建築家が考える上級リフォーム・リノベーション

ガラス・大理石・造作家具が入って完成直前の横浜伊勢山Y邸

先日、特注のスチールサッシの取付けが終わった、横浜伊勢山のY邸リノベーションプロジェクトですが、本日はその鉄製サッシ枠にガラスが嵌め込まれていました。

枠と中桟のデザインが印象的なサッシですが、パッと写真で見比べてもガラスが入っていない状態と入った状態ではそれほど違いが感じられないかもしれませんが、現場では明らかな違いが感じられるのです。

先ほどのように玄関側からリビング側を見ても(つまり暗い側から明るい側を見ても)、ガラスの存在感が感じられにくいですが、このように明るい側から暗い側を見返すと、ガラスが入ったことでの間仕切りの存在感が格段に違ったことが判ると思います。因みにサッシの一番右側は、背面が構造柱になっており、その部分をカバーしているので、白いカラーガラスをはめて貰っています。

各サッシの内側にハメられた押し縁(オシブチ)を取り外して、ピッタリのサイズで持ってきたガラスを入れて、押し縁で固定してゆくことで、ガラスがはまってゆきます。

石張り工事もほぼ終わっており、リビングの二つの壁面にこのような大理石が貼られていました。それぞれの壁の下部で養生されているのは、造作家具を差し込んでいる個所です。壁紙も張り終わっていました。

キッチンには、アルポリック(アルミ複合板)を使った腰壁もできており、壁のアクセントクロス張りもきれいに出来上がっていました。ダイニングの折り上げ天井に設けた照明ダクトの横面のステンレス鏡面仕上げ板もきれいに仕上がっています。

今回は、ワインやお酒が好きなお客さまがご購入するケースを想定して、ワインセラー置き場を作っています。カウンターは人造大理石で、ガラス扉付きのワイングラス入れの吊戸収納で背面壁にはウォールナットを張って、シックなイメージに纏めてみました。ワインセラーに興味が無い方のためには、この下に引出収納を作れるように工夫しております。

キャビネット(箱部分)だけを再活用して、カウンター材と引出の手前の面材を作り変えた洗面カウンターも仕上がってきました。柱型をまたいで、その右側にもリネン収納と、甲板の下には着替え用のバスケットを入れるニッチも作っています。
残りの造作家具を取り付けて、清掃が終わればリノベーション工事も完成になります。

 

 

 

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2017年02月06日 | ガラス・大理石・造作家具が入って完成直前の横浜伊勢山Y邸 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 投資・賃貸用リフォーム 横浜伊勢山Y邸

新規プロジェクト-2 横浜A邸

先日ご紹介した白金台H邸に続き、新年になってから始まった新規プロジェクトの第二弾です。

横浜市のお仕事が続いていますが、こちらも横浜市で175平米の広いお部屋のリノベーション計画です。

広いリビングの横に広いダイニングキッチンがありますが、玄関からこのダイニングに行くには、リビングの中を突っ切るかキッチン裏を大きく回り込んでしか辿り付けないという、何とも不思議な動線計画となっています。今回の現場は、現在工事が進んでいる横浜伊勢山Y邸からの近いので、そちらで施工をお願いしているリフォームキューの森井さんと坂本さんのチームで現地調査に立ち会って貰っています。

大型キッチンで、これ自体の使い勝手は悪くないのですが、家族がダイニングから自分の部屋に戻るには、このキッチンを通り抜けないといけないという、何とも不便な作りなので、大胆なレイアウト変更が必要になると思っています。

こちらがお客さまにご提案中のキッチンとダイニングのレイアウト変更リフォーム案です。左上が既存の平面図で、通り抜けが容易なダイニングスペースで、その横に大きくて料理を楽しめるキッチンを設けるイメージで案を作ってみました。

玄関ホールはとても広いのですが、そこに二面に鏡が貼られており、ちょっと異界(?)に入り込んだような錯覚を覚えるような空間でした。

一番不思議だったのが、この通り抜け型のクローゼットでした。元の間取りから、以前の持ち主さまリフォームをしたことで、このような不思議な段違い平行棒のようになってしまったようでした。廊下からも寝室からも使える二面使いのクローゼットを意識したのだと思いますが、実際には使いにくい場所が生まれているように見受けられました。

