Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

ペントハウス(屋上住宅)のリフォーム

リフォーム

ペントハウスとは建物の一番上の階にある住宅の事です。文京区のマンションの最上階に住んでいらっしゃるお施主様のペントハウス住宅のリフォーム事例を紹介します。ペントハウスの特徴は以下の通りです。

  1. 高い階にあるので、眺望をコントロールしやすこと
  2. 二面以上が外に面していること
  3. 普通下の階より小さく作るので、屋上テラスがタップリと取れること

があります。

ペントハウス

このリフォームデザインは、その特徴を最大限に生かすことを心掛けました。南にある大きなル−フバルコニから、北にある中庭へと風が吹き抜けるように、風の流れをブロックしていた和室を取り去って、代わりにリビングの横に小さな書斎を作りました。

ルーフバルコニーリフォーム

ルーフバルコニーは、全面ウッドデッキ貼りとして、上には西日を遮るパーゴラ(藤棚)を作りました。直ぐ目の前にあるビルから覗かれない程度に、テラスに植栽(屋上緑化)を植えたことで、まるリビングの延長として使えるようになりました。お施主様は、テラスで食べる休日のブランチが、何より贅沢だと喜んでくださっています。詳しくは小石川S邸をご覧下さい。

和風バリアフリーリフォーム

戸建住宅リフォーム

バリアフリーのリフォームと言うと、安全にだけ配慮していて、一般に何かつまらない空間をイメージしてしまいがちですね。一般にバリアフリーというと、

  • 至る箇所に手摺が付いて、
  • 全ての角が丸くなって、
  • 診療所くさい感じがして
  • 等々…。

ここで紹介したリフォームでは、もっとさり気なく和風のデザインにあうバリアフリー・リフォームを考えてみました。大工の棟梁の娘さんだったお施主様なので、中途半端なデザインや材料は使えませんでした。材料の良し悪しだけでなく大工の腕前の判断も出来るのですから、こちらも相当な覚悟が必要でした。

和風バリアフリーリフォーム

水廻りの集約や、引き戸の採用というオーソドックスなバリアフリーの設計に、姿勢を変える場所に要注意をという方針を加えました。「姿勢を変える場所」と言うのは、例えば靴を脱ぐ場所やトイレに座る時を考えれば判りやすいと思います。

リフォーム前の住宅を、お施主様と一緒になって生活の動線を歩いてみると、壁や家具の一部が汚れていることに気付きました。それらがちょうど姿勢を変える場所だったのです。手を頻繁につく事で、汚れが生じているワケです。そんな場所全てにリフォームの手を加えました。手摺の位置も汚れの高さに合せ、竪棒を使ったり、箱を壁に取り付けたり、その材質にまで細心の注意をしたので、全体の和室調の雰囲気から浮き出ない事に成功したのではないでしょうか。

リフォームは新築ではありませんから、限度は勿論あります。でも今までの住み慣れた家だからこそ、危険な場所も判り、その手当てもしやすいのです。設計者の注意深い観察が、バリアフリーの鍵となる場所を教えてくれるのです。より詳しくは…
市川Y邸をご覧下さい。