Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

設計&施主検査&写真撮影 @杉並区S邸

杉並区S邸

杉並区S邸は昨日までにほぼ全ての工事が終わり、設計検査と施主検査を同じ日に行って参りました。午前9時に僕ら設計側が四人体制で現場に入り、2時間ほどで検査を終了し、その後お施主様に来ていただき、チェックした内容を報告し、他に何かないかをもう一度周るスタイルとしました。

設計検査&施主検査 リノベーション

一般的な壁やフローリングの傷、家具の仕上がり具合や扉の開き具合、設備の取付け固定度や清掃の具合まで、複数の目で細かくチェックしてゆきます。

施主検査 杉並区S邸リノベーション現場

検査でチェックした項目を、一つずつお施主様にお見せして、その補修方法についても簡単に説明してゆきます。

リノベーション工事 設計検査チェック図

チェック項目は40以上(塗装の傷を除く)に上り、それらを全てこの図面とリストを通じて施工側に伝えました。補修が特に難しい個所についてはどのように補修を行うかの打合せも行います。

全館空調の風量チェックシート

目で見て確認することができない空調設備については、こちらも事前にセンサーを使ってチェックして貰った結果をお見せしました。

浴室ガラス扉の吊り込み

こちらの浴室ガラス扉の吊り込みのように、検査の日でも工事をしている個所が数か所あったので、それらについては、検査を午後に廻して、まずは完成・お引渡しを優先させます。

一通り検査が終わった時点で、現場にいた職人さん、施工会社青の片岡さんと八木君、設計事務所スタッフ、そして検査に参加してくださったSさまの奥さまと一緒に記念写真です。左から、掃除屋さん、各務、電気屋さん、渡辺さん(設計スタッフ)、Sさま、キッチン屋さん、青の片岡さん、掃除屋さん、青の八木君、竹田さん(設計スタッフ)です。

補修屋さんの補修

検査終了後からは、すぐに補修工事も始まります。凹んだフローリングや家具を直すのは、写真の補修屋さんです。ハンダ鏝とロウで形を盛って、微妙な色具合を絵具を使って補修してゆく作業は、何度見ても驚かされます。

 

竣工写真撮影@杉並区S邸リノベーション

補修している間を縫って、竣工写真も撮り進めてゆきます。まだ冷蔵庫も入っていないキッチンです。

玄関竣工写真 マンションリノベーション

先日突板屋を訪問して選んだ、ブラックリンバの突板が張られた玄関の靴収納も完成しました。

寝室完成写真

青紫でヘッドボードに当たる壁を塗装した主寝室です。

緑のユーティリティー

壁が黄緑色に塗られたユーティリティースペースです。

マーフィーオイルの塗装

撮影が終わった所から、フローリングへのオイル塗装が始まってゆきます。すべての人が最後のツメの段階で、職人さんたちにお願いしながら竣工写真を撮影させて貰いました。いよいよ明日は、竣工お引渡しです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

照明フォーカシング@杉並区S邸

杉並区S邸

杉並区のS邸リノベーションプロジェクトも造作工事がほぼ終了し、先日は照明のフォーカシング(シューティングともいうそうです)行って参りました。

大型マンションリノベーション 照明チェック

僕らもこれまでは、日中に現場に伺うことが多く、暗くなってからこのように照明が点灯された空間を拝見するのは初めての経験で、空間がとても新鮮に感じられました。3日間掛けてくみ上げたキッチンも違和感なく溶け込んでいるダイニングキッチンからリビング方向を望んだアングルです。

照明調整工事 @杉並区S邸

照明を調整する作業を照明フォーカシングと言います。フォーカシングは照明計画をデザインして貰った、照明デザイナーの三橋倫子さんにお願いしています。

三橋倫子さん 照明調整中

角度が調整できる照明器具、一つ一つをこのように脚立を立てて調整してゆく作業です。どこに家具を置いて、どのように暮らしてゆくかを想像しながら、光を当てて明るくする部分と光を外してワザと暗くする個所を調整してゆくことで、夜間の空間の見え方が大きく変わってゆきます。

洗面脱衣の照明

こちらは洗面脱衣室から浴室を望んだアングルです。上がった床の個所と天井に段差がある箇所にはLEDの間接照明を入れています。

来客用トイレ照明

こちらの来客用トイレにはやはりLEDの照明とクリプトン球のダウンライトを併用しています。

LEDシームレスライトを使った間接照明

赤い壁の裏に隠された、シームレスタイプのLED間接照明です。
LEDはまだまだ過渡期にあるので、三橋さんのようなプロの方に相談しないと、
各社の製品のメリットやデメリットがまだまだ判らない状態です。

照明調整が終わった後の記念写真です。左から青の片岡さん、各務、事務所スタッフの渡辺さん、照明デザイナーの三橋倫子さんです。夜遅くまでの作業、どうもお疲れ様でした。

 

 

 

 

 

 

水廻りボックスの組み立て

神戸M邸

先月解体工事が終わり、リフォーム工事が本格的に始まった神戸M邸の現場に、スタッフの竹田さんに監理に行ってもらいました。

神戸M邸リフォーム現場

ガランドウだった現場には、床下地と天井の下地も作られ、水廻りを納めるボックス状の構造体も徐々に姿を現し始めていました。

神戸マンションスケルトンリフォーム現場

このボックスは天井まで届かない高さに抑え、天井を介して空間がつながっていることを感じられるデザインとしています。上部には子供が載れるミニロフトとする予定なので、ある程度の荷重に耐えられるように、60ミリ角の木柱を使って組んでもらっています。

オーダーユニットバスの組み立て

箱の内部には、既にオーダー式のユニットバスも組み立てられています。床が下がった所に、給水と給湯管、更には排水管も見えていますね。床は浮き床というシステムで上げることで遮音性能も確保しています。

東京バススタイルのオーダーユニットバス

こちらがオーダー式のユニットバスの内部です。大理石を使ったハイグレードな仕上げとなっています。

キッチン周りの配管立上り

設備絡みでは、キッチンの個所の設備配管の立ち上がりもきちんと設けられていました。チョコとした様子が可愛らしくて、つい撮影してしまいました。

床下配管状況

因みに、こちらが事前に工務店から送って貰っていた
床下の配管状況写真です。

曲がり天井の下地

こちらは曲がり天井の下地部分です。カーブした部分に、水回りボックス越しのLED照明が光を当てて演出する予定です。東京のマンションリフォームではLGS下地が多くなっていますが、久しぶりに木製下地の工事を見ると、在来木造の新築現場のようで、嬉しくなります。

造作家具・建具打合せ@神戸M邸

当日は、現場監理だけでなく、造作家具と建具の打ち合わせもありました。遠隔地はそれほど頻繁に現地に行くことができないので、行ける際にはなるべく多くの打ち合わせを入れて貰い、一度で多数の用が済ませるように手配をお願いしています。

造作家具スケッチ打合せ

こちらで用意した図面に沿って、造作家具屋さんが図面とスケッチを起こしてくれ、それを現地で寸法を当たりながら、建築との納まりを考えて、問題になりそうな部分をピックアップしてゆきます。今回はこの段階で一度東京の持って帰って貰い、こちら側の考えをメールで伝え、訂正をお願いする流れとなっています。