こちらは別日で、現地を再訪問した時の様子です。リフォームキューの森井さんと坂本さんに加えて、工事をすることになれば現場監督もお願いすることになりそうな織田さん、それにキッチンの造作キッチンをお願いしようと考えているアルノの鵜飼さんにも現地に来てもらいました。弊社スタッフの前田君と打ち合わせをして貰っています。

造作キッチンと建具や壁、さらには設備が細かく絡んでくる重要なポイントですので、全ての役者を揃えたうえでお打ち合わせをお願いしました。

その他、玄関回りの特集鉄製サッシや、造作家具の打ち合せを進めて貰いました。これから見積もり、そして工事へと進んでゆきますが、また出来上がりが楽しみな計画になりそうです。

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2017年02月01日 | 新規プロジェクト-2 横浜A邸 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: マンションリノベーション 横浜A邸

木製建具吊り込み調整@麻布台M邸

木製建具の吊り込み調整が麻布台M邸の現場で始まりました。吊り込み調整とは、一度完全に仕上げる前の段階の建具(扉)を現地に持ってきて、試に吊り込みをしてみた上で、微調整をするという作業です。

大きなリビングダイニングの中央に横の状態で立っているのが、吊り込み調整前の建具です。

このような建具屋の特殊な金物で、立てた状態で金物の掘り込みや取っ手を現地で取り付けてから吊り込み調整を行います。こちらの建具は、廊下に設ける洗濯機を隠す引き戸ですが、背面からの湿気で使っているうちに歪んでくる可能性があるので、背面に反り止め金物を取り付ける加工をして貰っています。

最初の写真にもチラリと写り込んでいましたが、この写真の左側に立っているのが黒檀の建具です。黒檀(エボニー)は、最高級の突板の一つですが、こちらはお付き合いのある山一商店さんから取り寄せた幅広の突板で、それをその張り方を工夫しながら同じパターンが目立たないように特別にレイアウトして貰ったものです。

まだ、ここから一度取り下げて塗装屋で何工程ものクリアのピアノ磨き塗装を掛けて、木目の美しさを引き出してゆくのですが、すでにこの段階でも独特のオーラを感じてしまいます。

隠し蝶番を使った建具では、このように枠側と建具側、それぞれに隠し蝶番がピタリと入る孔を掘って貰い、そこにヒンジを仮止めしてから仮吊り込みをするという作業プロセスになります。こちらもまだシナの無塗装の段階ですが、白い塗装の仕上がりにまでもって行って貰う予定です。

こちらは、造作の飾り棚と同じチークの柾目突板で作って貰った書斎入り口の建具です。枠もチーク無垢材で作って貰い、飾り棚の中央のオープンの高さに合わせて、建具の取っ手と張り方の向きを変える高さを合せてもらったものです。こちらも良く見ると造作家具はすでに仕上がっていますが、建具はクリア塗装がまだの状態です。

取っ手部分をアップで撮影したものです。実は、左側の飾り棚のオープン部分だけでなく、右側に見える大理石張りの石積みの高さともマッチさせているのです。

その大理石がぐるっと回り込んできた側には、壁掛けテレビを設置するための下地が作られていました。隠れてしまう部分なのに、きちんときれいに作られていました。

こちらは、リビングダイニングの折り上げ天井です。元々の形状を全く変えていませんが、白い塗装仕上げで凹凸感が乏しく感じていたので、不燃のウォールナット突板を凹んだ箇所に張って貰ったのですが、立体感がでて俄然高級感が増してきました。

 

 

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2017年01月30日 | 木製建具吊り込み調整@麻布台M邸 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: マンションリフォーム 麻布台M邸

取扱い説明とその後の家具搬入@元麻布I邸

先日ソファーやダイニングテーブルなどの大物家具を搬入設置させて頂いた元麻布I邸で、一通りの補修工事と揮発性物質を抜くベイクアウトプロセスが一通り終わったので、お引渡しを兼てIさまご夫妻揃っての取扱い説明をさせて頂きました。

まだ、ダイニングチェアやコンソール家具が置かれていないので、ただ広く見えてしまうダイニングですが、エレガントな雰囲気がお好きな奥さまはとても喜んでくださっていました。

