルシア・ブラン(トルコ産)でした。ここまで2つ候補に挙げてきた大理石スラブは、全体に癖がなくシャープなイメージのものでしたが、このスラブを見た瞬間に、もっと癖があって一枚の絵画のようなものも良いのではと考えが変わりました。

とはいえ、結構強い柄と色なので、その特徴的な部分を接写するとともに、似たように色が変化したサンプル材の手配を成沢さんにお願いしておきました。

これは奥まったところにあったムルシアブランのスラブ材をクレーンで吊り上げて、より模様や色を確認しやすい位置に移動してもらっている様子です。

日帰りの岐阜ツアーから戻って、すぐに写真を整理して、候補に挙げた大理石の特徴と張り方を資料に纏め、

展開図のマントルピース部分にコラージュしてみた図面を作って、まずはお客さまにメールをお送りして、次回の打ち合わせで石材を決定する段取りと致しました。

 

 

 

 

三田M邸リフォームの経緯と顛末-1

三田M邸

ちょうど5年ほど前に、台東区のオーナービルのペントハウスのリフォームのご相談を頂いていたMさまから、以下のようなメールが今年の春に届きました。

ご無沙汰しています。2012年に、ビル自宅部分のリフォームの件で ご相談にのっていただいた台東区のMです
その節はありがとうございました。その後色々あって、港区三田にマンションを購入して引っ越すことになりました。

リフォーム済物件だったので少し手を加えるつもりで、不動産仲介会社の紹介のリフォーム会社D社と仮契約を結び、すでに解体も済んだ状態となっています。まだ全体のイメージが定まらないままの見切り発車で工事が始まり、内装の具体的な部分も未定なので暫定見積もりの状態ですが納期がかかるキッチン、洗面台、お風呂等水回り部分や床のフローリング、タイル等の部分部分で先に発注になってしまいました。

工事の進め方や仕上がりに大変不安を感じています。

せめて、玄関回り、リビング、ダイニングの壁面、書斎コーナーの造作や内装だけでも各務さんに何かデザインアドバイスをいただけないかと思い、ご連絡をさせていただきました。

とのご連絡を頂きました。お電話でもお話をしたところ、とてもお困りの様子でしたので、まずはお話だけでもとのことでこちらの事務所に来て頂きました。Mさまもリフォーム会社のD社も簡単な工事という認識で契約や解体を先行してしまったようですが、実際にはMさまがお求めになっている空間の質は、D社には難しかったようで、Mさまからの素材提案に対して、D社が完全に受け身になってしまい、言われた通りのことしかできないような状態になってしまっているようでした。また、契約時の概算見積りも不明箇所が多く、一式工事ばかりで、今後に不安を感じるような内容でした。ちょうど、Mさまが現場のカギを持っているとのことで、近くでもあるのでご一緒に解体まで済んだ現場を見に行くことになりました。

ザっと見ただけでは、大きな問題は無いように感じられました。

元々平面図以外の図面がないまま工事着工しているようで、細かく見てゆくと図面と現場の床に描かれている墨出し寸法が違っていたり、キッチンの施工図と梁の位置がずれていたりとお客さまが不安に感じられることが実感できるような現場であることが分かりました。とはいえ、D社がなにか不誠実な工事をしているというより、Mさまの考えている空間をどのように実現したら良いのか分かっていないことが一番の問題だと思われた。またMさまの奥さまも色々と考えているうちに、インテリアイメージでも迷子になってしまっているような印象を受けたので、D社が作ってきた見積りを査定して、図面で収まっていない箇所を指摘してゆくと同時に、Mさまの奥さまともう一度素材を見直してゆく作業をアドバイスしてはどうかというご提案をいたしました。

50万円という費用で4~5回の打ち合わせとメールのやり取りで、問題点の洗い出しと奥さまのインテリアイメージの再構築をお手伝いするお約束でアドバイスをすることになりました。既に解体後の工事がストップしていましたが、一旦すべてをストップして、奥さまと一緒に素材ショールーム巡りをいたしました。こちらは原宿のアドヴァンでタイルのサンプルを見ている様子です。

僕らが良く使っているアドヴァンのホワイトエクスピリエンスは白も灰色もとても素敵なので、どこかに是非使いたいとのことになりました。

既に奥さまが集めていたカーテンやファブリック類のイメージも、アドヴァンの打ち合わせテーブルを使わせてもらって、お話をさせて頂きました。

キッチンもすでに発注済とのことでしたが、天板はまだ決まっていなかったとのことで、クッチーナのショールームを訪問して、3種類のクォーツストーンの中から2つを選ぶという考えで進めさせていただくことになりました。

