Blog建築家が考える
プレミアムリフォーム・リノベーション

Architects think of Premium Reform & Renovation

高級マンションリフォーム・リノベーションの設計とデザインについて。
そのプロセスとノウハウを余すところなく公開しています。

見積り用内装仕上げ材の確定

元麻布J邸

元麻布J邸では、見積り確定から工事契約締結までのスケジュールを見越して、見積りに際しての内装の仕上げ材の確認の打ち合わせを行いました。見積り額によっては減額調整をする可能性もあるが、まずはこの素材の組み合わせで見積りを工務店に依頼するという意味の打合せです。

元麻布J邸_内装仕上げ材最終確定

まずはこれまでも一番多く打合せの時間を割いてきた、リビングダイニングの仕上げ材から打ち合わせがスタートしました。テレビを置く外壁側のメインの壁材は、最初からJさまご夫妻一目惚れのタイルと左官を組み合わせたハイテグラで決まりました。一応他材料に変えた場合の費用比較もご用意しておきましたが、これが無くなってはすべてが考え直しになってしまいますよねとのJさまの言葉で決定となりました。

元麻布J邸_内装仕上げ材最終確定

管理規約でフローリングが禁止のマンションなので、リビング床はカーペットで進めてきました。伊色味については、まだ少し悩んでいらっしゃるようでしたが、グリーンで進めたいとのこと、フォアベルクのグリーンで暫定決定としてマスランドのグリーンも取り寄せて、この部分だけ見積り提示後に最終決定することとなりまし。
写真ではぼかしてありますが、ご夫妻が打ち合わせのために選んでくださった服の色もグリーンでした!

元麻布J邸_内装仕上げ材最終確定

LDの他の壁は、白いクロスとクロスをパネル状に張った壁で決まりました。更には玄関入って正面の壁は石材のオデッサ・ベージュ張りで決まりました。

元麻布J邸_内装仕上げ材最終確定

その他、これまで打ち合わせをしてきた素材についてはスムーズに決まっていきましたが、ビニールクロスについては、真っ白はイヤだということしか打ち合わせをしてきていなかったので、少々時間が掛かりました。ただ、グレートーンをベースにして、その濃淡をどこに持ってくるかというルールが決まってからは上手く打ち合わせが進みました。

元麻布J邸_内装仕上げ材最終確定

この日の打ち合わせのために、担当の松藤さんが作っておいてくれた仕上げ材と間取り図を合わせたシートです。番号に従って打ち合わせを進めてゆけば、見積り算出用の仕上げ材が全て決まる訳です。

元麻布J邸_内装仕上げ材最終確定

グレーの壁紙も、サンプルだけで選ぶと中間色になってしまいがちなので、今のご自宅の壁の色や、大きい面積になると、色が薄くなることを思い出して頂きながら選定致しました。
グレーとグリーンにハイテグラや大理石、木質などでアクセントを加えたとても大人っぽい内装計画になってきました!
これで急ぎでリフォームキューさんに見積りを作って貰うことになります。仕上げ材の最終確定は見積りを確認しながら、現地で行うことになりそうです。
最後は、これまで打ち合わせができていなかった照明&スイッチとコンセントの簡単なご説明でした。

元麻布J邸_内装仕上げ材最終確定

一度マンションリフォームを行ったことがあるJさまご夫妻ですので、図面の見方も分かって下さっていたので、スムーズな打ち合わせとなりました。いよいよ次回は見積り額が出てくることになります…。

サルバトーリ対談@モダンリビング

港区R邸

弊社で高級マンションの壁素材として良く使っている、イタリア製の加工大理石のサルバトーリについて、日本側サルバトーリの総代理店・インテリアズの國分社長とその魅力について対談させて頂いた記事がインテリア雑誌「モダンリビング」(ハースト婦人画報社)の2024年1月号に掲載されました。

