Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

減額調整からの工事契約@乃木坂U邸

乃木坂U邸

お打合せを重ねている中でのUさまご夫妻のご要望のグレードアップと、コロナでの設備や建材の価格上昇等で工事見積の調整に時間が掛かった乃木坂U邸ですが、最後は大きな造作家具を一つ中止にすることと、エアコン等の設置工事を別途工事にすることで、何とか金額を纏めることができたので、工事契約へと進むことができました。

乃木坂U邸_工事契約締結

右からUさまご夫妻、弊社設計担当で副所長の竹田さん、工事をお願いする施工会社リフォームキューの坂本さん、そして各務の5人での記念撮影です。

乃木坂U邸_工事契約締結

最後はUさまの思い切りの良さで何とか解決することができましたが、メールでのやりとりに加えて、当日の現場での打合せ、グレードダウンせずにどうやって金額を落とすのかは毎回大変な作業です…。

乃木坂U邸_工事契約締結

そのための大量の下資料を竹田さんが作ってくれました。

乃木坂U邸_工事契約締結

大判タイルで検討していた壁を中判タイル(と言っても600角ですからかなり大きいです)に変えたり、カウンター材のブランドを変えることで、ある程度の金額を落とすことができました。とはいえ、それがグレードダウンに見えないようなデザイン的な処理も重要になってきます。

乃木坂U邸_工事契約締結

金額を見ながらも、スケジュールも重要なので、二つを同時に目を配りながら、本日中に解決する決意で打ち合わせを進めてゆきます。

乃木坂U邸_工事契約締結

お忙しい中での約2時間のお打合せで、何とか合意する金額に到達することができました!床に直接座ってのお話しでしたので、途中皆ストレッチしながらの打ち合わせとなりました。資材不足に対応して、先行発注する素材と設備も決まったので、その手配もすぐに坂本さんにお願いしました。
Uさまご夫妻、これで工事に無事入ることが出来そうです!どうぞ今後とも宜しくお願い致します。

アムスタイルのコンパクトキッチンの組み立て

代々木上原I邸

いつもはスペシャルな大型のキッチンをお願いしているオーダーキッチンのナンバーワンブランドのアムスタイルですが、代々木上原I邸ではコンパクトで機能的なスタイリッシュキッチンを作って貰いました。

アムスタイルのコンパクトキッチン

こちらが完成後のコンパクトキッチンの様子です。
以下、組立ての様子です。

アムスタイルのコンパクトキッチン組立て

まず最初に、箱ものや金物類が現場に運び込まれます。

アムスタイルのオーダーキッチン組立て

箱ものはこのように最初から引き出しレールやコンセント用の穴あけがされ、更に高さやレベル(水平性)を調整できる脚までついています。

アムスタイルのオーダーキッチン組立て

現場監督のの石坂さんと相談しながら、大物の箱から組み立てていきます。とにかく、箱モノの設置レベルと箱同士の連結が基本になるので、ここでいい加減な組み方にしてしまうと、後で修正が効かなくなってしまうので、アムスタイルの熟練の組立て職人さんたちが丁寧に進めてくれています。

アムスタイルのオーダーキッチン組立て

L字型ながら、少し角度を付けた変形キッチンなので、箱の平面形状も少し歪んでいます。

アムスタイルのオーダーキッチン組立て

カウンターや引き出し、扉が取り付く前のキッチンはこのようにスカスカです。

アムスタイルのオーダーキッチン組立て

変形L字の延長部分をこのように組み合わせて行くと…、

アムスタイルのオーダーキッチン組立て

このように組み上がってきます。手前に伸びてきたカウンターの側面ラインと左側のLGSで組み立てられた壁とがフラットに仕上がるので、この時点から相当な微調整が必要となります。

アムスタイルのオーダーキッチン組立て

ジョイント部と設備の取り合いを確認しました。

アムスタイルのオーダーキッチン組立て

ここまで来ると、第二弾の金物や設備類が運び込まれます。

アムスタイルのオーダーキッチン組立て

一度に全ての部品を搬入した方が効率的ではあるのですが、こちらの金物類や設備類は重ねて置きにくい物なので、現場がコンパクトな場合はこのようになってしまうのです。

こちらは事前にアムスタイルと打ち合わせをしていた大判タイルのフィアンドレの割付図です。

岐阜のアークテックの工場で養生テープで割り付け確認をして貰った大判タイルの写真です。折り曲げる部分は大理石柄が繋がるように考えての割り付けとしています。

アムスタイルのオーダーキッチン組立て

大判セラミックカウンターを載せた様子です。

アムスタイルのオーダーキッチン組立て

レンジフードを組み込みながら、引き出し類を入れ込んでいくと、ほぼ全容が見えてきます。

アムスタイルのコンパクトキッチン

ガスコンロは2口タイプでレンジフードも小型の特注タイプで、電子レンジはミーレのビルトイン、炊飯器等の調理機器は引き出し内に収納することで、ここまでコンパクトなキッチンにすることができています。