他にもご一緒にショールーム巡りをして集めてきた素材を事務所の打ち合わせテーブルの上に載せて、リフォームプランと見比べながら、どこに何をどのように使ってゆくかをお打合せさせて頂きました。

更にその後、仮決定した素材に加えて、新たに取り寄せた素材をもって現場にご一緒して、すべての仕上げ材を一つ一つ決定して行きました。

決まった素材を見積りができるように、担当スタッフの神崎さんが手書きで図面に書き込んだものがこちらです。

最初にはなかった展開図も、こちらからの依頼でD社に描いてもらいました。幾度か手直しをしながらやり取りをしていったのですが、どうも反応が悪く、改定された見積りも出てこないうえに図面の訂正も進まず、何度も同じやり取りを繰り返すようになってしまいました…。
ひと月ほどで大至急で仕上げ材を一通り決めて、図面に訂正指示を出して行ったのですが、そこから2か月経っても見積りが出てこないとことで、D社からリフォームの内容がとても難しくて、自社では図面も書けないので、設計者を入れたいので、その分の追加設計料が欲しいとのメールがお客さまのところに届きました。
因みに、こちらはMさまとのアドバイスの契約の当初から、D社と直接会って話をしたり、メールのやり取りをすると、彼らの世話をすることになってしまうので、すべてお客さまのMさまに間に立って貰っており、直接会ったりメールのやり取りをすることは避けていました。

ここまで折角乗り掛かった舟だから、何とかD社に最後まで工事をして貰いたいとおっしゃっていたMさまのご主人が、ここまでMさま側の設計者(つまり僕らのこと)がやってくれたのに、見積も出ないまま待たせて、施工側での設計者を入れたいとはどういうことかとの話になってしまいました。こちらが知っている施工会社に現地を見て貰って、ここから工事を引き継いでやってもらうことができないかとの話が上がって参りました。

こちらもD社がそこまで悪いとは思っていなかったので、何とかD社で最後までできればと思っておりましたが、自分たちの能力では実質できないとお手上げをしたのと同じ意味だと理解できましたので、良くこちらの工事をお願いしているリフォームキューの岩波さんと森井さんに現地に来てもらいました。
当日は設計&営業担当のお二人の都合しか付きませんでしたが、その後カギをお預かりして、電気や設備の施工会社の人達にも現場を見て貰って、お見積りの準備を進めて貰っていたところ…、

見積り上施工されていなければいけなかった、PSからの給水管の更新工事ができていないまま、ユニットバスを設置してしまっているので、一度ユニットバスを解体しないと給水管の一部が古いままになってしまうという結構大きな問題が隠されていることが分かりました。リフォームキューの見積りが上がった段階で、比較検討資料を作った際には、面積間違いや単価の間違い、工事の抜けなども多数見つかり、MさまもD社での工事は完全に諦めて、紹介してくれた不動産仲介会社も交えて、不誠実な工事をしてきたことへの責任も含めて、工事を降りて貰うとともに、ここまでの精算を厳しく進めることを伝えて貰いました。

 

 

 

 

 

インテリアCGパースでのデザイン確認@港区R邸

港区R邸

これまでのブログで、出来上がったばかりの新築マンションの現地確認と、奥さまと一緒に青山エリアのハイブランド家具ショールーム巡りのことを記事にしてきた港区R邸ですが、実は最初にお客さまからご要望を受けたのは、インテリアCGパースを作って欲しいとのお話でした。プラン提案ではどのような空間になるかがわからず、判断ができないので、最初からかっちり細部までデザインしたCG(コンピューター・グラフィック)図を作ってプレゼンテーションして欲しいとのことでした。

最終的には、上記のようなインテリアCGを作って、お客さまに気に入って頂いたことで設計契約を結ぶことになりましたが、そこまでは色々な交渉がありました。
普通はまずリフォームプランを作るために、現地を調査するか、竣工図面を見て研究する作業を先行するのですが、ご相談があった際にはまだ建物が出来上がっておらず、従って竣工図面もなく、販売用の間取り図だけしかない状況でした。リフォーム案の作成を依頼された場合は、HPにも記載している通り20万円ほどの費用をお願いするのですが、今回はプランを通り越してのCGパースで、それもリビングダイニング×2枚、玄関×1枚、主寝室×1枚を見たいとのことでしたので、2.5か月の期間と200万円のご提案料をお願い致しました。(その後の交渉で、この金額より下げてのご請求になりましたが…)

