Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

着工前の現地調査&お打合せ@千代田区O邸寝室

ザ・ライブラリー

ザ・ライブラリーの告知ブログです。
新築マンションリノベーションの千代田区O邸の寝室リフォームの第三弾ブログです。最初の現地調査以降は基本リモートでの打ち合わせで進めてきた寝室リフォームですが、お見積りや契約まではリモートでできたのですが、造作家具の細かい採寸や、お手持ちの書類や備品のサイズ確認、そして何より工事スケジュールの最終調整については直接お目に掛かっての打ち合わせの方が良いだろうとのことになりました。大人数ですが、田口さん、岸本さんと各務の設計チームと、現場監督の栗原さん、そして造作家具アルノの水野さんと電気屋さんにも立ち会ってもらいました。

造作家具については、なるべく現地での加工を少なくしたいので、精密に採寸してもらうとともに、どこにフィラーを入れて、どこで分割し、どのようにこちらに搬入するかを検討いたしました。

電気工事についてはLAN配線と複合機への配線の隠しや、ステレオ配線といった弱電のご要望があるので、新しくご購入予定のスピーカーのことなども含めてご要望を伺いました。

一通りのお打合せが終わったところで、設計チームとOさまご夫妻でここから先の進め方の再確認をさせて頂きました。以下、続きについては、こちらのブログをご覧ください。

雑誌「都心に住む」最高峰マンションTOP100特集

ニュース

以前より時々お世話になってきた高級マンション雑誌「都心に住む」(リクルート社)の特集「最高峰マンションTOP100」の7人のスペシャリストの一人として選定をお手伝いさせて頂きました。

「都心に住む」最高峰マンションTOP100特集

弊社のブログを読み返してみると、最初にご縁を頂いて掲載してもらったのが、2007年の6月号だったようですので、もうかれこれ18年近くもお付き合いさせて頂いたことになります。

「都心に住む」最高峰マンションTOP100特集

2001年に創刊された雑誌で、実は今回のこの号を最後に廃刊されることになったとのこと、編集部が総力で作った「21世紀最高峰マンションTOP100」リストのお手伝いをさせて頂いたことはとても感慨深いものがあります。

「都心に住む」最高峰マンションTOP100特集

7人のスペシャリストは、順不同でアナウンサーの青木源太さん、コンサルタントの岡本郁雄さん、リノベーションの斉藤渉さん(リビタ)、評論家の坂根康裕さん、アナリストの高橋雅之さん、ライターの保倉勝巳さん、そして建築家代表として、僕、各務謙司というラインアップでした。

「都心に住む」最高峰マンションTOP100特集

2001年から都心エリアに建てられた400件以上のマンションのリストの中から、

  • デザイン部門(外観・内観のデザイン性の高さ、ユニークさ)
  • 植栽・ランドスケープ部門(デザイン性やユニークな取り組み)
  • 眺望部門(プライバシー確保と両立されている希少で美しい眺め)
  • 共用部部門(施設やスペースの特別感、ユニークさ)
  • その他(上記観点以外で特筆すべき物件)

という観点で、それぞれ10点ほどを選んで欲しいという、中々にハードなリクエストでした。

何の分野にどのマンションを選んだかは、是非雑誌を手に取って見て頂きたいのですが、一つだけベストワンのマンションを挙げてくれと言われたことに対しては、こちらのページでも紹介されているパークマンション南麻布を挙げさせていただきました。
これが最終号になってしまうとのこと、僕らの仕事との相性がとても良いメディアだったので、本当に残念です…。歴代の編集長、担当者の皆さま、ライターの方々、とてもお世話になりました!

家具選びの変遷@大田区S邸

大田区S邸

ヴィンテージマンションリノベーションの大田区S邸では、間取りやキッチンの検討と同時に、家具選びも進めてきました。お客さまの好みの家具が特にない場合は、南青山エリアに集まっているモルテー、ミノッティ、フレックスフォルムを纏めてみて、そこからB&Bイタリアやポリフォームに足を延ばすのが一般的な流れでしたが、B&Bは骨董通りに移転し、5月にはポリフォームも南青山に新しいショールームを開くことになっているので、利便性が格段に上がりそうです。

Sさまとの家具巡りも、南青山エリアから始めました。まずはご家族全員がゴロゴロできるような大きなソファを入れたいとのことでしたので、まずミノッティに伺ったところ、カガミ建築計画でも良く採用させて貰っているコネリーをかなり気に入ってくださったようです。

次に伺ったモルテーニでは、クレオのソファと、505シリーズのテレビボードにピンと来るものがあったそうです。

フレックスフォルムでは、僕、各務も大好きなラウンジチェアのグショアールトに奥さまが吸い寄せられていました(笑)。

2週間後には、新宿のポリフォームに伺いました。大理石天板のダイニングテーブルのコンコードは、ここまでデザインしてきているキッチンのデザインともマッチしそうだとのことで、具体的に図面に落とし込んだ様子を見てみたいとのことでした。

