Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

GIGIのワードローブシステムとNODEAのアルミ引き戸

ザ・ライブラリー

ザ・ライブラリープロジェクトの紹介ブログです。
恵比寿A邸の主寝室奥には、スタイリッシュなワードローブ(ウォークインクローゼット)を組み込んでいます。

こちらは組立て完成後のワードローブの内部です。

ザ・ライブラリーとして、今回初めて採用したGIGI(ジジ)のクローゼットシステムです。「イタリアの洗練されたデザイン」×「世界に誇る日本の技術力」=「見せる収納という概念」というのがジジのコンセプトとのこと、イタリアでデザインされたシステムを日本でオフィス家具で定評のある秀光が作って組み立てる形で販売するワードローブシステムです。

実はクローゼットシステムより先に寝室とクローゼットの間仕切りとなる、ガラス扉をどうするかで随分と悩みました。価格を優先すれば日本製のメーカーに、デザインを優先するとイタリアのリマデシオが候補に上がりますが、コロナ以降納期のコントロールが難しくなっており、どうしようかと悩んでいた時に、NODEAが今回のような小さな建具もトライしてくれるとのことになりました。ザ・ライブラリーのメンバー全員で横浜のNODEAショールームに見学に行った際の様子がこちらです。

富裕層向けの超高額帯のサッシしかお願いできないと思っていたのですが、是非ザ・ライブラリーと一緒にお仕事をしてみたいと意気込みを見せてくれて、価格帯としてはリマデジオより安価に、日本の他社製品よりはるかに細くシャープなサッシを提供してくれることになりました。

こちらが最終的に組み上がったNODEAの引き違いサッシです。そしてノデアの営業担当の戸村さんから伺ったのですが、GIGIであればNODEAのサッシと同色でクローゼットシステムを組むことができることを知りました。NODEAが日本でこれから幅広く展開してゆくために、色々な日本のブランドと組んでいる中で、GIGIもその一つであることを知り、そこからクローゼットシステムの第一候補としてGIGを検討することになりました。

デザイン担当スタッフの前田が、GIGIと細かいやり取りを何度も行って、建築工事でどうしても必要となるクリアランスなどの問題をクリアしてクロゼットを製作して貰いました。

あまり広くない空間に大量の家具を組み立てるので、中々大変な作業だったようです。
以下、詳細はザ・ライブラリーブログをご覧ください。

新築マンション渋谷区N邸の内覧同行

渋谷区N邸

新築マンションリフォームの渋谷区N邸は、ここまでまだ未完成のマンションを図面とそれを基にしたCGだけで設計をしてきましたが、ようやくマンションが完成して内覧ができるとのことで、N様ご夫妻と一緒に内覧に伺って参りました(新築マンションの内覧同行が続いていますね)。

リフォーム後に同じアングルでビフォーアフターの記念撮影ができるようにの記念撮影写真です(実際には調査が終わった後に撮影したものです)。

ザ・ライブラリーならではのお得意のタブレットを使ってのビフォーアフターのチェックです。この写真では右手に壁があってその奥には個室がありますが、壁を撤去して部屋を繋げて、大きな一室とする計画となっています。

ほぼ同じアングルで比較した、ビフォー(現状)とアフター(CG)の比較写真です。

窓側から見返してのビフォーアフターの比較中です。写真奥に見ているキッチンは、写真左手に移動し、キッチンだった場所にお子さまの個室を作る予定です。

担当スタッフの前田君とビフォーアフターを見比べているNさまご夫妻と、それを不思議そうに遠目に見ている(笑)マンション開発会社の担当者のI様です。

ちょっと不思議な写真ですが、これは、この壁に鏡を張るとマンションの角度的に東京タワーが見えるのではとのNさまのリクエストで内覧会に持ってきた鏡を当てている様子です。

鏡を使っての実験結果で、各務(カガミ)が手で示しているラインまでに鏡(カガミ)を張れば、キッチンに立った時に東京タワーが反射して見えることが判りました!

