Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

新しくカガミ建築計画/デザインリフォームのホームページを公開しました

リフォーム

古いシステムを使っていたことで、最近に完成したプロジェクトの更新が滞っていたこれまでのカガミ・デザインリフォームのホームページでしたが、今回思い切って、新しくカガミ建築計画-高級マンションのリフォーム・リノベーションの設計&デザインーという形のホームページに作り直しました。

これまでは、最近は対象をマンション絞って断っていた戸建てリフォームや別荘リフォームの事例が数多く掲載されていたのを、全て過去のプロジェクトの欄に押し込んで、高級マンションのリフォーム&リノベーションに特化していることが、一目でわかるようにしています。最新のブログ記事もこちらのトップページから確認できるようになりました。

何より良くなったのが、この作品事例集でしょうか。一気に最新の事例を18個も増やすことができました。ここ3年ほどは、ホームページの更新なしで、こちらのブログのみでの告知だけでしたが、良くここまでご依頼してくださるお客さまがいらっしゃったものだと、今更ながら驚いております…。
今後は、使いやすいシステムを汲んでいるので、小まめに新しいプロジェクトを更新してゆく予定です。

仕事の進め方のページも、新しい撮り下ろしの写真も含めて作り直しました。こちらは一般的な設計監理のスタイルの仕事の進め方(プレミアム・リノベーション)です。

もう一つ、最近ご依頼が増えている簡易型のサービス「デザインアドバイス」についてのご説明も加えてみました。

事務所の紹介についても、僕各務本人の写真も撮って貰い更新しています。これまで隠しページ的だった、僕各務が作ってきた事務所内でのランチもこのページの「きょうのランチ」からブログ形式で見ることができるようになりました。

 

230平米のスケルトン状態

西麻布N邸

西麻布N邸の解体工事が始まりました。ある程度解体が進んだとのことで、作業が終わって清掃が済んだタイミングで現地を拝見してきました。

230平米の大きなお部屋をスケルトンにするところから始まるプロジェクトですが、壁床天井を撤去したことで、とにかく大きい空間であることが印象に残るスケルトン現場です!

このタイミングで、僕らがチェックしたかったのは、竪配管の配管状況と正確な位置を見ておきたかったのです。特にこの写真に写っている竪配管は、ちょうど玄関ホールからリビングへと入る建具の横に表しで見えてくる配管なので、リフォームプランの墨出しにも大きく影響するものでした。

こちらの配管も、来客用トイレの手洗いカウンターの奥行きと絡んでくる配管でしたが、両者ともこちらが想定していたものより良い位置関係にあったので、お客さまに喜んで頂けそうです。

もう一つ気に掛かっていたのが、水回り周辺の下地状況でした。大理石がふんだんに張られていた現場でしたが、それらが上手く剥がせるかどうかは、近隣住戸にお住いの方々にとっての解体騒音と大きく関係してくるものでした。

浴室の壁及び床の大理石までは、何とかうまく取り外せたようでした。ただ、ここから床のシンダーコンクリートをパッカー工法を使って削り取ってゆく予定でしたが、マンション管理組合から解体時の騒音があまりに大きいので、幾つかの住戸の方々から、工事を一旦停めて欲しいとの依頼が来てしまいました…。
こちらの設計を依頼してくださっているお客さまからは、急いだ工事をすることで、その後お隣さんとして顔を合わせることになる方々と気まずい関係になるは避けて欲しいが、かといって引き渡しまでのスケジュールは守ってほしいとのお話もあったので、床のシンダーコンを撤去する範囲を最小限にするよう、水回り設備の位置関係をもう一度見直すことになりました。

その他、天井裏のエアコン設備状況も確認することができました。これらは基本的に撤去してしまいますが、どこでダクトが梁を貫通しているかの一状況を確認いたしました。

どのような作りになっているか、皆目見当がついていなかった暖炉も仕上げ材が撤去されました。

LGSでの下地の作り方や、どこまで耐火材料が敷かれているかも現物で確認することができました。この暖炉については、お化粧直しをして今後も使ってゆくことになるので、竣工時の施工資料から見つけた施工会社にコンタクトを取って、お化粧直しの方法から相談することになっています。

現場に纏められていた廃材です。LGSの金属ゴミ、きれいに剥がされた大理石、赤茶の袋に詰められたモルタルなどのガラ、奥に見えている断熱材など、整頓された状態でとてもきれいに纏められておりました。

 

六本木ヒルズレジデンスのお化粧リフォームプロジェクト

投資・賃貸用リフォーム

これまで何軒ものリフォーム&リノベーションプロジェクトでお手伝いをさせて頂いているMさまからのご依頼で、六本木ヒルズレジデンスの小型物件のお化粧リフォームのデザインを致しました。

基本的な間取りは変更せずに、設備機器の交換(今回はユニットバスとトイレを交換しています)と照明計画の変更以外は、ほぼ内装材を張り替えたり、既存扉をダイノックシート張りにしたりと、お化粧程度のリフォームでした。写真のお部屋がリビングで、左奥に見えているのが寝室です。

上と下でビフォー&アフターなのですが、写真だと何が変っているかイマイチ判りませんね…。実は下がり天井と梁型部分を濃いめのビニールクロスで張り分けて、広めの寝室の中でベッドを置くエリアと、ラウンジチェアやテレビを置く位置を分けたツモリです。写真では違いが判りにくいですが、お客さまからは相当良くなったと褒めて頂きました。
低層階で、ケヤキ並木が目の前に見えているの、とても素敵な寝室です。

こちらはリビングのビフォーアフターです。以前は白い壁紙に囲まただけで、グレード感を感じにくい空間でしたので、クロスのパネル張りとスポットライト照明で正面性を作り、折り上げ天井も間接照明を仕込んで、落ち着いた雰囲気の部屋にリフォームしています。

同じリビングで、玄関とキッチン方向を見返したアングルの写真です。
ダラダラと空間が繋がっていたので、キッチンと玄関は暗めの色調に変えて、リビングとの空間性を違えてメリハリを作っています。

真っ白だった玄関は、既存扉に木目調のダイノックシートと姿見の鏡を張っています。床は住宅の玄関では珍しく塩ビ素材を編み込んだボロンを張ってみました。照明もグレアレスのダウンライトに変えたので、随分ドラマチックな雰囲気になりました。

キッチンは設備類は全く変えずに、床は塩ビシートの張り替え、壁はキッチンパネルで全面を仕上げ、吊戸棚はダイノック巻きとしています。照明も変えていますが、あまり費用を掛けずにグッと落ち着いたイメージになりました。

トイレは便器交換と手洗いを変えています。床素材は、玄関からボロンを張り伸ばして、クロスとダイノックを使って、シックなトイレへとリフォームしています。
通常は、このサイズのお仕事は受けていないのですが、今回はMさまからのご依頼でもあり、あまり費用を掛けずにコストパーフォーマンスにこだわったリフォームも研究しておいた方が、後々のためにも良いのではとの言葉も頂いていたので、チャレンジしてみました。

現在、賃貸募集中ですが、同じ間取りの他の部屋より3割増しの家賃で決まりそうだとの嬉しいニュースが届いております!