B&Bイタリアに伺った際には、ハイスツールのカラトスを見て、以前オーダーキッチンのリネアタラーラで見たものと同じだと気が付いて、その座り心地と使い勝手の良さから、是非採用したいとのお話になっています。

因みに、こちらの写真が以前リネアタラーラで撮影した、カラトスのシートハイト(椅子の座面高さ)とキッチンカウンターの高さのマッチング写真です。

座り心地だけでなく、カウンター上にお皿とフォーク、コーヒーカップも置いて、実際に食べることを想定したシミュレーションも行ってもらっています。

まずは一旦家具屋巡りをストップして、ここまで気に入ってきた家具を図面に落とし込んで比較する作業をすることになりました。リビングにはグランドピアノを置くので、それを避けつつ、家族がゴロゴロできるレイアウトを検討しています。

ダイニングセットについては、テーブルはポリフォームのコンコルド一択となってきたので、それと合わせるダイニングチェアをどう選ぶのかになってきました。イタリア製だけでなく、国産のものも候補に挙げて欲しいとのことで、アルフレックスフルーテも候補に入れいました。また、奥さまが座る場所は背面にも収納があるので回転できるタイプも候補として挙げています。ハイカウンター用のスツールも2択で検討することになりました。

まずは候補が絞られてきたダイニングチェアを改めて見直すことになりました。とにかくダイニングチェアについては、普段と同じような状況で座って頂くこと、選んでいるダイニングテーブルと同じ高さのテーブルの前でテストすることが大前提となります。
こちらはB&BイタリアのHUSKダイニングチェアです。キャスターの展示品が無かったので、こちらを試して頂きました。
デパトヴァセルベローニは、オーダーキッチンのリネアタラーラの打合せ室がその椅子なので、次回リネアでの打ち合わせの際に再確認して頂くことになりました。

奥さま専用イスの最後は南青山のポルトローナフラウジンジャー・アームチェアです。こちらは奥さまがどこかの雑誌で見かけて、素敵なのでぜひ見て体験してみたいとのことでした。

座り心地も良かったようですが、ベージュ調のレザーがお好きな奥さまには、ポルトローナフラウの仕上げサンプル帳そのものもヒットだったようで、ご自身用のダイニングはこれに決めたいとのことになりました。

そして次はご家族用のダイニングチェアです。本当はご主人やお子さまにも同席して頂きたかったのですが、タイミングが合わず奥さまだけでのテスト(?)となりました。色々なショールームを回ってのテストだと、「お尻の感覚(笑)」がずれてしまうので、ダイニングテーブルが決まったポリフォームの新宿アクタスにお願いして、他社のイスもお借りしてきて一度にテストさせて頂きました。

左から、ポリフォームのヴェンチューラ(当初はグレースでしたが、こちらの方を比べたいとのお客さまのご意向で変更になりました)、モルテーニのアウトライン、そしてアルフレックスのフルーテです。イタリア製のヴェンチューラとアウトラインはシートハイト(座面高さ)とが460と455なのに対して、国産のフルーテは435で、選んだダイニングテーブルのコンコルドの天板高さは740となっています(全てミリ単位)。国産のダイニングチェアは国産テーブルの高さの720に合わせているのに対して、外国製はダイニングでも靴を履いている想定で、椅子の座面高さもテーブルのカウンター高さも高めに設定されているので、そのマッチングが一番の心配だったのです。
ただ、何度も座り替えて試した見て頂いたところ、アルフレックスのフルーテが気に入ったとのとのことでした。座面高さのことも、弊社担当の松藤さんがアルフレックに問い合わせたところ、滑りやすくするために足下に木製用プレパラートを取り付ければ、10ミリ座面高さを上げることができることもお伝えしたところ、フルーテで決めたいとのことになりました。

この後、打ち合わせ終了後にアルフレックスに寄って、フルーテとアウトラインをお返しする予定だとSさまにお話したところ、まだ時間もあるので、一緒にアルフレックスショールームに行って、張り生地選びもしたいとのことでしたので、車でご一緒することになりました。

幾つかの気になる生地を小型サンプルで選んだあと、ショールームの方に大判のサンプル生地を出してもらい、フルーテに巻き込んでどのように見えるかのシュミレーションをして見比べさせて貰いました。これでダイニングセットはほぼほぼ内容が固まってきました。
ソファについては、イタリア製だけでなく、国産も見比べて比較検討なさりたいとのことで、継続審議(笑)となりました。
※カガミ建築計画のブログは数か月遅れでアップしておりますので、すでに無くなっているモルテーニやB&Bイタリアのショールームの写真が使われていますこと、ご理解ください。