Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

高島屋の会報誌「タカシマヤ・サロン」に掲載

三田M邸


デパートの高島屋のゴールドカード会員向けの会報誌「タカシマヤ・サロン」に僕らカガミ建築計画のマンションリノベーションが記事として掲載されました。

マンションリノベーション_ビフォーアフター@タカシマヤスタイル

優良顧客向けの会報誌なので、一般の方が見かけることが少ない冊子ですが、「 高島屋を軸とした上質な暮らしの情報と旅行やグルメなどの会員様専用特典情報も盛り込んだ価値ある情報誌 」とのことで、結構色々な方から見たよとメールを頂いております。

タカシマヤスタイル

今回は「生活をデザインする」という特集の中で、「居心地の良い空間を作り出している人」の一人として取材を受けました。

マンションリノベーション_ビフォーアフター@タカシマヤスタイル

家は、これからの人生を育む場所」というタイトルで、二つのマンションリノベーション事例のビフォー&アフターを中心に記事にして頂きました。一つ目が三田M邸です。

マンションリノベーション_ビフォーアフター@タカシマヤスタイル

もう一つのプロジェクトがこちらの成城Z邸でした。事例写真は、全てこちらが撮影したものでしたが、とても丁寧に取材して下さったうえでの記事なので、中々読みごたえがあります。

カガミ建築計画@タカシマヤスタイル

以前一度、高島屋スペースクリエイツのタイアップ記事で掲載して貰ったことがありましたが、今回はタイアップなしの単独記事でした。




浴室の事前解体@外苑前C邸

外苑前C邸

まだリノベーション工事の正式契約前の外苑前C邸ですが、概ねの工事予算やスケジュールの合意ができたので、少しでも工程を前倒しするために、事前に既存浴室を解体して、新しく入れる予定のオーダーユニットバスのサイズや設備に問題がないかを確認する工事に入って貰いました。

浴室の事前解体調査

100平米以上の大型マンションで予算4000万円以上掛けるようなリフォームの場合、工事のスケジュールは3か月半程度掛かります。その工事工程の中でも、比較的クリティカル(問題になる)部分として、浴室の据え付けのタイミングがあります。特に、浴室サイズに余裕がなく、ギリギリの寸法を狙ったり、天井裏や床下に特殊な設備が入る場合は、一月ほど余計に時間が掛かってしまうことがあるのです。

浴室の事前解体調査

というのは、入るかどうかが判らないユニットバス(特にオーダー式ユニットバス)は、既存建物の当該部分を解体してみないと、製作がスタートできません。作るのに一月半ほど掛かってしまうオーダーユニットバスの現場据え付けができないと、壁が作れない箇所が出来てしまうのです。
ということで、こちらの外苑前C邸では、事前に浴室部分だけのリフォーム申請を管理組合宛てに出して、浴室を解体して調査をさせて貰いました(写真は解体した既存のユニットバスの廃材です。これだけを廃棄しようとすると結構な費用が掛かってしまうので、まずは貯めておいて、本体工事の際に廃棄する予定です)。

浴室の事前解体調査

そして、こんな時に一番頼りになるのが、東京バススタイルの社長の眞柄さんなのです。とにかく色々な難しい現場でのオーダーユニットバスの据え付けを経験した方で、どこまでギリギリの寸法を狙えるかを的確に判断してくれます。今回は、窓際の床下に逆梁があることや、ジャグジー機能の一つであるジェットを浴槽に入れたいとのことで、その機械設備が床下に入るかなどの、クリティカルなポイントが幾つかありましたが、微調整で全てクリアできることが判りました!

浴室の事前解体調査

天井裏の様子です。手前の四角い銀色のものは、浴室を挟んで左右にある洋室への空調(エアコン)のダクトでした。壁際の濃い灰色の管は浴室の換気扇のダクトです。浴室真上にはテレビ配線の中継基地がありました。以前は電気式だった浴室換気扇ですが、この事前解体でガス式の浴室乾燥暖房機に変更できることも分かりました。