ダイニングとキッチンは、二枚の大きな引き戸で仕切られており、この開閉でオープンにもクローズドにもできる仕掛けとなっています。ダイニングからオープン時のキッチンを見ると、まるで舞台で調理しているように見えるそうです。

キッチンの取扱い説明は、アムスタイルの水野さんが細かく行ってくれました。ミーレ食洗機や、レンジフードの清掃方法まで、実際ん部品を取り外すプロセスから実演して貰いました。

こちらは先日シーン設定をしておいた照明調光システムのルートロンの取扱い説明です。マンション中の全ての取扱い説明を2時間ほどで済ませた後には、竣工写真を撮影させて頂きました。

3.2メートルの大型ダイニングテーブルがこじんまりと見える大きなリビングダイニングです。正面奥へのキッチン入り口が左奥にあり、そこにワインセラーとコーヒーコーナーを設けています。

エレガントな雰囲気のダイニング(右側)に比べて、ダークトーンでモダンなリビング(左側)となっています。二つの空間が切り替わっている中央には、グランドピアノが入ることで、二つの空間を調和させてくれることになる予定です。

キッチン内部の様子です。フィアンドレ(アークテック社)の大理石調大判タイルが印象的なスタイリッシュなデザインで纏まっています。白い大理石柄が浮かんで見えるように、調理カウンターやその下キャビネット、左右のトール収納もダークトーンでしめています。

廊下沿いには両側に本棚が並んでいます。正面には沢山のカメラコレクションを飾る棚とその右奥にはご主人の書斎も設けられています。

こちらは浴室横の洗面所と、そこから繋がったガラス張りのトイレです。フレンチクラシカルテイストに上手く纏まったこと、やはり奥さまがとても喜んでくださいました。

来客の方々も使う予定の玄関近くの来客用トイレは、打って変ってモダンテイストです。

お引渡し後になってしまいましたが、お二人のスマートフォンやi-Padをお借りして、テレビとステレオ、照明の調光システムと電動カーテン、さらには他の部屋のステレオもNASで繋ぐシステムをクレストロンで組んでいるので、それをB&O六本木店オーラス)の阿南さんに設定して貰いました。

これまでも幾度かクレストロンでシステムを組んでもらったことがありましたが、今回はNAS(ネットワークに接続して使うハードディスク)を使って、リビングダイニングだけでなく、書斎と主寝室もシステムに組み込んでもらったので、設定にもほぼ丸一日の時間が掛かってしまいました。

お客さまも一度にお引越しをするのではなく、徐々に荷物を移動するスタイルを取ってくださっているので、こちらもその日程に合わせて家具を少しずつ入れさせてもらいました。こちらはB&Bイタリアにお願いしていたマクサルトのリビングのセンターテーブルです。

ガランとしていたリビングも、このテーブルとお客さまが持ってきてくださったテーブルランプなどが組み合わされて、少しずつ落ち着いた空間になってきました。ミノッティのソファーとB&Bのセンターテーブルの奥の窓際に赤ちゃん用のバウンサーが置かれているのが、何とも可愛らしいですね。

マナ・トレーディングにお願いしていたカーテンも入りました。担当の松ケ下さんが折り皺を伸ばすために、丁寧にアイロン掛けをしてくれています。

こちらは、僕らがオリジナルにデザインして、YPOに作って貰ったベッドサイドのナイトテーブルです。

色味と素材は主寝室のイメージに合わせ、グレージュトーンにして、塗装と人工レザーを使い分けています。デザイン的には軽い装飾を付けて、機能的にもコンセントをテーブル上面に付けて、携帯電話の充電をしやすくしています。

ベッドサイドに於いてみたイメージで、とてもしっくりと来ています。

最後の最後になって、ようやくフィリップ・セルバで頼んでいたダイニングチェアとグランドピアノが入りました!

脚をカットして高さ調整して貰ったセンチュリーのダイニングテーブルに合わせて、フィリップセルバのダイニングチェアも脚をカットして貰ったので、とても座りやす高さになっていました。グランドピアノはお客さまのお知り合いのピアニストから譲って頂いた、歴史あるスタインウェイのものだそうです。ここまで揃って、ようやくインテリアがほぼ完成したイメージになりました!