見せて頂いた図面は、このスケッチ案のもとになった図面で、寸法もはっきりとしない上に、断面方向(例えば天井の高さや折り上げ天井の位置)がほぼ分からない状態でした。

マンションデベロッパーが販売時に作っていたパースのイメージ画から推測しながら描き起こした展開図に、仕上げ材や家具などのイメージを書き込んでゆく作業を始めました。

そこから、CGパースを作って貰うために、平面計画を進めながら、展開図もより立体的に見えるように工夫したものを描いていきます。

当初の段階ではまだお目に掛っていなかった奥さまからは、きちんと使える、収納まで考えたキッチンにして欲しいとのご要望もご主人さま経由で伺っていたので、どのような方かを想像しながら、キッチン計画も練っていきました。

全体にとにかくかっこよく、高級感があるインテリアにして欲しいとのお話でしたので、主寝室にも壁埋め込みのテレビやガラス張りのウォークインクローゼットなどを設ける提案としています。

平面図に照明プロット(照明の位置図)を落とし込んだものと床の大理石やフローリングの割方を指示した図面を作り、

リビングのテレビ後ろに張る超高級大理石のポルトロや、レザー張りの建具のイメージ、ダイニングテーブル上の華やかなペンダント照明のイメージと寸法、さらには主寝室床のランダム張りのフローリング等、それぞれの素材写真も揃えて、

 

最後に、どこからどの角度で見たパースにしたいかのアングル指定図を作って、いつもお願いしているCGパース屋さんにお願い致しました。

10日間ほどして出来上がってきた叩き台用のパースが以下のものです。

指示ができていなかったことで間違ってしまった箇所の訂正や、よりリアルに感じられるように小物などを使いする指示書を送って、また5日ほど待って出来上がったのが、最初の一枚のCGパースです。

ダイニング側からリビング側を見返したアングルのパースペクティブイメージです。小物が入ったことで、スケール感(広さの感覚)もより具体的になってきた気がいたします。

こちらが主寝室のイメージ図です。
冒頭にも書いた通り、これらのパースCGを気に入ってくださったことで、リフォーム会社の施工契約、そして僕らの設計契約を結ぶことになりました。ただ当然ながら、契約までには施工の見積りも揃えて貰う必要もあり、その見積りのためには、平面から展開図、照明やエアコンなどの設備プロット図、キッチンや浴室の仕様書、置き家具(ソファやダイニング・椅子等)の提案まで、基本設計程度の図面と仕上げ表にインテリア家具提案までを用意しておく必要がありました。最後にはこれらの資料全てをRさまにお見せしたことで、CGパース提案料をしてご請求した金額に納得してくださいましたが、当初はCGだけでなぜそんなに高い提案料なのかと思われたと後から伺わせて頂きました。

ハイブランドの家具ショールーム巡り@青山

港区R邸

新築マンションリノベーションプロジェクトの港区R邸では、家具やラグ、カーテンなどもすべてインテリアに合わせて新調したいとのお客さまからのご要望がありました。Rさまご夫妻のテイストが良く分かっていないので、まずは奥さまと一緒に青山エリアのハイブランドのイタリア輸入家具屋を一緒に巡ることにいたしました。

スタートとして選んだのは、外苑前のB&Bイタリアでした。今回は家具選びというより、家具ショールームの雰囲気を感じていただくことが主目的なのですが、B&B1階の雰囲気はとてもスタイリッシュでお好きだとの言葉を頂きました。

3階のショールームでは、僕らも大好きなウォークイ・クローゼットの収納家具は気にいって頂けたようでした。

今回は、Rさまをご紹介してくれたリフォームキューの営業担当の坂本さんも一緒の家具屋巡りですが、B&Bの栄田さんがB&Bイタリアの特徴やファブリックやレザーのサンプルをご説明くださいました。

次に伺ったのが、青山通りを挟んで向かいにあるカーッシーナです。いつもお世話になっている営業の植草さんが、すべてのフロアを案内してくれました。

次は、B&Bやカーッシーナから少し離れた南青山5丁目・6丁目エリアに移動して、フレックスフォルムのショールームを訪問し、

うちの事務所ではお馴染みのミノッティのコート店に寄って、

フィリップ・セルバのショールームを経て、

最後は、インテリアズのショールームまで駆け足で巡りました。
約4時間掛けての速足でのインテリアショールームツアーでしたが、これまでゆっくりお話をしたことがなかった奥さまと、ランチもご一緒しながらのお話で、ご主人さまとは違ったインテリアテイストもお好みであることが判って参りました。まだこれから、他の家具やラグやカーテン、そしてキッチンや浴室などの設備も、これから時間を見つけてはショールーム巡りをご一緒するお約束を致しました。

