Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

青山A邸のプレゼンテーション

青山A邸

二週間ほど前に現地を拝見した青山A邸にプレゼンテーションで伺って参りました。270平米と超ビッグサイズのマンションですが、全体がU字形をした変形プランをどのように有効活用するか、二週間悩みに悩んでリフォーム提案を作成いたしました。

青山マンション リフォーム提案本日のプレゼンでは、アメリカでの修行時代に習ったことを思い出しながら、全体平面を幾つかのブロックに分け、キッチン、ファミリーリビングダイニング、ゲスト用リビングダイニング、主寝室、子ども部屋、ファミリー浴室、来客用水廻り、和室/ゲストルームを色で塗り分けながら、10通りものプランを想定し、実際に本日プレゼンテーションをしたリフォーム案を二通り作成しました。

リフォームのブロックプラン

Aさまご夫妻には、何をどのように考えて各居室をレイアウトし、結果としてお見せした二案がの良い点と問題点、機能的な課題や、
デザイン的な工夫を比較し、最後にリフォーム費用がどのくらい見込まれるかをご説明いたしました。

プレゼンを見ていただいた反応は、まずプランのユニークさ、発想のフレキシブルさに対して、とても感心してくださいました。ただ、他社との提案のレベルが違い、少し見ただけでは、プランの内容が判らないとのことで、じっくりプランを見たうえで、どのように進めるか考えて頂くことになりました。

 ゲスト用リビングダイニング

リフォーム提案のプランの構成やライフスタイルを考えた提案を褒めて頂けた事、とても充実したプレゼンテーションになりました。このイメージスケッチは、ゲストダイニング越しにゲストリビングを見た様子です。その右奥に格子戸で仕切られた来客も宿泊できる和室が見えています。

 窓から見える赤坂離宮

最後の一枚は、寝室に予定している部屋の窓から見える、赤坂離宮の写真です。因みに、手前の緑は東宮御所です。

ハンプトン・パーティー

ニュース

いつも仲良くさせて貰っている、西麻布の高感度セレクト家具ショップ、ハンプトンホームの夏のイベントに招待して頂きました。

ハンプトンホーム

オーナーの北村暁夫さんがセレクトした家具や調度品に加え、ハンプトンホームが選んだリネンやラタンといった小物を展示するオープニングのパーティーでした。

Humpton Home

西麻布、広尾界隈で働いている、アート・インテリア関係の素敵な人たちが集まったパーティーで、リネンの出展者さんや、オーダー家具の作り手、インテリアを学んでいる学生さんと話すことが出来ました。

橘田美幸

記念写真は先日一緒に集まったメンバーです。左からインテリアデコレーターの橘田美幸さん、ハンプトンホームの北村さん、ギャラリークローゼットの新井紗絵さん、スイートインスタイルのサルメラ直美さんです。いつもの仲間でインテリア談義、そして今後、一緒に仕事で組んでゆくプロジェクトの話に華が咲きました。楽しく、華やかなパーティーにご招待いただき、どうもありがとうございました。

明治大学建築学科の学生課題講評会

ニュース

明治大学理工学部建築学科、三年生第二課題の最終講評会にクリティックとして招待されました。大学時代の先輩で建築設計の良き相談相手でもある明治大学準教授の田中友章さんが指導している授業です。

川崎市の台地に小学校と放課後に使える学童保育所、そして近隣の人たちが使える施設を複合化した建築を設計するという高度な課題でした。久しぶりの学校で、上手く喋れるか不安でしたが、学生たちの頑張りと若々しいフレキシブルなアイデアを見ることで、とても楽しく、勉強にもなる時間を過ごすことが出来ました。以下、特に気になった学生たちの模型写真です。

大友君の二つの円弧を使った、力強いデザインの課題です。ただでさえ難しい円弧を二つ組み合わせたうえに、斜面地にあわせてスロープを計画したことで、課題としては未完成と思えましたが、デザインのポテンシャルの高さには驚きました。

大野君の三本の棒状建物を互い違いの「ハ」の字型に並べた案です。一見無謀にも思えるレイアウトでしたが、地域との繋がりや午前中と午後の学校の使い方と日差しの関係、そして立体的にデザインされた学校らしさには納得してしまいました。

こちらは菊池君の作品です。斜面地に整然と置かれた端正な建物が、知的で静謐な空間を感じさせる課題となっていました。学校の要素の分析にも優れ、デザイン・コンセプト共に破綻のない、完成度の高い課題でした。

三浦君の課題は、まるでギリシャの白い村落のような構成のきれいな空間構成でした。一見バラバラに見えるレイアウトですが、四角い教室をあるリズムによってバラけることで、内部と外部が貫入しあう面白い空間が発生することを上手く表現してくれています。特別教室などを配置した、写真右奥の建物もダイナミックな力を感じました。

最後の写真は、田中友章先生の研究室です。田中先生、一緒に講評してくださった香山壽夫建築研究所の土屋先生、どうもありがとうございました。そして学生の皆さん、どうもお疲れ様でした!