Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

高級ホテルインテリアを参考にした内装打ち合わせ

駒沢X邸

先日始まった駒沢X邸リノベーションプロジェクトですが、お客さまの好みのインテリアが六本木の高級ホテル、ザ・リッツ・カールトン東京の内装だとのことで、まずは担当スタッフと一緒にホテルを視察して参りました。

リッツカールトンを参考にしたインテリア提案

ベージュ色の石に軽く着色したシカモアの突板パネルがベースとなって、そこに階層や用途に応じてアクセントとなる壁色や照明器具をアレンジしてゆくスタイルのインテリアでした。

メインの空間からサブ空間へと移ってゆくと、石が消え、木製パネルの面積も減ってクロスが入ってきます。シンメトリー(左右対称性)はきちんと確保されたデザインとなっています。

扉などで分節化されていない空間では、床材はシームレス(継ぎ目なく)同じ柄のカーペットが続いてゆきます。開口部の太い枠で仕上げ材を見切っており、廊下のユーティリティー空間では織物クロスに背の高い木巾木が使われていました。
注意しないで歩いていると、曖昧な空間のイメージしか頭に入ってきませんが、今回のように具体的なデザイン素材として研究しながら見て回ると、色々なことに気が付きました。

ただ勝手にホテルに入って、こそこそ写真を撮っているのも失礼なので、見学の後にはロビー階のカフェでお茶を頂いて一服させて頂きました。

一度このような形で予習をしたうえで、次はお客さまと一緒にリッツカールトンを訪問して、具体的な素材候補を見比べながら打ち合わせをさせて頂きました。

幾つかの素材サンプルをもってホテルの床に置いてみて、ベージュトーンの大理石の色味を比較したり…、

突板パネルとほぼ同じと思われるサテンシカモアの突板を横に並べて、木目を見て頂きました。今回も視察だけでは失礼なので、同じサロンでお茶を頂きながらの打ち合わせをして参りました。

お客さまからトイレや水回りのインテリアも好みだとのことを伺ったので、男性用トイレの手洗いまで見学して参りました。他の空間では、ほとんど使っていなかった黒が入ることで、引き締まった空間となっていました。

高級ホテルのインテリア視察

お客さまも、まるっきりザ・リッツ・カールトン東京と同じインテリアにしたい訳ではありませんので、この2回の視察で感じた空間のエッセンスを駒沢X邸の内装計画に活かしてゆきたいと思っています。

 

 

 

 

 

リビングから廊下&玄関へと続く壁タイル

青山N邸

青山N邸の現場に、空間の質を大きく左右すると僕らが考えてきた、壁タイル張りが進んだとの連絡があり訪問して参りました。

玄関ホールから廊下越しにリビングダイニングを見た様子です。今回選んだタイルは、アドヴァンのホワイトエクスペリエンスです。大理石のホワイトカラーラをモチーフに、200ミリ×1200ミリのボーダー状のタイルです。同じ色調の中で、磨きからマット、更にはスクラッチ等の加工を加えた表情が5種類あり、それらをランダムに並べることで、光を受けて微妙な表情を見せてくれることに期待しています。

リビング壁タイル張り@青山N邸

廊下からリビングダイニングの入り口にはガラス扉とガラス製の袖壁があります。ちょうどリビングへの入り口からリビングへと120度程度の角度で曲がってゆくコーナーの様子です。自然光が壁をなめるように入ってくると、タイルの表情の違いが良く分かってきます。

リビング壁タイル張りのコーナーディテール

廊下とリビングのコーナーをダイニング側から見た写真です。右奥では、ガラス扉の吊り込みも始まっていました。

リビング壁タイル張りのコーナーディテール

タイル壁のコーナー部分は以前のブログでもご紹介した、ちょっと変則的な張り方をして貰っています。

コーナーから互い違いにタイル端部を少しはみ出させて張る考えです。因みに上記の右の写真は、事務所にあった手持ちのタイルを組んで作った簡易モックアップ模型です。きれいに仕上がるか少し心配しておりましたが、職人さんが丁寧に張り上げてくれて、とてもきれいに仕上がっていました!

 

タイルが張り上がって、ガラスが差し込まれたところから、ガラス屋さんがコーキングを打ってくれています。

廊下から玄関側を見返した写真です。壁に幾つかのスイッチやコンセントが入ってくるのですが、その部分については、事前に検討したタイル割から一部タイルを抜いて、凹んだ壁の中にスイッチ類を入れるデザインとしています。左手前にタイル壁が一部空いている箇所がプライベートエリアへの入り口となりますが、色味を合わせタイル面とフラットに納まる建具を吊って、閉めているときには扉そのものの存在感がなくなるように考えています。

浴室重ね張りタイルの目地打ち

同じタイル屋さんが仕上げてくれたお化粧直しした浴室もコーキングを打ってくれています。

 

 

 

LDKリフォームのビフォーアフター写真

二番町I邸

今年5月に竣工お引渡しを済ませていた千代田区の二番町I邸リフォームプロジェクトですが、写真の整理が少し進んだので、リフォーム前後を同じアングルで撮影したビフォー&アフターの写真で改めてご紹介いたします。

上がリフォーム前で下がリフォーム後です。以前は廊下からLDに入ってすぐ右側にキッチンがありましたが、今回のリフォームでそのキッチンを窓際に平行移動させました。

リビングダイニングキッチンリフォームのビフォーアフター

この平面図のビフォーアフターで比較するとよく判るのですが、以前のキッチン位置だと、下側の窓際に明るいダイニングスペースが取れていたのですが、室内側に大きく出っ張っている柱型の影響で、大きなダイニングテーブルを置くことができませんでした。
リフォームでキッチンを移動し、以前は廊下だった部分をLDに取り込むことができたことで、大きなエクステンションテーブルを置くことができるようになりました。

リビングとダイニングの関係も、以前の間取りではリビングを通り抜けないとダイニングに辿り着けない動線(キッチンを抜ける動線もありましたが…)だったのが、リフォームで突き当りのリビングとなったので、より落ち着いた生活ができるようになりました。
ビフォーの写真では、壁のガタガタや天井の高さが色々と変わっていましたが、それらがアフターの写真では随分整理できていることも判るでしょうか?

このビフォー&アフター写真では、廊下からリビングダイニングへの扉が、奥に凹んで廊下のスペースをダイニングに取り込めていることが判ります。

キッチンがほぼ同じサイズのまま、窓際へと移動しました。調理カウンターと背面収納の位置はちょうど逆転しています。因みにリフォーム後のオーダーキッチンは、エクレアさんにお願いしました。

その他、間取りはほとんど変わっていませんが、玄関は入って正面の壁をタイル張りに変更し、(ほとんど見えまませんが、)右手の壁に壁裏のウォークインクローゼットのレイアウト変更をすることで、掃除機などをしまうことができる小型の収納を作ることができました。

こちらはサイズ、レイアウト共に、ほぼリフォーム前と同じ浴室のビフォー&アフターです。当初は既存の浴室の内側にタイルを張って、浴槽を塗装し、水栓金物類を交換するお化粧案をご提案していましたが、人がずっと使ってきた浴室は生理的に受け付けにくいことや、浴槽へのこだわりがあったので、東京バススタイルのオーダーユニットバスに交換しています。


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