浴室の事前解体調査

浴室の天井を洗面側へと見返した写真です。こちらは後には全て解体してしまうエリアですが、天井裏の設備類を再確認することができました。

浴室の事前解体調査

床下の状況です。太い灰色の管が排水館で、水色の管は給水のさや管、緑の管は居室の床暖房用のペアチューブです。オーダーユニットバスを組むうえで、一つ問題になったのが、床下のスパースが大きすぎることでした。嵩上げする既成の金物では脚の長さが足りないことが判ったので、リフォーム工事側で床にブロックを積んで嵩上げして貰うことになりました。普段は床下スペースが小さくで困るのですが、床下スペースにゆとりがあり過ぎて問題になったのは初めての経験です。
この事前浴室解体工事を実施することができたおかげで、全体の工事工程で無駄をなくして、スムーズに工事を進めることができるようになりました。

塗装して再利用する既存建具の取り外し

浴室とは直接関係がありませんが、再塗装して再利用する予定の建具がきれいに取り外されていました。後日、塗装工場に持ち帰って、再塗装して貰う予定となっています。

塗装して再利用する既存建具の蝶番確認

蝶番などの金物類がブロンズ色なので、似たサイズで色味が違う金物類を選べるかも、採寸したうえで持ち帰って検討することになりました。

特殊な床下地上のオーダーユニットバス組み立て

駒沢X邸

ヴィンテージマンションの駒沢X邸の浴室とシャワールームは、オーダー式のユニットバスを採用しています。

以前のブログ記事にて、在来工法浴室の無音解体にトライして貰った様子が載っていますが、その解体されたかつての浴室部分に新しいオーダーユニットバスを組んでゆきます。
まずは床の半分のエリアに敷かれたのは、洗い場部分の防水パンです

もう半分の防水パンも浴室の手前の部屋で出番を待っています。こちらは浴槽が載る防水パンなので、裏から見ても一段浴槽部分が凹んでいるのが判るでしょうか?

因みに、こちらはさらにその手前の部屋で待機している浴槽です。ドイツ製鋼製ホーロー浴槽のカルデバイを使っています。

先ほど敷かれた、最初の洗い場部分の防水パンを斜め上から見た写真です。手前の床には、丸い形が見えています…。

真横から床の部分を見た様子がこちらです。ちょうどパンの脚の部分が丸い土台の上に載っています。
実は、解体した後のかつての浴室の床下地がガタガタだったので、当初は全面にセルフレベリング材を打って、床面をフラットに仕上げて貰おうと考えておりました。ただ。既存下地に空いている孔を塞いだり、セルフレベラーが完全に乾くまでの養生期間が約1週間と時間が掛かるなどハードルが高かったので、青の片岡さんがその代わりに工夫してくれたのがこちらの工法なのです。つまり、防水パンの脚が来る位置だけを東京バススタイルに教えて貰い、その部分だけ、丸い紙管を使ってフラットに仕上げ、工事の短縮化とコストセーブを狙ったのです。

作戦は無事うまく進み、2枚目の防水パンの設置も無事お合ったので、壁と天井パネルを張り始める準備が始まりました。

防水パンのフチの部分のパッキンの箇所に、先ほどの壁パネルを差し込んでゆきます。壁パネルの表面には、工場で指定した大理石調のタイルが張られています。
既存のタイル壁から少し空気層があって、その内側に壁パネルが来ているのが良く分かりますね。昔マンションの浴室で採用されていた在来工法の浴室は、コンクリート壁に直接防水層を設け、そこに直にタイルや石を張って仕上げていたので、大きな地震などで躯体が歪んだ際に防水層が切れる恐れや、断熱が十分にされていない躯体に仕上げ材が直接接しているので、冬の寒さが厳しいことなどが問題でした。
その点、ユニットバスでは、防水パンが躯体から独立していることでの安全性の高さや、躯体から浴室の仕上げ材が空気層を挟んで離れているので、音や熱の伝わりが緩和されるというメリットがあります。オーダーユニットバスだと、更に仕上げ材や浴槽&水栓&シャワー金物の選択肢の自由度が高く、ホテルや最新の高級マンションのように、脱衣室からの扉をステンレス鏡面枠と強化ガラスで一体感をもたらすことができるというメリットがあるのです。

壁パネルが一気に組みあがってきます。ちなみに工期が短いこともユニットバスのメリットで、在来工法だと最低でも2週間ほどかかる工程が、一般のユニットバスだと2~3日、オーダーユニットバスでも4~5日ほどで組みあがります。

壁パネルが仕上がると、壁裏からの給水給湯管などの引き込みが始まります。あと2日ほどできれいな浴室が完成することになります。



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