 

新規プロジェクト:港区R邸

港区R邸

新しく始まったプロジェクトのご紹介です。都内の新築マンションの全面リノベーションプロジェクト、港区R邸です。

こちらは、まだ完成したばかりの新築マンションですが、お客さまが望んでいらっしゃるインテリアとは程遠い作りとなっているので、お引渡しと同時にリフォーム申請を管理組合(実際にはまだ発足していないので管理会社)に出して、工事を始めることになっています。
新築マンションで、こちらのマンションのように数億を超える価格のお部屋であれば、新築オプションといってデベロッパー側が建物を建設するゼネコンとの間にコーディネーターを手配してくれて、間取りの変更や仕上げ材の変更をしてくれるのが普通です。ただ、今回のケースではお客さまのRさまがこの部屋の契約をなされたのが、発売後しばらく経ってからの少し遅いタイミングだったので、その時点で既に新築オプションの期限が終わってしまっていたのです。

ここまで10回以上のお打合せをお客さまご夫妻と、このプロジェクトを紹介してくれたリフォームキューの担当の坂本さんと行ってまいりましたが、実は現地を拝見するのはこの日が初めてでした。新築マンションの施主検査に相当する内覧に合わせて現地を拝見させて頂きました。リフォームキューからは坂本さんをはじめ、設備や電気屋さん、坂本さんの上司の森井さんや石原さんも現場をチェックしに来てくれました。

お引渡しまでは、管理組合に保管されるべき竣工図をチェックすることもできなかったので、これまで詳細が良く分かっていなかった窓サッシ際の実測をさせて頂きました。

アルミサッシの冷たいシルバー色がお嫌いとのことで、無垢の木材やダイノックシートを張る予定ですが、それらがうまく施工できるか、細かくサッシのコーナーや取り合いを確認して行きました。

こちらが部屋に入ってすぐの玄関ホールですが、マンションのエントランスからエレベーターホールへと続いてきたラグジュリアスな雰囲気はここらへんで途絶えてしまっていました。

この浴室は、残念ながら一度も使われないまま取り壊されてしまうのです…。でも、ちょうど打ち合わせ最中だった浴槽のサイズや洗い場からの跨ぎ高さ、使い勝手などのご説明用に使わせて頂きました。

お客さまが帰られた後には、設備関係や床下&天井裏の作り方をじっくり研究してゆきました。まずは分電盤の様子です。

天井と床下、壁に見つかった点検口は全て開けて、中を確認してゆきます。

天井裏はこのような状況なのですが、写真を何枚撮っても、どのような実態になっているかを理解するのが難しいので、天井高さとコンクリート躯体の関係(なぜそこだけ天井が下がっているか等)、LGSの建て方、設備ダクトの内容と通る方向、電気・弱電配線の位置、その他設備(自火報等)と分けて、少しずつコンテキスト(文脈)を読み解くように理解してゆきます。

床下の点検口は、隠されたところにあるので注意が必要です。ここでは、洗面所の引き出しを取り外した下部にありました。ほかの人たちが覗き込んだのですが、手が届かないとのことで、手だけは長い僕が頭と手をキャビネットに突っ込んで床下の様子を覗いてみました。

こちらが床下の状況です。灰色の太い管が排水管で、水色が給水、ピンクが給湯管となっています。水回りがレイアウトされている箇所は、床下のコンクリートスラブが一段下げられていることが分かりました。

浴室の天井裏からは、壁際に無駄になっているスペースが15センチほどあり、その分浴室を大きくすることが可能なことが判明しました。

壁から柱状に出っ張っているPS(ピーエス:パイプスペースのこと)もすべてチェックしました。キッチン横の大きなPSを低い位置にある点検口から手とカメラを突っ込んで上方向を撮影した様子ですが、床から150センチほどまでは何もなく、そこから上にダクトを集めたチャンバーボックスがありました。これは、床から150センチほどまでを収納に使うことができそうだとのことで、早速事務所に戻った後にお客さまに「良いニュースです!」とお知らせいたしました。キッチン回りの収納量に余裕が生まれそうです。

その他、壁際のPSにも結構な余裕があったので、配管のルートを変えることで、PSそのものをなくしたり、大きく縮小することもできそうでした。
まだ、お部屋の詳しい図面も揃っていない段階ですが、ここまでじっくりと調査をすることができたので、ここから先はその内容を検討しながら、より具体的な設計を詰めてゆくことができそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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