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2017年01月27日 | 取扱い説明とその後の家具搬入@元麻布I邸 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: マンションリノベーション 元麻布I邸

新規プロジェクト:白金台H邸

新しいプロジェクトが、事務所近くの白金台で始まります。築37年で約140平米のヴィンテージマンションの全面リフォームです。

最上階住戸で、三面が外部に面した、日当たりも良く、風通しも良いお部屋です。

バブル前に建てられた、外国人仕様のマンションなので、キッチンスペースもご覧の通り、とても広く、ユーティリティやイートインスペースが作れる余裕があります。

トイレが3つに浴室が2つありますが、メインの洗面がシングルボウルで、トイレ隣となっており、この面積の新しいマンションと比べると、ちょっと貧弱に感じてしまいます。

主寝室に付随した水回りも洗面とトイレと浴槽と一通り揃っていますが、こちらはつぶしてウォークインクローゼットに改装してはとご提案中です。窓があるお部屋なので、小さなお化粧コーナーも設けることができそうです。

マンションの管理事務所の保存してある青焼きの図面集を拝見させて頂きました。

図面がきちんと保管されており、比較的細かくに描かれた平面詳細図や給排水の図面を確認することができました。これから、お客さまとの打合せを重ねて、リフォームデザインを検討してゆくことになります。Hさま、どうぞ今後とも宜しくお願いいたします!

 

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2017年01月25日 | 新規プロジェクト:白金台H邸 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: マンションリフォーム 白金台H邸

特注スチール製サッシの取り付け@横浜伊勢山Y邸

リノベーション再販用プロジェクトとして工事が進行中の横浜伊勢山Y邸の現場に、オーダーで特注したスチール製のサッシが運び込まれました。

今回は、写真で壁に立て掛けられている鉄製のサッシ扉以外にも、これと同サイズのものが他に2枚、さらに子扉を加えて4枚のサッシを設計デザインさせていただきました。

まだガラスが入っていない状態ですが、特注取っ手も組み込まれ、このようなディテールとなっております。

これまでの事例では、シャープさと重厚感の両方を演出するために、太めのフラットバー(平たい鉄の板)で構成して貰っていましたが、今回は重量を軽くして、扉の開閉がしやすいように、角パイプを組み立てて溶接して貰っています。

スチールサッシの吊り込みがあるとのことで、朝早くから現場に乗り込んで、吊り込み(建て込みともいいます)の様子を見学しようとしていましたが、最初の2時間はレーザーを使って、建付けの正確な位置出し作業だけでした…。

このレーザー墨出し器を使って、床のレベル(水平性)、壁のカネ(垂直性)を測った上で、どの位置にそれぞれのサッシを固定してゆくかを慎重に墨出ししてゆくのです。

午後になってから、ようやくスチールサッシの取り付けが始まりましたが、ここからは一気の仕上げで、アレヨアレヨというまに吊り込みが進んでゆきました。作業してくれているのは、スチールサッシをお願いした関根工業の関根社長と関根専務(いとこ同士だそうです)にリフォームキューの現場監督の織田さんです。

左から、固定の子扉、フロアヒンジで可動の扉、つり込み中のものも固定の扉、一番右は柱型の手前を隠す、やはり固定の扉という構成となっています。

すべてのスチールサッシが取り付けられた様子です。吊り込み始めてからここまでは、30分ほどでした!

しかし、ここからまた2時間ほどかけて、細かいレベル調整をしてゆくのです。それぞれの建具の隙間が揃って見えるように、そして横サッシのラインが通るように、写真のような薄い金属板を指し込みながら調整をしてゆくのです。

このように、薄さ1ミリと1.5ミリの金属板を沢山用意しており、床を傷つけないためのプラスチックプレートと工具を使いながらゆっくり時間をかけて調整してくれました。

最後の一枚はオマケです。まだスチールサッシがつく前にチェックしていたキッチンの様子です。シンクカウンタ―の下から、ダイニングの壁下を通して、ステンレスヘアラインの板を張って貰ったキッチンがほぼ完成していました。ブルーのフィルムはステンレス板を傷から守る養生フィルムです。

 

 

 

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2017年01月20日 | 特注スチール製サッシの取り付け@横浜伊勢山Y邸 はコメントを受け付けていません。 | トラックバックURL |

カテゴリ: 投資・賃貸用リフォーム 横浜伊勢山Y邸