Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

オーダーユニットバスの設置

六本木T邸

六本木T邸にオーダーユニットバスが設置されました。柱や壁の位置を避けながら、最大寸法を確保するため、通常のサイズとは違う変形1519サイズに、ジャクソン社の浴槽、二種類の天然石張りを張り分けた壁、ハンスグローエの水栓(レインシャワー付き)を装備した特注ユニットバスです。

オーダーユニットバスの設置

通常のユニットバスであれば、半日ほどで組みあがりますが、こちらは特注の製作品の上に、寸法的にも既存壁と柱の間の寸法をギリギリを狙っているので、防水パンの設置だけで二日掛かり、壁立ち上げで一日、浴槽設置と天井張りで一日の計4日掛かっての大工事でした。

特注ユニットバス 防水パンの設置

写真は防水パンを設置している様子です。洗い場と浴槽部分で二枚の防水パンを接着し、コンクリートの床に水平になるよう、慎重に設置してあります。スラブ段差の切り替え部分にちょうど当たっているので、洗面所の排水がユニットバス内部を貫通するという特殊な収まりとなっています。

壁の立ち上げは、防水パンの縁に溝があり、そこに壁パネルの垂直を確認しながら設置してゆきます。軽そうに見えますが、石張りで壊れやすいこともあって、二人の職人さんで組み立てています。

ジャクソンの浴槽

ユニットバスに組み込むジャクソン社のネオベンティ浴槽です。今回はジャグジーやブローは入れておらず、追い炊きのみの機能です。

オーダーユニットバスの給排水接続工事

ユニット設置後に給水・給湯・排水・ガス式浴室暖房乾燥機を接続してゆきます。この特注ユニットバスは東京バススタイルにお願いしていますが、水道や電気の接続を含まない費用で約320万円程になりました。壁と床躯体に防水を施す、所謂在来工法であれば、同じ内容をもっと安価に仕上げることが出来たかもしれませんが、高層ビルでは地震の揺れも大きく、防水層が万が一切れてしまった時のことを考えれば、やはりオーダー式のユニットバスを選択することになります。
完成後の浴室の写真は、六本木T邸リノベーションをご覧ください。

早稲田大学芸術学校の卒業設計展2010

ニュース

仕事の打合せで、新宿のオゾンに出かける用事あったので、ちょうど本日から展示が始まったばかりの早稲田大学芸術学校三年生の卒業設計展2010を拝見してきました。

早稲田大学芸術学校 卒業設計展2010

ちょうど2年半前まで教えていた学生たちが、大きなプロジェクトの設計にチャレンジし、社会性や敷地とのコンテクスト、機能的なプログラミングを考えながら設計に取り組んでいる様子はとても嬉しく感じました。

写真手前の透明スケルトン模型と敷地模型は、ちょうど今日が当番だったそうで、全体を案内してくれた瀧波君の作品です。敷地の特性を読み込んで、力強い形を埋め込んだ造形力には素晴らしい物を感じました。

こちらは病院施設を設計した岩田君の模型写真です。流線型で構成された疾走感のあるデザインは目を惹きました。

大きな模型を作り、大胆な表現の図面に取り組んでいる学生たちの姿勢に、大きな勇気をもらうことができました。ただ、毎年思うのですが、ちょっと時代的にずれているというか、大掛かりな再開発的なプロジェクトが多いことには疑問も感じたのも事実です。

雑誌「都心に住む」の取材@白金台S邸

白金台S邸

これまでも幾度か掲載してもらったことがある、リクルート社の雑誌「都心に住む」がヴィンテージマンションと管理についての取材したいとのことで、白金台S邸のSさまご夫妻にご協力頂きました。

管理についての記事とのことで、管理会社の担当者にも立ち会っていただき、管理側のどのような取り組みが、住み心地にどのような形で影響するのかを、興味深く聞かせて頂きました。左から時計まわりで、Sさまのおくさま、リクルート社の木津さん、管理会社のHさま、以前の取材でもお世話になったライターの森さん、カメラマンの相馬さん、そしてSさまです。

  • 中規模のマンションであることで、管理人と住人が顔見知りになっていること、
  • 宅急便やリフォーム工事業者に厳しいルールを設けていることで得られる安心感、
  • ゴミ出しなどの小さな用事もインターフォンで受け付けてくれる便利さ、など

細かいことの積み重ねが快適な住み心地に影響することが良く理解できました。

こちらは、取材後に撮影している、カメラマンの相馬ミナさんです。

いつも取材に快くご協力してくださるSさまご夫妻、本日もどうもありがとうございました。