サルバトーリ対談@モダンリビング

内容としては、どのようにサルバトーリと出会ったのか、そしてどこに惹かれて、ここまで多用してきたのかを國分社長との対談で掘り下げて貰いました。

サルバトーリ対談@モダンリビング

タイトルは「建築家の視点で見るサルバトーリの魅力とは?」となっています。

サルバトーリ対談@モダンリビング

対談記事の中では、弊社がお手伝いしたマンションリノベーションの事例写真も紹介して貰っております。こちらは関西I邸プロジェクトのリビングの壁にサルバトーリのトラッティを張ったものです。工事途中に見学にいらしたお客さまがこのきれいな壁が出来上がりを見て、当初はこの壁の手前に壁掛け式の大型テレビを設置する予定でしたが、それをお客さまの強いご意向で工事途中で変更して、天井埋め込みスピーカーとプロジェクターにしたという印象深いエピソードのお宅です。

サルバトーリ対談@モダンリビング

左側の写真は、港区R邸の玄関ホールの写真です。とにかく多様であまり日本で見たことが無い素材をふんだんに使ったマンションになさりたいとのこと、知っている限りの高級素材をお見せした中で、サルバトーリのシェブロンを気に入って頂き、玄関壁に張った事例写真です。

サルバトーリ対談@モダンリビング

こちらが対談記事が掲載されたモダンリビングの表紙です。ラグジュアリーマンションの新基準とのタイトルで、僕らの設計事例も掲載して貰いたかった所ですが、ちょうどよいタイミングで取材撮影できるプロジェクトがなったのが残念です…。
以下は、対談の取材撮影時の様子です。写真はインテリアズのサルバトーリ担当の佐々木大樹さんが撮影してくれたものです。

サルバトーリ対談@モダンリビング

インテリアズの地下のショールームで、サルバトーリのバンブーが貼られた壁の前が対談場所でした。

サルバトーリ対談@モダンリビング

対談時の写真をカメラマンが撮影してくれている様子です。カメラマンの右にいらっしゃるのがモダンリビングの担当編集者の山田さんの後ろ姿です。

サルバトーリ対談@モダンリビング

横から見ると、こんなに離れた所から、三脚なしで手持ちの望遠レンズで撮影しているのです!近くにカメラがないのは緊張しないで良いですね…。

サルバトーリ対談@モダンリビング

しかし、最後のポートレート撮影時には、ここまで近くにカメラが寄っての撮影で、にこやかな笑顔が作れず、大苦労のひと時でした…。
このような貴重な機会に対談相手として選んでくださった國分社長、どうもありがとうございました!担当編集者の山田さま、きめ細かいフォローどうもありがとうございました。当日の夜には、國分社長と担当営業マンの佐々木さん、そしてモダンリビングの高坂編集長と反省会と称しての食事会に呼んで頂きました。國分社長、美味しく楽しい夕食、どうもご馳走さまでした。

ナイルスナイル2024年1月号に掲載されました

渋谷区Q邸

富裕層向け会報誌のNIlE’s NILE(ナイルスナイル)の2024年1月号の、「住まうことの楽しさ特集」号に4組5名の建築家の一人として選ばれた記事が掲載されました。

ナイルスナイル2024年1月号_住まうことの楽しさ特集

ナイルスナイルには、実は2011年(もう13年前ですね…)にも取り上げて貰ったことがあるのですが、今回は「豊かで自分らしい住まい」をどう考えるかについて取材を受けました。

ナイルスナイル2024年1月号_住まうことの楽しさ特集

ポートフォリオは、恥ずかしながらの事務所打ち合わせ室での撮影です。取材陣の方々からは「「富裕層向けのマンションリフォーム&リノベーションなのに、事務所空間が取り澄ましていない研究室のような雰囲気で良いですねと」と変な誉められ方をして頂きました。

ナイルスナイル2024年1月号_住まうことの楽しさ特集

事例としては、渋谷区Q邸の写真を中心として、好きなものを集めただけでは、自分らしい住まいにならないのではといった逆説的なお話しをさせて頂きました。

ナイルスナイル2024年1月号_住まうことの楽しさ特集

こちらが今回の特集のタイトルページです。

ナイルスナイル2024年1月号_住まうことの楽しさ特集

ほかに取り上げられていたのは、長年の憧れでいつかは追いつきたいと目標にしている横堀建築設計事務所の横堀健一さんとコマタトモコさん、硬派で忌憚のない意見を聞かせてくれる尊敬する建築家の井上洋介さん、そして僕よりも若手ながら実績も姿勢も素晴らしい芦沢啓治さん錚々たる建築家のメンバーで、なぜこの中に一緒に選ばれたのか不思議な気持ちを持っております…。