新築マンションでキッチンも新しくまだ一度も使われていないものなので、勿体ないのでどこか使える部品はないだろうかとのご相談があったので、レンジフードは再活用することになりました。ただし、一度取り外して少し加工してから再取付けすることになるので、保証は切れてしまうことをご説明しました。その他のガスコンロや水栓、食洗器といったものは、一旦引き取って他のプロジェクトで使わせてもらうことになりました。

この日はマンション開発会社とNさまご夫妻の契約もあったので、Nさまが契約の詳細を聞いていらっしゃる様子です。写真正面が廊下と玄関です。

玄関ホールです。共用廊下から玄関扉を開けて最初に見えるのがこの空間となりますが、リフォームでガラリと変える予定ですので、楽しみにしていてください。

今回は玄関とリビングダイニングとキッチンとトイレだけのリフォームですが、図面で見てどうにも使い勝手が悪そうだった主寝室の収納も奥さまと一緒にチェックさせて戴きました。奥行きが90センチもある細かく割られた棚で、どうにも使いこなせなさそうだったので、こちらも改造することになりました。

工事前の現地での素材最終確定@元麻布J邸

元麻布J邸

先回の事務所での打ち合わせで、見積り額と素材グレードの確定が終わっていた元麻布J邸プロジェクトですが、工事着工に先立って同じグレード内での色味を最終決定するために、現地でお打合せをさせて頂きました。中古物件でご購入なさったお宅で、まだお引渡し前の段階でしたので、現オーナー様に不動産仲介会社経由で内覧の依頼と、電気の通電をお願いして実現することができました。

工事前の現地での素材最終確定@元麻布J邸

最初に現地を拝見させて頂いた際は、通電されていなかったので、廊下や洗面、玄関ホール等の窓のない部屋は暗くて全容を確認することが出来ていなかったのです。

工事前の現地での素材最終確定@元麻布J邸

床に並べたインテリア素材群がこちらで、同じ種類の材料で色味のサンプルが複数あるカーペットや壁紙、人工大理石などを選ぶことになります。

工事前の現地での素材最終確定@元麻布J邸

今のお住いもグレーの壁紙を使っているとのこと、今回のお宅でも真っ白は使いたくないとのことで、カガミ建築計画で良く使うグレーの壁紙候補をお示ししている様子です。

工事前の現地での素材最終確定@元麻布J邸

ここからは素材のカルタ取りのような様相で、何を選んだらドレとの相性が良いかを、出したり引っこめたりしながら考えてゆきます。

工事前の現地での素材最終確定@元麻布J邸

玄関などの空間では、その場所の素材を持ってゆき、壁に当てながら考えて決めていきます。

工事前の現地での素材最終確定@元麻布J邸

最後まで悩んだのはカーペットの色となります。当初のグリーンから、ちょっと冒険が過ぎるのではとのことで、無難なベージュ調のものも候補に挙がってきましたが…、

工事前の現地での素材最終確定@元麻布J邸

窓から見える外部の植栽のグリーンも拾っているので、やはりグリーンが良いだろうとのことで決定することができました。

工事前の現地での素材最終確定@元麻布J邸

今はリビングとダイニングと鏡の向こうのキッチンに分かれている空間が一つの大きな空間に合体することになります。

工事前の現地での素材最終確定@元麻布J邸

特に、このダンススタジオのような鏡張りの壁で仕切られたキッチン(右側)とダイニング(左側)が合体することで、体感的な空間の広さは倍ほどに広がるのではと考えております。

工事前の現地での素材最終確定@元麻布J邸

無事全ての素材の色味まで決定することができたので、恒例の記念撮影です。左からリフォームキューの担当の大久保さん、Jさまご夫妻、カガミ建築計画のプロジェクト担当の松藤さん、そしてリフォームキューの坂本さんで、僕、各務は三脚を忘れたので、撮影しております(笑)。