Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

中西ヒロツグさんの事務所訪問

田園調布F邸

リフォームセミナーや田園調布F邸のリフォーム設計でご一緒させてもらっている、中西ヒロツグさんの事務所、イン・ハウス建築計画を訪問して参りました。

イン・ハウス建築計画事務所外観

要町の駅から徒歩10分、ちょっと下町っぽい住宅街を抜けた先に、コンクリート打ちっ放しの建物の最上階に、白いボックスが浮かんでいるのが、イン・ハウス建築計画の事務所です。外から写真を撮っていたら、早速中の中西さんに見つかってしまいました。

イン・ハウス建築計画の内部

事務所入り口にはしゃれた喫茶コーナー(ビールコーナー?)があり、内部はコンパクトながら資料や模型がきれいに整理されている、とても居心地良い事務所でした。

こちらは過去に中西さんたちが設計してきた模型の数々です。ひとしきり事務所を案内して貰った後で、一緒に伺った雑誌「建築知識」編集部の西山さんと、まず来月号掲載予定の設備リフォームについての打合せを致しました。
その後、先日現場調査を一緒にさせてもらった、田園調布F邸のリフォームプランの打合せを行いました。

建築知識セミナーのアンケート

こちらは、震災直前に行った一日速習リフォームセミナーのアンケート結果で、西山さんが持ってきてくれたものです。幸い好意的な意見が多く、東京以外の地方都市での開催をしてほしいとの意見も多数あり、勇気を頂きました。
最後は、リフォーム・リノベーション、そして建築について色々な雑談に華が咲き、9時過ぎまでお邪魔してしまいました。中西さん、遅くまで色々と楽しい話を聞かせてくださり、どうもありがとうございました。

左官屋のコテと塗装屋のヘラ

六本木T邸

本日から左官の上塗りが始まるので、午前中に色味やコテムラをチェックして参りました。イメージとしては、きれいに塗られた左官壁ではなく、幾度も塗り直されて補修されたような壁をイメージして欲しいと伝えて、工夫して貰っています。

左官上塗り マンションリフォーム

左官屋さんが大きな壁面に思い切りよく珪藻土を塗ってゆくさまはとても気持ち良いものでした。一度ある程度きれいに仕上げて貰ってから、霧吹きで水をふいて、またコテの向きを変えながら、コテムラをわざとつけて貰うことになりました。

左官屋のコテ

こちらは左官屋さんが使っているコテです。縦に握って、1~2ミリほどの厚みを盛りながら均してゆく作業となります。

塗装屋のパテしごき

本日は塗装屋さんのパテしごきの作業もあったので、似ているようで違う作業なので、比較の為に写真を撮ってみました。パテしごきはヘラを使ってなるべく薄くフラットに仕上げる作業です。速乾性のパテなので、厚みは薄い方が良く、壁や天井の不陸を均しながらシゴくイメージです。

玄関周りでは、大きさが変わった玄関土間と框周りの石材の補修工事も進んでいました。こちらも石用の接着剤と、奥行き調整用に丸めた銀紙を使った独特の作業です。

左官下塗りと器具取付け

六本木T邸

六本木T邸の現場では、リビングの大壁の左官下塗りが始まっています。玄関からリビングへと続く左手の壁は、6.8メートルの長さがありますが、それを一枚のモルタル壁として表現することにしています。

マンションリノベーション工事 左官下塗り

リビング側から玄関を見返したアングルの写真です。緑と青でカラフルにカ養生された建具は、スチールとガラスの特注建具です。スタイリッシュなだけでなく、ちょっとインダストリアル(工業的?)でハードな雰囲気にするために、モルタルと鉄扉を組み合わせています。

下塗りの乾燥具合を見ている左官職人さんと、現場監督の寺井さんです。明日から仕上げ塗りに入りますが、わざと少しムラが出るように仕上げて貰う予定です。

マンションリフォーム工事 パテ処理

左官と同時進行で塗装工事も進んでいます。こちらはテレビ・オーディオ収納ですが、左がパテ処理中の様子で、右がパテ処理後の状態です。ペニア板下地と埋め込まれたランバーコア製のニッチ収納、既に塗装仕上げされている棚という、三種類の違う素材が組み込まれているので、それらが一体として見えるように、継ぎ目部分に寒冷紗を貼った上で、パテ処理をしてはサンドペーパーで削り出し、またその上からパテ処理をするという工程を重ねて、丁寧に仕上げてくれています。

洗面ボール取付け

衛生機器や照明の取付けも始まりました。こちらは洗面・脱衣室の洗面ボール取付けの様子です。まだボールが入っていませんが、水栓が取り付いて、給排水を繋ぎこみながらボールを落とし込んでゆく段取りです。