新築マンションのリフォーム計画である城南R邸ですが、お客さまご自身でモデルルームは見ていらっしゃいますが、ご自身が購入なさったお部屋の様子が判っていないので、間取りや仕上げ材の情報から、担当スタッフの前田君が、完成時の予想CGを作ってくれました。完成前に未来の自宅をCGで確認して、どこをどう直すか事前に考えるという、逆転リノベーション術を使ってのご提案なのです。

こうやって見ると、数億円もする富裕層向けのハイグレードマンションでも、内装は「万人向け」の仕様でしかないことが良く分かりますね。お客さまもモデルルームで見た空間と、ご自分が購入されたお部屋がかなり違っていることに、ショックを受けていらっしゃいました…。
下に小さく、「形状、仕上材、色味、外構、風景など異なる場合がございます」と注意書きがされていますが、図面情報には掲載されていない点検口や給気口などを除けば、かなり正確な完成予想図になっているハズです。

因みにこちらは別プロジェクトの渋谷区N邸ですが、マンション完成前にカガミ建築計画で作った完成予想CGが上で、下がマンション内覧時に実際の空間をほぼ同じアングルで撮影した写真となります。フローリングの色味や白いクロスのニュアンス、天井のスプリンクラーや、インターフォンやスイッチなどのディテールは多少違いますが、空間を理解するには十分にリアルな予想CGになっていると考えています。

そして、こちらですが、上が完成予想CGで、下がその空間を僕らがリフォームしてみた様子をCGにあらわしたものです。キッチンを含めてリビングやダイニングの空間の概要はお打合せをしてきていますが、どのような素材を使って、どんな家具を置くのか等はまだほとんど打ち合わせをしていない中で、こんな空間提案はどうでしょうかと僕らが作ってみたCGです。
因みに、このCG作成の段階では、まだ設計契約を結んでおりません。ショールーム調査費と新築オプションの打合せ立ち合い日、そしてこのお部屋のCG提案費用として60万円をお支払いして頂いての資料作成でした。お客さまも、住んでから後悔しないための「先回りの投資」としては、凄い価値があると喜んでくださいました!

キッチンだけはアルクリネアを使いたいとのことでしたので、アルクリネア側とこのような図面のやり取りをしつつ、打ち合わせを進めています。

そのアルクリネア・キッチンをCGに取り込んでみたのが、こちらのダイニングからキッチンを見たCGのビフォーアフター(?)です。

キッチンの写真、CGとバーコーナーのイメージ写真を交互にお見せしながらRさまご夫妻に前田君が説明をしてくれている様子です。

キッチンはアルクリネアですが、横に作るワインセラーとミニ冷蔵庫を含んだバーコーナーは造作家具で作る予定で、幾つかのパターンを考えているので、2枚上のCGとは違うデザインのものがこちらには入れてあります。因みにダイニングテーブルは、先日のブログでもご紹介した通り、メゾンエルメスのテーブルを採用なさりたいとのことで、そちらをCGに取り込んでいますが、ダイニングチェアは他社のものを仮に入れています。

2つのタイプのバーコーナーを比べたCGです。こちらをお客さまのRさまご夫妻にお見せしたところ、下のより開放的なデザインの方が良いとのことになりました。

また、CGでは同じアングルでお昼の様子と夜景も併せてご提案しています。L字やカーブ状にソファを繋げると、リビングの柱を避けたレイアウトになってしまい、リビングの中央が狭くなってしまうことをご説明したところ、柱の間に入り込みむようで伸び伸びとしたイメージのソファを探してほしいとのご依頼も頂きました。