Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

建築知識学校 リフォームセミナー-3

建築知識学校 リフォームセミナー

専門家向けセミナー建築知識学校のリフォーム講座の第三回目授業でした。本日は、カガミ建築計画が最も得意としているマンションリフォームのプラニングについての講義でした。

戸建住宅とマンションリフォームの違いなど一般的な知識を軽く説明した後、なるべく多くの具体例の図面を写真を並列で見てもらいながら、水回り移設のポイントや造作家具の納め方、間取りの考え方などを説明いたしました。

現在計画が進行中の六本木T邸では、具体的なプランを練る前に、既存の水回りの位置から、床を上げずに水回りを移設できる範囲と床を上げれば移設できる範囲を明確にする手法を解説いたしました。

壁一面にアガチスの羽目板を貼った白金台K邸では、羽目板の巾から扉や壁の端部の割り付けを行い、どこで施工誤差を吸収するかといった、超専門的なお話もしました。

授業時間を半分づつで一緒に教えている中西ヒロツグさんは、劇的ビフォーアフターでも紹介されたマンションリフォームを模型持参で詳しく説明してくれました。中西さんとは「リフォーム設計を得意とした設計事務所」というスタンスはとても似ていますが、詳しくお話を聞いていると、やはり考え方の違いも多く、僕自身にとってもとても勉強になっています。

授業後は、中西さんとTAの山崎壮一さん、学生含めて十数人で夜の池袋の町に繰り出して、授業で話したりなかったエピソードなどを披露しながら、リフォームの真剣な(?)議論を戦わせました。

特注のオーダー書斎机のデザイン

特注オーダー家具

オフィスとしても活用する予定の六本木T邸では、リビングとスチール製サッシで繋がった位置に書斎が来る予定です。ガラス越しに大きくこの机が見えてくるので、使い勝手は確保しながらシャープなデザインにしたいと工夫しています。

特注オーダー書斎机の模型

コンピューターを二台使い、足元にはファイリングキャビネットを収納し、同時に3人程度の打合せもできる「く」の字型の机のデザインを検討中です。

配線を隠し、構造的な補強になる幕板と、端部テーパーを取って、薄くスリムでスタイリッシュに見せるサイドパネル、そして引き出しの取手や、配線の取り出し口などをスケッチを起こしています。

苦心しながら、立体的に絡み合った机の模型を作ってくれている、スタッフの笠原君の様子です。

六本木F邸の書庫・寝室デザイン検討中

六本木F邸

現在寝室と書庫をデザイン中の六本木F邸で、寝室側からテレビを埋め込む予定の壁と書庫のデザインのスケッチを作成して、Fさまと打合せを進めています。

寝室側からはテレビ埋め込み、DVDや下着を入れておく引き出し、書庫側からは本棚、そして両者を区切る引き戸、三つを上手くまとめるようにデザイン検討中です。

寝室側に引き出しを出っ張らせると、建築的なディテールの処理は一番楽で、シンプルに納められるのですが、寝室側からのデザインはあまりパッとしません。

寝室側の引き出しを壁に埋め込んで、上部を書庫側から本棚、下部を寝室側からの引き出しとすると、壁の厚みが最も薄く、どこから見てもデザインはスッキリするのですが、引き込みで設計している引き戸を納める工夫が大変になりそうです。現在お施主様に説明しながら、どの方針で進めてゆくか検討中です。