Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

リフォーム産業新聞 手描きプレゼンテーション

ニュース

いつもお世話になっているリフォーム産業新聞の「リフォーム達人倶楽部」のコーナーで、カガミ・デザインリフォームのプレゼンテーション手法を取り上げてもらいました。

タイトルは「世界の一つのプラン、手描きで想いを一枚に凝縮」。クライアントの生活視線に立った動線や収納計画までを考慮したプレゼンスタイルが、リフォーム業界の中でもユニークだと記事にしてもらいました。

 プレゼン図面のポイントとしては、

  • 設計手法を事前に伝えるコト
  • 施主に同化するコト
  • 95%の力をプラン作成に割くコト

を挙げて貰いました。他にも細かいポイントとして、見える景色まで想像できるスケッチであるコトや、人影でリアリティーを演出するコト、細かな物入れまで提案しているコトなども取り上げてもらいました。

リフォーム産業新聞

今回の新聞には、他社のプレゼン手法や写真の撮影方法、リフォームショールームの作り方など、リフォーム業界で活躍してゆく上でのお役立ち記事が満載でした。

目黒S邸 解体情況の確認

目黒S邸

今月頭から工事が始まった目黒S邸のリフォーム現場に、解体情況の確認で伺って参りました。

目黒ハウス

床下地以外の間仕切りや衛生機器などほぼ全てが取り払われた状態で、本来この部屋が持っている伸びやかな空間性を実感することが出来ました。床下地については、精度がよければ残しておいて、新しい床の下地として再利用することも考えていましたが、根太のたわみや床のレベルがあまり良くなかったので、本日の打合せで予定通り解体することに決定しました。

浴室・洗面・トイレを撤去したあとの床下配管です。小梁のスリーブが勝手に広げられていたり、鉄筋が露出している箇所も見受けられましたが、全体には大きな問題ではないと思える程度でした。築40年以上のマンションなのに、逆梁工法で作られていること自体が改めて驚きです。これまでに二度ほどリフォームされている形跡があり、当初の新築工事時の施工技術より、後のリフォーム屋の建築技術の方が明らかに劣っていると思われました。右手に床に見える三本の赤い棒は、ユニットバスの脚を支えるために後で追加された鉄骨の角パイプでした。

現地にはSさまご夫妻も来てくださったので、西側窓に設ける予定の開口の位置や高さなどを、テープで貼って確認して頂きました。 青いテープで囲われた、横長と縦長の窓が開口になる箇所です。

クライアントのご自宅訪問 二題

六本木T邸

本日は現在マンションリフォームをご依頼されているクライアントお二方のご自宅に打合せで伺って参りました。全くの無関係のお二人ですが、奇しくもお二人から依頼されたマンションが同じ六本木のマンションでした。

午前中にお目に掛かったのは、先週ご連絡を頂いたばかりのFさまです。まずは、現在以前の持ち主が居住中のリフォーム予定の現地を拝見させていただきました。ほぼ全てを解体して、スケルトン状態に戻してからのリフォームなので、主に設備のレイアウトと柱と貼りの関係、窓の大きさなどを簡単に調査致しました。

現調の後は、現在クライアントのFさまが住んでいらっしゃる南平台のハイグレードマンションに伺って、打合せをして参りました。リビングは黒い石の床に、カッシーナやアルフレックスの高級家具並べられた、すっきりモダンな空間でした。

書斎やベッドルームは、ホワイトオークの無垢材のフローリングにあわせ、特注で作った作り付けの本棚や木張りの壁が印象的なお部屋でした。まだ築二年の比較的新しいマンションで、とてもきれいに暮らしていらっしゃいましたが、地理的な問題で、六本木に引っ越すことを決められたそうです。

午後に伺ったのは同じマンションの上層階を購入して、リフォーム予定のTさまです。窓から東京タワーが麓まで見渡せる、素晴らしい景観の虎ノ門の大型マンションにお住まいのTさまのお宅では、リフォーム計画での間取りの変更点の説明や、家具インテリアの提案シートを作成したので、その打合せをして参りました。

こちらがその家具提案シートです。特注のスチール製食卓や、納期に三ヶ月以上も掛かるイタリア製の高級家具、それらの色味や素材感も合わせて、4つの提案を作って、ご説明してきました。どちらのマンションも普段は入ることが出来ないセキュリティーの高い超高級マンションで、ロビーの作りやインテリアの考え方などだけを拝見してきただけでも、色々と勉強になりました。