アムスタイルのコンパクトキッチン

ダイニング側から見ると、トール収納の背面に冷蔵庫と引き出し式パントリー収納が組み込まれているのが分かります。キッチン内部に入ると、コックピットのように自分は動かないので、回転するだけですべてに手が届いて動かく機能的なキッチンになっています。

アムスタイルのコンパクトキッチン

リビング側から見ると、シンクカウンタがちょっと見えるだけの、静かで控えめなキッチンのように見えます。壁材と同じセラミックをカウンター材として使っているので、壁との一体感が生じて横からは存在感を消すことが出来ているのです。

コンパクトキッチン平面図

冷蔵庫とコンロとシンクを繋いだ三角形をなるべく小さくするのが、キッチンを使いやすくするコツですが、こちらのキッチンは本当にコンパクトなのです。

在来工法浴室の仕上げ工事

キッチン以外の部分では、在来工法で作っている浴室の全容が見えてきました。

壁面装飾の下地作り

廊下壁の装飾要素や、

壁面装飾の下地作り

玄関空間と廊下空間を仕切るケーシング枠も出来て来て、後は塗装を待つのみとなってきました。

ポリフォルム社のウォークイン・クローゼットの組立て

渋谷R邸

通り抜け型のウォークイン・クローゼット(実際はウォークスルー・クローゼットですね)家具の組立てが渋谷R邸で始まっています。

ポリフォルムのウォークインクローゼット組立て

コロナのこと、ウクライナの戦争のことがあって、イタリアから発送されたシステム部材全てが、当初の予定より一月ほど遅くなってしまい、検査後お引渡し直前に組み立てるスケジュールになってしまいました。

ポリフォルムのウォークインクローゼット組立て

イタリアのハイブランド家具の壁面収納やウォークイン・クローゼットなどの箱もの家具は、ノックダウン方式(部品と接続金物のセットで容易に組み立てられるようになっているシステム)で搬入設置されるので、手慣れた職人さんが組み立てると、どんどん組み上がってゆくのです。

ノックダウン方式は現場での作業が多く、スペースが必要なことが弱点ではありますが、何よりもマンションなどの現場では搬入が容易なことがメリットとなります。一つ一つの部品がユニット化されていることがこの写真で良く分かりますね。

引き出しはユニットとして組まれていますが、それ以外の部材は、ほぼ全てノックダウン方式です。

棚下に間接照明などが組み込まれていますが、低圧照明器具用の見えない部分に収納するシステムまで組み込まれているのです。

ポリフォルムのウォークインクローゼット組立て

全体の四分の一程度が組み上がった様子です。事前の寸法確認と矩(カネ・壁や床天井の垂直や水平度合い)の確認、更には間接照明やコンセント等の事前配線が重要ですが、組み立て始めると、このサイズであれば、丸一日で仕上げることが可能となります。
イタリア製と聞くと、芸術的センスは良くても製品精度は悪いのではと想像してしまいますが、実はこのシステム収納の分野では、イタリアは世界一技術が進んでいるのです。部材はすべてが工場生産で、金物類はその分野で世界一のメーカーと共同開発しているものが多いと聞いています。メラミン材の作り方の精度などはドイツをも凌駕しており、キッチンの世界では世界一と言われているドイツ製キッチンもメラミン材はイタリアから輸入しているほどなのです!

ポリフォルムのウォークインクローゼット

そして、後日完成したウォークスルー・クローゼットがこちらです!イタリアの箱ものシステム収納では、モルテーニと今回採用したポリフォルム(日本国内ではアクタス取り扱い)が双璧で、他にリマデシオB&Bイタリアレマカッシーナ取り扱い)にフレックスフォルムポロインテリアズ取り扱い)があります。

ポリフォルムのウォークインクローゼット組立て

やはりシステム家具を先行して開発してきたポリフォルムだけあって、精緻なディテールと素材の組み合わせが上手で、高級感がありながらある程度価格も抑えた(設計担当の前田君とアクタス側の担当者の三上さんの頑張りで、特注寸法の部材をほぼ使わないことでハイ・コストパーフォーマンスが実現できました)素晴らしいクローゼットが完成しました。

こちらが三上さんと前田君が何度もやり取りをして最終形まで持って行ってくれたウォークインクローゼットのプランと展開図です。

ドライルームと洗濯機置き場

先日の検査の時にはまだ未完成だった、ユーティリティー・スペースも完成していました。左側が洗濯機置き場で、右側のガラス引き戸の奥が浴室暖房乾燥機を入れた乾燥庫となっています。

ドライルームと製氷機置き場

乾燥庫横には洗い物家具を入れるスペースが、更にサウナ後の水風呂のための製氷機もこちらに設置しています。上部には十分すぎるほどのリネン収納を確保しました。

トレーニングルーム

ご主人さま用のトレーニング室にもワークアウト用のマシーンが入りました。